少女剣士キリカ 〜淫堕の触手懐胎〜



 まだ陽射しは強いが、心地よい秋風の吹く昼下がり。
 フラビワン共和国の端にある街、フィスピス郊外の山中を、一人の少女が辺りの気配を窺いながら歩いていた。
 飾り気のない青いワンピースに、シンプルな白銀の胸当て。肘まで覆う真っ白な手袋を嵌め、揃いの色のブーツは山歩きには明らかに不向きな厚底だ。
 更には重量感のありそうな洋剣を腰に2本佩いているのだが、その小柄な少女剣士、キリカ=ルイーシェの足取りはとても軽い。
 しかし、足の運びこそ軽やかであったが、キリカの胸の内はあまり穏やかではないようで、猫のように少し釣り上った目がいつも以上に険しくなっていた。
 彼女を悩ませているのは、この山を調べ歩く原因ともなっている、フィスピスで起こった連続女性誘拐事件。
 キリカの大きなルビー色の瞳は、事件の手掛かりを掴むべく、周囲の一切の動きを逃すまいと上下左右をくまなく観察しているが、手掛かりは全く見つかっていなかった。
「ああ、また落ちてきた」
 キリカは胸元に流れてきたプラチナブロンドに顔をしかめ、うなじにある革紐をスルリとほどく。
 少女の艶やかな銀髪は日の光を受けてキラキラと輝き、誰もが羨む美しさ称えていた。
「髪が長くないと男に間違われるから伸ばしてるけど、やっぱり探索には長いのって不向きよね……」
 その羨望の的になる美髪も持ち主にとっては縛ってもまとまりづらい面倒な代物らしく、キリカは乱雑に髪をまとめ直す。
(そもそも、このオッパイがもっと年相応にふっくらしてれば、男の子なんかに間違われないのに……)
 顔立ちは美しいが目力の強いキリカは、髪を短く整えていると少年と間違われてしまう事が多かった。
 せめて乳房が年頃の娘らしく膨らんでいれば、事情は違っていただろう。しかし、キリカの胸は15を過ぎた今も子供の頃とほぼ変わらず平らなままであった。
「それにしても、何で一つも手掛かりになりそうなものがないのよ? 絶対この辺にいるはずなのに」
 この山はフィスピス郊外であると共に、デイスール王国とフラビワン共和国の国境を有す場所でもある。
 デイスールとフラビワンは仲が良く非常に似通った国であったが、両国は王政と共和制以外にも一つ、決定的な違いを持っていた。
 その違いとは、奴隷制度。
 フラビワンは奴隷を持つ事を許していないが、デイスールは長く続く文化として人々が奴隷を持つ事を許可していた。
「デイスール国境に近いフィスピスで多数の女性が誘拐されたんだもの。絶対にこの山越えで、女性達を奴隷市に運ぶはずなのに!!」
 フィスピスはフラビワン共和国にあるため、奴隷狩りも奴隷所持もかたく禁止され、処罰の対象である。
 だがすぐ隣に国境を接するデイスール王国となれば、奴隷を連れていても何の問題もないのだ。
「……っ! 何か来る!!」
 大きく叫んだキリカの声に反応したのか、茂みの中から何かが勢いよく飛び出してくる。
 それは身の丈はキリカの2倍、体重は3倍ほどありそうな、大きな角の生えたイノシシのモンスターであった。
「何だ、またただの魔物なの?」
 自分を見下ろす大きな怪物に怯む事なく、キリカが剣をスラリと抜く。
 化け物に向けられたその切っ先は少しもブレる事なく、額の一番小さな角を狙っていた。
「ウボォォォォォ!!!」
「アンタ達は動きが分かりやすすぎるのよっ!」
 敵の勢いを利用してキリカが剣を薙げば、あっという間に急所を責められたイノシシ怪物が地面に倒れ伏す。
「はぁ……。見つかるのは魔物ばっかりで、全然、人攫いに繋がりそうな手掛かりがないんだもんなぁ……」
 国境を正規に越えるルートには検問があり、一見容易く越えられそうな場所は多数の兵が見張っていた。
 そのため、不正をはたらく者達が通行場所として選ぶのは、このモンスター溢れる森深い山中である。
「ある程度の実力があればこの山越えで不正入国が出来るし、この辺にアジトがあると思ったんだけどなぁ」
 キリカが剣に付着した魔物の血を素早く振って掃い、鞘へと戻そうとした時だった。
 パキィィィ!
「ひえぇ!? 今の音、そして、この感触……まさか、今月3本目……?」
 認めたくない異音を剣に認め、その柄に恐る恐るキリカが視線を落とす。
「やっぱり、ヒビが入ってる……。で、でも、ヒビだけよ。きっとまだ使えるはずだもの!」
 柄には完全な亀裂が入り、キリカが己に言い聞かせる言葉とは裏腹に、もう使えそうにない傷が刻まれていた。
 柄の握りに入ったヒビに泣きそうになりながら、キリカが振り味を確かめるべく大きく素振りをする。
 スポーッ!! バサガサガサ……
「いやぁぁぁ! 刀身が飛んでっちゃったじゃないっ!!」
 間抜けな音を立てて柄から刀身が抜け落ち、素振りの勢いで茂みの中へ飛んで行ってしまった。
「イイ切れ味の剣だったのにこんな風に壊れちゃうなんて……。そうだ、刀身を探さそう! 柄さえ直せば、まだ使えるはずだもの!!」
 攫われた女達の手掛かりではなく、自分の武器の行方を探すため、キリカが茂みの中へと分け入っていく。
「きゃぁぁっ!?」
 茂みに隠れてよく分からなかったが、その先に足場となる地面はなく、キリカの足がガクリと崩れ、身体が宙を舞った。
 ズザザザザー
「う、ウソ! あんな岩、ぶつかったら大怪我しちゃう!!」
 急な斜面を尻で滑り出してしまったキリカは、目の前に迫る大きな岩に危機を感じて必死に受け身を取る。
「あれ? どうして、衝撃が来ないのよ……?」
 滑り落ちた距離からして、もう岩にぶつかってもおかしくないはずだった。
 ところがキリカの身体に痛みは全く走らず、それどころか滑り落ちる勢いもすでに失して平らな地面にいるかのようである。
 恐怖で思わず瞑っていた目を開いたキリカの前には、不思議な事に何故か洞窟が広がっていた。
「洞窟? こんな場所に、洞窟なんて上からは見えなかったのに」
 不審に思ったキリカが立ち上がって一歩後ろに足を引くと、目の前には大きな岩が立ち塞がる。
「まさか、この岩。魔法で作られた幻影なの!?」
 岩にぶつかる覚悟でキリカが足を踏み出せば、そこには再び洞窟が広がった。
「こんな魔法を使ってたなんて、アジトが見つからない訳よね……」
 街の警備隊も人攫いが潜んでいるはずと睨んでいたのはこの山である。
 だが、いくら探しても手掛かりは見つからず、今は女性それぞれの行方にわずかばかりの報奨金を掲げてほぼ事件解決を諦めていた。
(不明女性発見の報奨金は少ないけど、それは一人に限った場合の事。狙い通り人攫いが女性を多数捕らえているなら、それなりの賞金が手に入るはず)
 剣士として経験が浅く、まだあまり名の売れていないキリカには、用心棒の依頼なども少ない。
 フリーの剣士として生活するためには、賞金稼ぎも大事な仕事の一つであった。
   *
「見つけた! 皆、こんな所に捕まっていたのね!!」
 キリカが慎重に気配を探りながら幾つもの分かれ道を選んで進んだ洞窟の先に、20を超える女性達が枷と鎖で捕らえられていた。
 その顔はどれも街の警備隊が報奨金をかけて探すフィスピスの女性達であるが、彼女達の首には奴隷と王国民を区別するタグ付き首輪が嵌められている。
 女性達の居る洞窟はデイスール王国内だが、フィスピスの行方不明者リストを参照すれば、彼女達の解放は難しい事ではなかった。
「私は剣士のキリカ=ルイーシェ。あなた達を助けに来たの。今、鎖を外してあげるからね」
 しかし、キリカの声を聞いても女達は誰もが生気がなく、ぼんやりとそこに座ったままである。
「どうしたの? 私が皆を助け出すから、もう大丈夫なのよ?」
「ぁぅ、ぅしろ……ぁぶ、なぃ……」
 女性の一人が擦れ声をあげ、力の弱った腕でキリカの後方を指さす。
 危機を知らせた女性の声にキリカが振り返ると同時に、クンッと鋭い痛みが少女の首に走った。
「吹き矢……?」
 首筋に刺さった小さな矢を抜き取り、キリカがクラリと揺らぐ頭を振る。
「ケケケ、キリカだったか? 勇敢な剣士気取りの嬢ちゃんも残念ながらここでシマイだ。毒を喰らって倒れちまいな」
「何よ、こんなものっ!!」
 キリカは腰に残っていた剣を抜き、痩せぎすの男へと大きく腕をふるいあげて斬りかかった。
「うおっ!? 何で、てめぇ動けんだよ!?」
「おい、カスク! ソイツには原液を打ってやれ!!」
 新たに顔を出した禿頭の大男が、痩せぎすをカスクと呼んで指示を出す。
「げ、原液ですかい!? オカシラ、この原液は大鬼でも3秒で赤ん坊より弱くなる猛毒ですぜい?」
「構わねえ! まだひよっ子そうな小娘剣士のキリカって奴に、俺の弟は腕を潰しかけられたと言ってやがった。だからそんな普通の女向けに薬を薄め付けした矢なんかじゃ、ソイツの腕力がまともに弱る訳ねぇんだ!!」
「は? ボゴレの兄貴の腕を滅茶苦茶にしたのが、この小娘!?」
 カスクはカシラの言葉に驚きつつ、新しい矢を吹き筒に構えた。
「そういえばその顔、似たのを先月見たわね。酒場のウエイトレスに乱暴を働こうとしてたから腕をちょっとひねってやったんだけど、潰れかけたなんて随分と骨の弱い男よねぇ、ププッ」
「お前の力が普通じゃねえんだろ、まな板胸の怪力女が! 弟の腕の仇、取ってやる!」
 キリカが馬鹿にするように笑ったのに怒り、禿男が絶える事なくナイフを取り出し少女に向かって投げつける。
「ま、まな板っ!? 気にしてる胸の事を……。そもそもアンタの弟が嫌がってるウエイトレスに迫って、挙句に服まで破きだしたのが悪いのよ!」
 飛んでくるナイフを剣ではらい避けつつ、キリカは自分の小さな胸への言葉に歯を剥きだして怒った。
「まな板をまな板と言って、何が悪ぃんだ。胸当て外したら、本当はその胸、えぐれてるんじゃねぇのか?」
「アンタねぇ! 言ってイイ事と、悪い事が……っと、危ない。怒りに任せてたら吹き矢を喰らっちゃう」
 禿男のナイフを避けるうちに洞窟の壁に追い込まれていたキリカが、自分の腿を目がけて飛んできた吹き矢をすんでの所でかわす。
「ちっ、外したか。すいやせん、オカシラ!」
「気にするな、こっちはかすったからな」
 恐縮する部下のカスクを振り返り、カシラである禿男は嬉しそうにニヤリと口端を歪めた。
「ど、どうして……身体が……」
 急激に重くなる身体を不審に思いつつも、キリカは耐えきれずに両膝を地面についてしまう。
「お前の頬に、ちょっと傷を付けた、このナイフ。コイツにも毒を仕込んであったのさ」
 キリカが剣で打ち払っていたナイフであるが、あまりに大量に打ち込まれるため、そのうちの一本が頬をかすめていた。
(かすっても致命傷にならないようなナイフだと思って、避け方が適当だったのが失敗だったのね……)
「くぅぅ……こ、こんな、毒……!」
 自分の甘さを恥じながら、少女剣士は気力を振り絞って立ち上がり、震える腕で剣を構える。
「まだ、動けるのかよ。この女、マジで化け物か?」
「……薄めた物ではまるでダメで、原液でも物足りないというのなら、濃縮液を使えばイイだけでしょう?」
 カスクが人間とは思えない少女の動きに思わず後ずさった時、新たな声が洞窟内に響いた。
「……アンタ、誰よ……」
 人攫い達とは違う、異質な雰囲気を感じ取り、毒に侵される身体で背の高い黒ローブの男を必死に睨みつけるキリカ。
「私は、商人のティオンです。奴隷や魔法アイテム、そしてこんな毒針も扱っております」
 毒でふらつき、素早い動きの取れなくなっているキリカに向かって、ティオンが一本の針を放つ。
「ひっ!? ……ぁうぅぅぅ」
 鋭い針がキリカの腕に刺さり、それを境にズルズルと少女の身体が地面へと倒れ伏した。
(もう、ダメ……。立つどころか、意識も保って、られない……)
「ティオンのダンナ。お早いお付きで。取引は明日の予定でしょう?」
「思ったより早めに着いたんです。だが早く来られて良かったようですね。この小娘に商品を逃がされかねない所でしたから」
 恐れる必要もなくなった少女剣士を横目にカシラがティオンへと近付く。
「ハハ、面目ねぇ。ダンナのお陰で助かりましたよ。おい、カスク。コイツには一番頑丈な獣用の鎖を使っとけ」
「へい、オカシラ。承知しやした」
 女達に使われるよりも数段太い鎖が、キリカの身体を拘束するために用意された。
   *
「……くぅぅぅ。……おま、え、らぁ……ぜった、いぃ、ゅるさな、ぃ……んだ、からぁ……」
 擦れ声を発しながらキリカは重い指先を必死に動かし、白手袋が汚れる事も構わず地面に爪を立てる。
「うわっ! 小娘の奴、もう動いてやがる」
 カスクはキリカの両手両足に枷を嵌め、鎖を杭に留めようとしていたが、少女の気迫に思わず声を裏返らせた。
「こんなに小さいのに、随分と規格外の娘のようですね。柄潰しのキリカといえば駆け出しの剣士ですが、恨んでいる同業者も数人知っていますし、せっかくだから女達と一緒に出品してやりましょうか」
「しかし、ダンナ。濃縮した薬を打ってもこれだけ歯向かうんじゃ市場まで持っていくのに随分と苦労しますぜ」
 起き上がる事の出来ないキリカの顔を靴先で小突くティオンに、カシラが難色を示す。
「ふむ。確かに少しでも毒が弱まれば、この娘だと道中いつ女達を連れて逃げるか分かりませんね。フィスピス女は美人で有名ながら禁取引品なので闇市場で高値の付く商品です。これを逃がされては困ってしまう」
「それにこんな気が強くて、奴隷の躾も身につかなそうなガキじゃ、市場で値がつかないんじゃないですかい?」
「いえ、それは調教次第で商品として仕上げ……。ああ、そうでした。良い物を持っていたんです。この洞窟には水が豊富にあるんでしたよね?」
 カスクの問い掛けに軽く首を振り、調教さえすればこのキリカとてどうにでもなると言い掛けたティオンは、何を思いついたのか、カシラに水について尋ねた。
「ええ、ダンナ。奥が湖になってるんで、幾らでも水はありますよ」
「それはイイですね。この娘、躾けた上で出品してやりましょう」
   *
「水、責め……されたって、わ、たし……は、へ、いき……よ……」
 水場の前に仰向けに身体を投げ出されたキリカが、毒に侵された虚ろな目でティオンを睨む。
「水責めなんてそんな苦痛で人を支配する気はありません。この種を知っていますか? 水棲の魔物、クリエラを魔改造したクリエットの休眠種です。豊富な水に触れると本来の姿に戻るんですよ」
 石のような色をした直径10cm程の球体状の種をキリカに見せ付けた後、ティオンが水の中にソレを放った。
 水に触れると戻ると言ったように種はすぐにモゾモゾと動き出して水中に広がり、透明な触手怪物が湖面からノロノロと這いだす。
「化け物、が、なによ……別に、食われても怖く、なんて……」
 水と同じように透けている身体には目があるようには見えないが、触手は真っ直ぐにキリカを目指して這ってきていた。
(……そうよ、別に平気よ。触手で絞められようが、身体に取り込まれて窒息させられようが……うぅぅ、やっぱりちょっと怖いけど、でも、闇商人や人攫いなんかに屈しないんだから!)
 動けない身体に自分よりも大きな触手怪物が向かってくる恐怖を必死に堪え、キリカはティオンを睨み続ける。
「確かにクリエットは女を食べますが、栄養のためではなく、繁殖のためです。コイツらは借り腹するために女を使うのですよ」
「ひぅっ、冷たっ!? ……ヌメヌメしたのが、身体に、張り付くぅ……」
 ユックリとキリカに近付いた触手が、少女の身体を確かめるように幾本もの細い腕を肌に這わせた。
 洞窟内の冷たい湖で休眠をほどかれたせいか、触手の身体は酷く冷たく、キリカの肌に鳥肌を立たせる。
 しかし冷たい心地悪さも束の間、すぐにキリカの体温になじみ、触手もまた同じ熱を持ち出した。
「ひぇぇ……変な所、あひぅぅ……触らないでよぉぉ……」
 ぬめる水のような触手に身体を撫でまわされ、キリカの白い肌が未知の感覚にザワザワと粟立つ。
 触手は服の間から中へと潜り込んでキリカの生肌に触れていたが、生地が邪魔だとばかりに身体を覆うワンピースや白銀の胸当てを壊しにかかった。
「いやぁ! 服を引っ張らないで! ダメぇ、破れちゃうぅぅ……」
 触手の腕がキリカの服の隙間に入り込んで膨張したかと思うと、胸当ての留め金がパチリとはぜ、ワンピースももはやただの布切れと化す。
「ケケケ、やっぱりオカシラの言ってた通りのまな板胸だったな」
「ぁあ、だめぇ、見ちゃ、いやぁぁ」
 胸を隠そうともがくも鎖と触手に阻まれ、キリカの腕は地面にピッタリと張り付けられていた。
 尖るような小さな胸の膨らみも、まだ蕾のまま陥没している乳首も男達にジックリと観察され、少女剣士の瞳に涙が浮かぶ。
「道具屋が自慢の新商品だから試しに使ってみてくれと1粒渡してきたんですが、なかなか悪くないですね」
「胸に、触らないでぇっ! やだ、触手が、吸いついて……ひぐぅぅ……おっぱい、変になるぅぅ……」
 手のひらのように広がった触手がキリカの小さな膨らみに覆いかぶさり、その中心で乳輪を柔らかく揉みほぐし始めた。
 薄桃色の乳暈は少しずつ赤みを増し、潜ませていた乳首を少しずつほころばせていく。
 乳輪の間に埋まっていた乳首は、舌のように滑らかに尖った触手に掘り返され、ピンとその姿を現した。
「透明な触手だと肌が丸見えになるのが、なかなかイイ趣向じゃねぇか。子供乳首が大人の女みたいに勃ち上がっていくのが、よーく見えるぜ?」
「やだぁぁ……乳首、吸われてるぅぅ……んひっ、ぁあぅぅ……変な声、出ちゃうの、聞かないでよぉぉ……」
「乳首勃起させて、こんな小さい胸でも感じてんのか?」
 触手に乳首を撫でられ、摘ままれ、吸われるような刺激を繰り返し受け、いたいけな突起がピクピクと震えながら完全に勃起する。
(こんな恥ずかしくて酷い事をされて、男の笑い物になってるのに、どうして気持ち良くなっちゃうのよぉ……)
 カシラやカスクに下卑た笑みを向けられて、キリカは反応する乳首が恥ずかしくて堪らなかった。しかし、どんなに恥辱を感じていても、身体は触手の心地良さに流されていくばかりである。
「ヤダ、身体の下に触手が……やぁっ……足、拡げちゃダメぇ……これ以上、恥ずかしい事させないでぇぇっ!」
 もがいても解放されず、それどころか小さな乳房をより強調するように背中に触手モンスターが滑り込んでキリカの身体を弓なりに反りかえらせた。
 それだけではなく、キリカの足に太い触手が絡みつき大きく足をM字に開かされる。
「いやっ、どこ、触って……そこは、ダメぇぇ……私、まだ……私、まだ誰にも許してないのぉぉ!!」
 キリカは故郷にあっては幼い頃から剣の修行に明け暮れ、年頃の乙女達のように恋に浮かれる事もなかった。いつか夫を持つ事もあるだろうとは思っていたが、剣士として立派に身を立てようと必死で色恋に現を抜かす暇も余裕も無かったのである。
(こんな場所で、触手に犯される初めてなんて、あんまりだわ……。自分の力を過信して、一人で乗り込んだのがいけなかったの?)
「まだまだ幼い肉体と思ったら、男を知らなかったのですか。初めてが触手とはなかなか貴重な体験ですね」
 キリカの目尻からポロリと涙の雫が落ちるのを見つめ、ティオンがローブの中で愉しげに口端を歪めた。
「ぜ、絶対に! アンタ達の事、許さないんだからっ! この触手も、闇商人も、人攫いも、絶対に許さないんだからぁっ!!」
 毒の残る身体ながら必死に拳を握って、腕を振るいあげようとキリカがもがく。
 しかし持ち上げようとした手は触手に絡め取られ、ヂャリッと鎖を鳴らして地面に落ちるだけだった。
「逃げられもしねぇくせに俺らを許さないとは、まだまだ随分と威勢がイイなぁ」
「しかしオカシラ。この小娘、処女だってんならそのまま売りに出した方が値がつくんじゃないんですかい?」
「確かに値はつくだろうが、こんな怪力娘、躾けずに運ぶのにどれだけ骨が折れるか。こまして大人しくさせた方が楽ってもんだ。ねえ、ダンナ?」
 処女である事は商品として非常に魅力的ではある。だが、反抗心一杯でいつ反撃してくるか分からないキリカを連れ歩く危険と比べれば、処女の価値を捨てるのも仕方のない事であった。
「ええ、本当ならこれもショーにして見せられれば良かったんですが、仕方ありません。せめて私達だけでもキリカの処女穴をジックリ検分させてもらいましょう」
 触手がキリカの足を這いまわり、股間を覆う薄布を撫でまわす。やがて腰回りや内腿に布の切れ目を見つけ出し、ヌメる触手をショーツの中へと潜り込ませた。
「あぅぅ……ダメ、パンツ、破らないで……お願いだから、許してぇ!」
 ピリリリィィィ
 キリカの制止を願う声も空しく、触手が飾り気のない白いショーツを乾いた音を立てながら破き去る。
「へぇ。オッパイ同様、マンコも完璧なガキかと思ったら、毛はばっちり生えてるじゃねぇか」
「ワレメは閉じていますが、イヤらしい陰毛がビッチリと生えているみたいですね」
 髪と同じ銀色のため白い肌の上では濃さが目立たないが、キリカの土手も陰唇もしっかりと毛に覆われていた。
(こんな所まで見られてしまうなんて、何て酷い辱めなの……)
 乳房の発育が悪い割に、陰毛はしっかりと生えそろうアンバランスさを何より恥じていたキリカは、白い肌を真っ赤に染め羞恥に震える。
「んんぅ、何……? アソコに、ペトペトくっついてきてる……」
 邪魔なショーツを取り去った触手がヌロヌロと股間を覆い、陰唇にピッタリと張り付いた。
「へぇ。毛は多いが、マンコはやっぱり処女だけあって綺麗なピンク色してやがるな」
 透明な触手は自分の動きを隠す事なく全てをクリアに周囲に見せ付けるため、秘唇を開けばキリカの中身を余すことなく曝け出してしまう。
「ぁああぅぅ、やぁ……拡げちゃ、だめぇ……お願い、見ないでぇ……」
 割り開かれた秘部に注がれる男達の無遠慮な視線を遮りたくとも、キリカの腕は上がらず、触手はどこまでも透明だ。
(恥ずかしい……。私のアソコ、全部見られてる……)
 男を知らない未熟な果実はまだ蜜を溢れさせる事も知らず、触手のまとう粘液でのみ光っている。
「クリトリスはまだ皮かぶりで全然膨らんでねぇみてぇだな」
 カスクの言葉を理解したのか、それとも元々そこを責めるつもりだったのか、触手がフードに隠れた肉豆を探り当て、キリカの快楽器官を優しく撫でさすりだした。
「ひぅぅ?! なに、これ……ヤダ……そこ、ビリビリ、する……あふぅっ……やぁ……そこ、変になるぅ」
 ヌチョヌチョとぬめる触手は柔らかく、強すぎる刺激には慣れない処女の肉芽をゆっくりとほどくように、愛撫していく。
「オッパイと、一緒に、しちゃ、だめぇ……ひぅぅ、アソコ、どんどん変になっちゃうよぉ……」
 キリカの陥没していた乳首も、包皮に包まれていたクリトリスも、今まで外部の刺激に曝されていなかった分だけ、愛撫に敏感に反応してしまうようだ。刺激慣れしていない可愛らしい突起達は、触手のヌルヌルとした尖りに嬲られるたびにピクピクと可愛らしい震えを見せる。
「ぁあっ、んんぁあ、やっ、気持ちイイ……だめ、アソコ、熱いぃ……触られてるとこ、おかしくなるぅぅ……」
「触手にオマンコ弄くりまわされて、イキそうになってるみたいだな。少女剣士サマはいったい、どんなイキ姿を俺らに見せてくれるんだ?」
 全身を震わせだしたキリカの姿に男達の好色な視線が突き刺さるが、初めての愉悦に向かって昇っている少女はその下卑た視線にも気付けないほど切羽詰まっていた。
「ぁひぃぃ、気持ちイイ……気持ち良すぎて、変になるのぉぉぉ……あひぃぃぃ……ぁああああ――――っ!!」
 ビクビクと身体を跳ねあがらせ、キリカが絶頂に達する。激しすぎる快感に何が起こったのか理解できず、惚けた顔で少女剣士は宙を見つめていた。
「キリカ、もしかしてアクメも初めてですか?」
「あくめ……?」
「オマンコを触手に触られてとても気持ち良かったんでしょう?」
 聞き慣れない言葉に首をひねるキリカの姿に、ティオンが再度尋ねる。
「今、頭が真っ白に、なって……フワッってして……」
「そう、それがアクメ。イクと言われる絶頂の快感です。素晴らしい心地がしたでしょう? もっと味わって気持ち良くなりたいでしょう?」
「もっと、気持ち良く……そんな、私……そんな事……」
 ティオンの言葉にイッたばかりのクリトリスがヒクッと震え、まだ誰も受け入れた事のない膣から愛液がひと雫したたり落ちた。
(今の、凄く気持ち良かった。もっとイッパイ、私、アクメしたい。イキたい……ううん、ダメ、おかしな事、考えちゃダメ……)
「……私、もっとなんて、別にそんな……あひぃっ!? やぁっ、また、触手が……アソコで、動いて……」
 自分の中に生まれた情欲を隠して首を振ったキリカだったが、触手は少女の言葉などお構いなしに、ノロノロと肌を這いだす。
「これから触手はキリカをたくさんイカせるんです。もし今、アクメが嫌いでも、きっと好きになりますよ」
(こんなおかしな事、好きになるなんてダメなのにぃ……。イッパイされたら、絶対、狂っちゃうよぉ……)
 乳房や陰唇を舐めるように這いまわる触手の淫靡な刺激に、キリカはオーガズムを知ったばかりの若い肉体をブルッと震わせた。
「いひぃぃっ!? ……やっ、今度は中に……アソコの中に、触手が、入ってきてるぅぅ」
 陰唇を拡げるだけでなく、触手が膣穴をヌロヌロと探り出し、キリカの内部へと進みだそうとする。
「ひぐぅぅっ、中は、ヤダぁ……アソコの中、入っちゃイヤぁぁ」
 キリカの嘆きを物ともせず、処女地をゆっくりと拡げるように、細い触手の束が膣を撫でながら奥へ奥へと進み始めた。
「すげぇ、触手が透明だから処女膜まで透けて見えやがる」
 触手の押し広げる膣道の先に、柔らかそうな襞が現れる。それはキリカの呼吸に合わせてヒクヒクと震える処女膜であった。
 処女膜の中心に開いた穴に細い触手がまず押し入り、傷付けないように奥を探っていく。
「ひぁああっ! 奥まで、触手が、入ってくるぅぅ!!」
 しかしその優しさもほんの一瞬の事、細い触手の束が一気に入り込み、膜はあっけなく引き裂かれてしまった。
「うぐぅぅっ、急に、いっぱい、触手がアソコに……流れ込んで……」
 処女を破られた痛みを嘆く暇もなく、キリカの膣に入り込んだ触手がねじれまとまり、一本の太い幹へと変わる。
 肉棒のように太く硬く膨らんだ触手は、キリカの膣襞を擦り上げ、まだ拙い性感しか味わった事ない少女を快楽に染めようとしていた。
「クリトリスでアクメを覚えたせいか、膣の中から愛液が溢れていますね。触手の粘液とは違うイヤらしいキリカのヌメリが見えますよ」
「あきゅぅぅ……そんなに、かき混ぜちゃダメぇぇ、アソコの中、熱くなっちゃうのぉぉ」
 淫靡な快感を覚えた肉体は悦びに染まるのも早く、処女を奪われたばかりなのに、キリカはもう犯される事に快楽を感じ始めていた。
「あひぃぃ、気持ちイイ……いやぁぁ……んんぅぅ、モンスターに犯されて、感じちゃうのぉぉ……」
 小さな乳房を揉まれ、陰核を撫でまわされ、膣を犯されながら、その気持ち良さにキリカが涎をこぼす。愛を囁き合う相手すら持った事のない清らかだった乙女の身体が、触手によって淫らな肉体へと染め変えられていた。
「イヤらしくジュプジュプ音を立てて咥えこんで、たっぷりマン汁たらしやがってさ。これが処女かよ?」
「だめぇぇ、気持ちイイ……凄い、気持ち良くて、また、イクのぉぉ……触手に、アソコの中まで犯されて、イッちゃぅぅ……」
 触手に犯されめくれあがる淫唇と、泡立つほど愛液を溢れさせる膣穴を男に指摘されても、キリカはもう反論の言葉も浮かばない。ただひたすらに自分の快感に溺れ、その気持ち良さにのめり込んでいた。
「あくぅぅぅ、また、イクぅぅぅ!!」
「おお、凄ぇ。処女だったくせにもうマンコの中でイケるのか。コイツは立派な淫乱に化けそうだな」
 深く膣穴を抉られ肉体を震わせる少女剣士の痴態に、カシラが自分の禿頭をペチペチ叩きながら笑う。
 自分達を手こずらせ、弟の腕をメチャメチャにしたキリカの無様な姿をカシラは存分に愉しみ、他の男達も同じように笑っていた。
   *
「しかし、イカせてばっかりでなかなか借り腹の種付けが始まらねぇが、まだかかるんで?」
 触手がキリカを責め始めて1時間ほど、すでに少女剣士は10回以上の絶頂を繰り返している。
「道具屋の話だと女がイクのを楽しみだしてから種付けなんだそうです。触手の幼生が女の快楽物質を食べて成長するので、女がイキ狂いになる頃に種付けるそうですよ」
「じゃあ、女がイキ狂わないと種付けが始まらないって事ですかい?」
 ティオンの言葉に、キリカのアクメ姿を眺めるだけの状態に飽きてきているらしいカスクが、少し面白くなさそうな表情を見せた。
「そうかもしれませんね。キリカ、今の聞いていましたか? イカないでいれば触手の子を孕まなくて済むかもしれませんよ?」
(イカなければ、孕まないの? でも私、凄く気持ち良くて、もっとイキたくて、身体が熱くて……。どうしたらガマン出来るのか分からないよ……)
 自分の快楽に溺れているキリカだったが、一応聴覚は働いていたらしい。オーガズムでいっぱいの頭で男達の話の意味を掴むが、もうその心はほぼ快楽の事で占められていた。
「あひぃぃぃっ、また、またイッちゃうぅぅぅ――――っ!! だめぇ、イッちゃ、ダメなのにぃぃぃ」
 イカなければイイのだと絶頂を堪えようとしても、細い触手がツタのように陰核にまとわりつき、剥き上がった宝玉をキュウキュウと責めあげる快楽には逆らえない。その上、触手はキリカの膣の中で膨張と収縮を繰り返し、襞肉を自在に刺激するのも堪らない快感を生みだしていた。
「はぁはぁ、はふぅぅ……んんぅ……やぁっ、また来るぅぅぅ……イッたばっかなのに、イッちゃぅぅっ!!」
 またしても絶頂が訪れ、キリカがアクメに酔いっぱなしのだらしない表情になった時、触手が全身を震わせ今までにないくねり方を見せた。
「ひぁっ!? 奥……触手が、奥に、来てるぅぅ……」
「おっ、触手がもっと奥まで拡げ出した。ありゃぁ、子宮口じゃねぇか?」
「本当ですね。プリプリとした肉に、しっかりと閉じた口が見えてますよ」
 膣奥の更に先、子宮口を拡げるため、触手が細い腕をキリカの内部にユックリとねじ込み始めた。
「すげぇ、水が流れ込むみたいにこじ開けだしたぜ。ついに触手の種付けが始まったみてぇだな」
「拡がるぅぅ……私の中が、拡がってるよぉぉ……やめてぇ、私、触手のお母さんに、なりたくないのぉぉ……」
 拡がった膣奥、子宮口に男達の注目を集めながら、キリカがモンスターに種付けられる恐怖におののく。
「あぎぃぃっ!? 中、苦しっ……やめてぇぇ……拡げるの、苦しいのぉぉ……いぎっ、痛いぃぃぃ……」
 子宮口をある程度開いた所で、キリカの膣内に埋まっていた触手がボコッと大きく膨らんだ。
 透明な触手の中をブクブクと何か泡立つものが移動し、キリカの子宮に向かって流れ込んでいく。
「ついに種付けが始まったようですね」
「うぐぅぅぅ、ぁあがぁぁぁっ!?」
 ブリュンッ!!
 膣が男の腕でも飲み込んだように拡がった後、子宮口もまた同じように透明な管によって大きく拡げられた。
 そしてついに透明の拳大の塊が、キリカの子宮の中に植え付けられる。
「あひゅっ、あふっ……お腹、変、だよぉぉ……苦しいのに、熱いぃぃ。んんぁ、オッパイ、気持ちイイ……」
 キリカに幼生を託す事に集中するため、しばし身体を責める腕を止めていた触手が再び少女の肌を撫でさすり始めた。
 触手の子を孕まされて少し膨らんだ腹を揺らしながら、キリカが肉体を包む快感に甘く喘ぎ始める。
「はひぃぃ……だめ……そんなに、オマンコ弄られたら、気持ちイイのぉぉ……んふぅぅ、気持ちイイよぉぉ」
 閉じた子宮口を優しく撫でられ、膣襞を甘く穿たれ、キリカは犯される気持ち良さに肉体を震わせていた。
「イクぅぅぅ……またイッちゃうぅぅ……イキすぎて、おかしくなるぅぅ……また、イッち……え? ぁあぅぅ」
 もう何度目か分からない絶頂感が近付いてきたのを感じて、キリカはビクッと肉体を硬直させたが、大きく叫ぶ前に困惑の表情を浮かべる。
「ん? 何か反応がおかしいな?」
「どぉ、してぇ……イクのにぃぃ……オマンコ、熱いのに、どぉして、イケないのぉぉぉ」
 キリカの不可思議な反応にカシラが首を捻っていると、アクメを掴み損ねたらしい少女が焦らされた肉体をモジモジとくねらせた。
「イキそびれたみたいだな。何だ、触手に犯されすぎておかしくなってんのか?」
「イクよぉぉ、今度こそ、イクのぉぉぉ……ひぅぅぅ、また、イケないぃぃ……オマンコ、ビクビクしてるのにぃ、なんでイケないのぉぉぉ……」
 カスクがキリカと触手の結合部を覗き込んでいる時、再びオーガズムを目指して少女が肉体を震わせたが、それも不発に終わる。
「……ふーん。道具屋がクリエットを使えば気の強い女も快楽に忠実な肉奴隷に変えると言ってましたが、こういう事だったんですね」
「ダンナ、この小娘に何が起こってるんで?」
「借り腹してる幼生は快楽物質をエサにして育つんです。つまり絶頂するほどの快楽物質も触手の子の栄養に採られてイケなくなっているんでしょう」
 何かを察したらしいティオンの声にカシラが問い掛ければ、闇商人は自分の仮説を男達に説いてみせた。
「つまり、孕んでいる間はこの小娘はずっとイケないって事ですかい?」
「そういう事になりますね。約一日で出産と言ってましたから、明日の夕方までもどかしい状態が続くはずです」
 カスクの言葉にニコリと笑い、ティオンがキリカを冷たい目で見下ろす。
「明日の夕方まで、そりゃあイイ。この気の強い馬鹿力娘も少しはおとなしくなりそうだ」
 弟の件でキリカを恨むカシラが、イイ気味だと少女剣士を嘲笑った。
(夕方まで……? だめ……。こんな気持ちイイのにイケないまま、明日の夕方までなんて耐えられない)
「お願いぃぃ、イカせてぇぇ……このままじゃ、本当に、私、狂っちゃうよぉぉぉ……」
 絶頂を知った肉体を1日も焦らされ続ける苦しさを思い、キリカが自分を見下ろす男達に解放を懇願する。
「ケケケ。じゃあ、俺らの命令を何でも聞く奴隷になるのか?」
「……そ、それはぁ……」
 カスクの問い掛けに、剣士としての誇りを捨てられないキリカが頷ける訳もないと言葉を詰まらせた。
「躊躇いがあるようじゃダメですね。そのまま出産まで狂っていなさい」
「いひぃぃぃ、そんな。お願いですぅぅぅ、オマンコ、イキたいのぉぉ」
 ティオンに冷たい言葉をぶつけられ、何度もオーガズムを空振りさせられる肉体の疼きにキリカが泣き叫ぶ。
「道具屋の説明が曖昧だったので、クリエットを大事な商品に試すのは控えていたんですよ。キリカが実験体になってくれてちょうど良かったです」
 道具屋一押しの新商品とはいえ、詳細の分からぬ道具は使いどころに困っていたのだと、ティオンがキリカに背を向けて苦笑した。
「イカせてぇぇ……イケないままじゃ、私、狂っちゃうぅぅ……オマンコもどかしくて、壊れちゃうのぉぉ」
「確かにこの小娘なら壊れても困らんし、上手く躾られれば儲けもんだな」
 キリカに背を向けて歩き出したカシラはガハハと笑い、その後ろにカスクもついていく。
「ええ、そうです。それじゃあ、キリカ。精々、明日までたっぷりアクメ間際の快楽に溺れてください」
 人攫いと共に歩き出した闇商人は、一瞬だけキリカを振り返ると愉しそうに口元を歪めて少女剣士に手を振った。
「イキたいのぉぉ……あひぃぃ……お願い、イカせてよぉぉ……」
 去っていく3人の靴音に、慈悲を願うキリカの泣き叫ぶ甘い声が絡みつく。
「さて、時間はたっぷりあるみてぇだし、ダンナに今回の取引品の具合を見てもらいましょうか」
「噂通りフィスピス女は極上品がたくさんいやしたが、街も女も警戒が強くて捕まえるのに骨を折りやしたぜ」
「それは苦労をかけましたね。フィスピス品は闇市場でも評判が良いですし、イイ値を考えさせていただきますよ」
 しかし男達はもう誰もキリカを振りかえる事なく、商売の話に花を咲かせていた。
   *
 昼も近くなった頃。ゆっくりと起きた商人と人攫いが、甘い声の漏れてくる洞窟奥の湖へとやってきた。
「んぁひぃぃ、イキらいにょぉぉ……オマンコも、オッパイもきもちイイろに、どぉしへイケにゃいのぉぉ」
 湖の前では触手に捕えられたキリカが、イカされず疼く肉体をもてあまして悶えている。
 言葉の呂律も怪しくなったキリカは肉体にすっかり力が入らないのか、触手に支えられて上半身を起こした姿勢で座らされていた。
 悶えるうちに緩んだのか、キリカの髪を結んでいた革紐が外れ、美しい銀髪が汗の浮いた身体に流れている。手袋とブーツは脱いだのか、脱がされたのか、キリカの手足を繋いでいた鎖と共に投げ捨てられるように地面に落ちていた。
 凹凸の少なかったキリカの肉体は一晩ですっかり作りかえられ、全てが熟し実っている。触手の子を孕んだ腹だけでなく、小さかった胸も大きく膨らみ、片手で十分に隠せるサイズだった胸はメロンのように変化していた。
 その丸く膨らみ張りつめた肉は触手に揉まれて淫らに形を変え、昨日までのまな板の面影はどこにもない。
「腹も膨らんだが、随分とオッパイが膨らんだじゃねぇか。ハハ、良かったなぁ。こんなに巨乳になれてよぉ」
 肌に血管が浮かびあがるほどたっぷりと詰まった乳肉を掴み、その重量感にカシラが下卑た笑いを漏らした。
「あひぃぃっんっ! イきゅぅぅぅ……こんろ、こそぉ、いきゅにょぉぉぉ……オッパイ、気持ち、よくれ、イッちゃ……いひぃぃ、もぉ、やらぁぁ……オアズケしないれよぉぉぉ」
 乳房を掴まれた刺激に大きくキリカが喘ぎ、絶頂を目指して肉体をビクンと強張らせる。しかし快楽物質をエサとする触手を孕むキリカに待ち望むアクメが与えられる事はなく、狂ったようにその辛さを泣き叫んだ。
「イケないまま夜中じゅう喘いでたみたいですし、胸が大きくなった事にもちゃんと気付けてなさそうですね」
 焦点の怪しくなった赤眼を覗き込み、すっかり快楽に溺れているキリカの姿を闇商人がクスリと笑う。
「クリトリスも膨らんじまって、とても昨日まで処女だったマンコとは思えねぇな」
「あきゅぅぅぅ、しゅきぃぃぃ、くりとりしゅしゅきにゃのぉぉ……いきゅぅぅぅ、じぇったい、いきゅにょぉぉぉ!! ぁあぅ、イカしぇてぇぇ」
 包皮を押し広げて膨らむクリトリスを、カスクが千切れんばかりにギュッと捻った。キリカは痛がるどころか激しい刺激に悦んだが、その快感もまた、少女を絶頂には導かない。
 オーガズムの興奮が近付いては一気に遠のく肉体は、少女剣士の精神を確実に色狂いへと蝕んでいた。
「ヘヘ。触手の刺激だけじゃなくて、俺らが刺激して感じてもイケないとは、可哀そうになぁ」
 どんな快楽も触手の子の栄養として吸われ、アクメ直前でオアズケされるキリカの情けないよがり顔をカシラが笑って見ている。
「あぐぅぅ、おねがいらからぁ、あたひをイカへてぇぇ……もぉ、やらぁぁ。だれか、たすへてよぉぉ……」
 キリカはすっかり周囲を気遣う余裕もなくし、男に嘲笑われる屈辱も忘れて、浅ましく絶頂をねだって泣き叫んでいた。
「ふむ、随分と腹も膨らみましたし、子宮口も少し開いているのが見えます。栄養状態が良かったんですかね? そろそろ出産が始まりそうですよ」
 膣を穿つ太い触手も透明のため、潤み開いて犯される女性器の様子も丸見えである。ティオンはキリカの内部を冷静に観察し、下がってきた子宮の様子に出産の近い事を察した。
「栄養状態? ああ、この小娘が感じまくって触手の幼生を育てたって事ですかい?」
「そういう事ですね。キリカ、もうすぐ出産です。待ち望んだアクメにやっと辿りつけますよ?」
「あきゅめぇ……。ああ、あきゅめ、はやきゅ、ほしぃにょぉぉ……。おねがぃぃ、あきゅめ、ちょうだぁぃ……にゃんでも、しゅるからぁぁ……」
 ティオンにポンと孕み腹を叩かれ、アクメがもうすぐだと告げられると、キリカは涎を垂らしながら何でもするから早くイキたいと腰を振った。
   *
 それから3、4度キリカがイキそびれた後、膣の奥深くまで満たしていた触手がヌロヌロと這いだし始める。
「触手が道を開けたという事は、ついに出産のようですね」
 子を産みおとしやすくするための動きなのか、触手が少女剣士の足を大きく割り開かせた。
「お、子供も透明みたいだな」
 昨日まで処女だったキリカの膣は触手が抜け落ちてもだらしなくポッカリと開き、覗き込む男達にその全てを曝している。
「ひぐっ! あぶぅぅ……おにゃかのおきゅ、ひらぃてぇ……ひぎぃっ!」
 子宮の奥から這いだそうと触手の幼生がグリグリと子宮口をこじ開ける刺激に、キリカがビクッと肉体を震わせた。
「んぉぉぉ、また、きゅるぅぅぅ……こんろこそ、いきゅぅぅぅぅ……あひぃぃ……いきゅうぅぅっっ!!!」
 昨夕のキリカにとって子宮口を拡げられる事は痛みでしかなかったのに、今はその刺激も快感として認識するらしい。触手の子が子宮からヌロヌロと生まれ落ち、奥から入り口へと移動する事に舌や涎を垂らして大きく喘いだ。
「あひぃぃぃっ! イイっ!! あきゅめ、きへるぅのぉぉぉ!!」
 ぬりゅりゅりゅぅ!!
 触手が子宮口を乗り越え膣を拡げる刺激についに制限される事なく絶頂を得て、キリカが久々のオーガズムに酔う。
「あぁああっ! 全部、産まれるぅぅぅ……触手、産みながら、もっとイッちゃうのぉぉ……オマンコ、奥から拡がるの、気持ちイイのぉぉ!!」
 許されなかったアクメを与えられた事でキリカの脳のかすみが少しは消えたのか、濁っていた瞳に光が再びさし始めた。しかし今度は今まで絶頂出来なかった分の快感が波のように繰り返し訪れるようで、キリカは絶え間ないアクメに圧倒される。
「イクぅぅ……また、イクぅぅ……はぁ、はぁ、はぁ……あぐぅっ」
 触手の幼生が身体の全てを地上に表すと、キリカの肉体を支えていた親触手が子を迎えるために動きたした。
 借り腹が終われば、キリカなど用済みとして気遣う必要もないのだろう。肉体を踏みつけながら親触手が子触手にその身を伸ばし、2体は混ざり合うように絡み合って親子の再会を喜んでいた。
「あひぃぃっ!! オッパイ、出るぅぅぅ……ミルク、溢れるのも、気持ちイイよぉぉ……っ!!」
 触手に踏まれてひしゃげたキリカの乳房から汁が溢れ、飲む子もいない母乳が噴き出す。
「ケケケ、借り腹されただけなのに、乳まで出すとはなぁ」
 仰向けでグッタリと洞窟の地面に倒れるキリカをカスクが笑うが、少女剣士は罵りに反抗する気力を既に失っていた。
「御苦労でした。またその内、働いてもらいましょう」
 ティオンがローブの中から取り出した粉を振り撒くと、親子触手はあっという間に縮み乾き、石のような2つの休眠種の形に変化する。
「さて、約一日ぶりのアクメは気持ち良かったですか、キリカ?」
 ローブの中に種をしまいながら、ティオンはキリカの髪を引っ張り上げ、無理やりに上半身を起させた。
 触手を産み落とした腹は再び平らになっているが、膨らんだ乳房は乳汁を滲ませ、開いた膣穴からは愛液がトロトロと漏れている。キリカは酷くだらしなくなった肉体を疼かせながら、少女剣士として鋭く敵を睨んでいたはずの赤眼をトロリと濁らせ、闇商人をぼんやりと見上げた。
「……はひぃぃ……すご、く……良かった、ですぅ……」
 今にも倒れそうに肉体をフラつかせながら、キリカがティオンの問い掛けにどこか夢見心地の声で答える。
「では、キリカに問います。私達の言う事を素直に聞く肉奴隷として快楽に耽るか、もう一度触手に借り腹されて絶頂のオアズケを味わうか、どちらを選びますか?」
(肉奴隷か、借り腹か……? 闇商人や人攫いに従う肉奴隷になるなんて、剣士として到底受け入れられる事じゃないわ、だけど、私……。ああ、ダメ、気持ち良さに、流されてはダメ!)
 ティオンの問い掛けに、キリカがまだ快楽に濁る頭を必死に落ち着かせて言うべき言葉を考えだした。
 快楽の波が少しずつ肉体からひき、キリカの思考が段々と元のように冴えてくれば選ぶ言葉など決まっている。
「私を、肉奴隷に……してください」
 けれど頭も心も受け入れてはいけないと分かっているのに、悦楽を叩きこまれ散々に焦らされた肉体は、勝手に肉奴隷に堕ちる事を承諾し、唇が動いていた。
(絶対に屈したくないのに、オマンコが疼いて、もうアクメを我慢したくないって凄く、熱い……)
「では、肉奴隷として仕える心を見せるため、私のペニスに奉仕しなさい。丁寧に舐めしゃぶれたら、可愛がってあげますよ」
「はい」
「ああ、それではいけません。誰に、誰が、何をしたいのか、ちゃんと言葉にしてから始めなさい」
 男の股間の前に膝まずいて頷くキリカだったが、ティオンに言葉を改めろと言われ、表情に屈辱が浮かぶ。
(コイツのアレを、しゃぶる……。イヤだけど、もう、あんな辛いオアズケはイヤだから、私は、自分の意思で、この男のペニスに、奉仕を……)
「ご、ご主人様であるティオン様の……オ、チンチンを、うぅぅ……に、肉奴隷のキリカに、どうか、口でご奉仕させてください」
「まだまだ至らない挨拶ですが、初めてですしね。イイでしょう。奉仕を始めなさい」
 悔し涙を滲ませながら奉仕を願い出るキリカを愉しそうに見下ろし、ティオンが色黒でゴツゴツとした陰茎を取りだした。
「ありがとう、ございます……」
 キリカは奉仕を許された礼を述べながら、一筋の涙を零す。
「おや、私のペニスをしゃぶれる光栄さに、嬉し涙ですか?」
「うぅぅ、ちゅぱ、ちゅるる……れるぅぅ、ちゅばっ、れろぉぉ……」
(こんな汚くて、臭いもの、舐めさせられて、嬉しい訳ないじゃない)
 キリカは相手を罵りたい気持ちを抑えて、舌を肉棒へと這わせ始めた。
 クタリと下を向いていた肉茎はキリカの舌の動きに合わせて徐々に勃ちあがり始め、みるみる醜い血管を浮かび上がらせていく。
 その恐ろしいフォルムを嫌悪しながらも、キリカは懸命に舌を動かし続けた。
「舐めるだけじゃなく、ちゃんと咥えて唇でしごきなさい」
 キリカの流れる銀髪を引っ張り、ティオンが肉奴隷として奉仕がきちんと出来るようフェラの作法を躾けていく。
「はい、ティオン様……。あむぅ、ちゅばぁ、ちゅぶ、じゅぶぶぅぅ」
 ティオンの言葉に従い、キリカは口を大きく開け、亀頭を咥えこんで唇でしごき始めた。
「もっと奥の方まで咥えなさい」
「あむ、うぶぅぅ……ちゅばっ、じゅぽぉぉ……じゅぶ、れるぅぅ……」
 キリカは喉にぶつかりそうなほど肉竿を頬張り、懸命に咥えている。しかしそんなキリカの努力も空しく、ティオンは拙い技術にどこか冷めた表情を見せていた。
「咥えるのが初めてなので、まだまだ男のツボが分からないのですね。仕方ありません。経験の中から学びなさい」
 キリカの頭がティオンの手に掴まれ、乱暴に前後に揺さぶられる。
「んぶぅぅ、じゅぶ、じゅぼぼぼ、うぶぅ、あぐ、うぐぅぅ、じゅぶ……」
 イラマチオの苦しさを訴えるようにキリカは凌辱者のティオンを見上げるが、闇商人は少女剣士の無様な顔を愉しげに見つめていた。
「さあ、苦しいのがイヤなら、しっかり舌を絡めて男を悦ばせなさい。悦ばせられないから、好き勝手に使われるのです」
(舌を絡めて、悦ばせる……。そうすれば、苦しいのから、解放されるの?)
「あぶっ、ちゅぶぅぅ、れるぅぅ……はぐぅ、あむぶぶ、ちゅぼ、じゅぶぅ」
 酸欠の苦しさに喘ぎながら、キリカは必死に舌を肉茎に絡ませ、亀頭を喉や頬粘膜で擦り上げる。
「そうそう、上手くなってきました。その調子でねぶりなさい」
(ああ、本当だ。自分で動くようになったら、少し、動きが緩んできた……)
 激しく掴まれ乱暴に犯されていた動きが緩み、キリカはそれに光を見出して必死に男の陰茎に奉仕を繰り返した。
「そろそろ、スペルマを出しますよ」
 ドビュドビュドビュルルルゥゥ!!
「んぶ、あぶぅぅ……んぐぅぅ!?」
 わざと唇ギリギリまで亀頭をひいたティオンが、キリカの口中いっぱいに味が拡がる場所で精液を吐き出す。
(口の中に、青くて、臭くて、気持ち悪い、熱いドロドロが、溢れてく……)
 舌の上に拡がる男の味に顔を歪めるキリカだったが、髪や頭を掴まれ、精液を吐き出す事は叶わない。
「吐き出さず、飲み込みなさい。飲み込むまで、ペニスは抜きませんよ」
 たっぷりと放った後で再び喉奥まで肉幹を進めたティオンが、キリカの頭を抱えて飲み下す事を強制する。
(そんな、男の精液を飲むなんて、でもこのまま奥に咥えさせられたままの姿勢は、苦しすぎる……)
「じゅるる、ごく、うぶぅ、ごくん……ぁあぅ……ちゅるる、ごくぅ……」
「ふぅぅ、何とか飲んだようですね」
 キリカの喉まで犯していた肉棒を口腔から抜き取り、ティオンは涎に濡れる陰茎をキリカの頬で拭った。
「うぶぅぅ、げほっ、うげぇ……」
 暴れる肉棒から解放されたキリカは、胃の中に落としきったスペルマを今さら吐き出す事も出来ず、地面にうずくまって気持ち悪さでえずいている。
「精液もしっかり飲み干せましたし、なかなかキリカはイイ子のようです。口を犯されただけでは物足りないでしょう? オマンコを犯して肉奴隷の悦びも与えてあげましょうね」
 苦しむキリカを横目に、ティオンは犯す機会を待ちかまえていた人攫い達を呼び寄せた。
「口とオマンコを好きなように使ってペニスの気持ち良さを教えてあげてください。商品として壊れなければ、いくらでも犯して構いません」
「俺がマンコを犯らしてもらうぞ」
 商人の許可を得たカシラは、四つん這いになっていたキリカの肉体を仰向けにひっくり返し強引に足を割り開かせる。
「オカシラがそっちなら、俺は手と口を使わせてもらいやす」
 カスクはキリカの手に己の逸物を握り込ませ、しゃぶる事を促すように口元に亀頭を押しつけた。
「ぁぅう、ちゅ、ちゅぶぅぅ……」
 唇に突き付けられた新たな男の味に困惑しながらも、キリカはそれが当然の行為なのだというように肉棒を吸い始める。
「ねっとり熱くて、淫乱な絡みつきかたのマンコ肉じゃねぇか。どうだ、本物のチンポは気持ちイイか? 初めて男を咥え込んで、嬉しいだろ?」
 カシラの言うように、処女のまま触手に散々犯され、触手の子まで産んでしまったキリカにとって、これが本当に初めての男性とのセックスだった。
(私、今、初めて、男の人とエッチしてるんだ。初めてなのに、こんなに奥まで犯されて、アソコが熱くて、満たされるのが、気持ちイイなんて……)
 男を初めて受け入れたキリカだが、触手に開発された襞肉は柔らかくほぐれ、肉竿を奥深くまで受け入れている。
「ちゅばっ、れるぅぅ……こんな風に、犯されて、気持ちイイとか、嬉しいなんて、そんな事、ありません……」
 唇に咥えさせられた陰茎に舌をベロリと絡ませながら、キリカは犯されても気持ち良くないと必死に嘯いた。
「その割にはグッポリ咥えて嬉しそうにイヤらしい汁を溢れさせてるぜ?」
 カシラは肉茎を揺らして赤く潤んだ膣穴をグチュグチュとイヤらしく鳴らし、キリカのウソを簡単に見抜く。
「あひぃぃっ! やっ、そんな風にかきまぜられると、あくぅぅ……オマンコが、拡がっちゃいますっ!」
「おら、喋ってばっかじゃなくてちゃんと咥えろ。気持ち良くねぇだろ」
「うぶぅっ、ゴメン、なさいぃぃ……んちゅぅ、じゅぶ、ちゃんと、奉仕、します。れるぅぅ、ぢゅぷぷぅぅ」
 カスクに頭を押さえ込まれ、キリカは再び唇奉仕に集中しながら、上下に犯される熱さに少しずつ肉体を蕩かせていた。
「しっかし、あのまな板が見事に実ったもんだなぁ。ケケケ、ちょっと触っただけでミルクが噴き出やがるぞ」
 カシラに下から突き上げられるたびにたゆんと波打つ乳房は、乳首からチョロチョロと乳汁を溢れさせている。その様子を見ていたカスクが、ギュッと肉毬を掴んで勢いよく母乳を噴出させた。
 ブシュゥゥゥ! ビュクビュルル!
「んぶぅぅ。ダメ、です……オッパイ、絞るの、やめてくださいぃ……」
 乳の勢いが愉しいのか、何度も乳房を絞ってくるカスクの行動に、キリカが身を捩って抵抗する。
「奥まで嵌めねぇと、ダメだろ!」
 ビュブブブブ! ブシュルルル!
「ひぐぅっ!! そんな、掴んだら、イッパイ、オッパイ、出ちゃいますぅ」
 乳房を逃がそうとする動きでキリカの腰まで遠のき始めたため、カシラも少女剣士の乳房をギュッと掴んで深くを犯しにかかった。
「絞るのがダメなら、吸ってやろうじゃねぇか」
 カシラが突き上げながら乳首に口を付け、ヂュルルと下品な音を立てて母乳を吸い上げる。
「ひぐぅぅ……ヤメてくださいっ! 吸うのは、もっとダメですぅぅ!!」
 乳首を激しく吸われ、吸われていない方の乳房からも乳を溢れさせながら、キリカが制止を懇願した。
「何言ってんだ、吸われながら突かれるの気持ちイイんだろ? マンコ肉がオッパイ吸うたびにうねってるぞ?」
「気持ちイイ……はひっ……イイけどダメなん、ですぅ! 私のオッパイ、吸うの、ダメぇっ!」
「イヤがってるわりに全然、力が入ってねぇぞ? 気持ちイイんだろ? 素直によがれよ」
 キリカは手のひらをカシラの頭にあて、必死の抵抗を試みるが、力はほとんど入らず、男を止める事は出来ない。自分をどかす程の力すらこめられないキリカの様子に、感じている証拠だとカシラが笑った。
「あひぃぃっ! オッパイ、イヤっ……オッパイ吸われて、イッちゃぅぅ!」
 ビュブビュビュブ、ビュルルルル!
 吸われていない乳首からも大量の乳汁を噴出し、キリカがビクビクと肉体を震わせる。その悦楽の表情も激しい痙攣も、キリカの絶頂を表していた。
「うおっ、ミルク溢れさせてイキやがった。ケケケ、嬢ちゃんのミルク、結構美味いぜ?」
 ビチャビチャと溢れ止まらない母乳をカスクが飲み、ニヤニヤと笑う。
「ぁああっ、ひぐぅぅ、イッてるぅぅ……んひぃぃ! イッてるのに突かれるの、凄いのぉぉ!!」
 ミルクを飲まれるのを嫌がっていたキリカだったが、アクメを上塗りして犯される膣穴の快楽に溺れているため、自分の乳が飲まれている事にも気付いていないようだ。
「少女らしい姿態にもなかなか良い値が付くのに、すっかり牝の肉体になってしまいましたね。クリエットは性格の躾には優秀ですが、体型を変えるのが長所であり短所かもしれません」
 乳房を激しく揺さぶられ、乳を噴きながら犯されるキリカの姿に、闇商人が苦笑する。すっかり淫らな肉奴隷に変わった少女剣士には彼女なりの将来があるだろうが、他の奴隷へは慎重に道具を使うべきだと闇商人は痴態を見つめながら考えていた。
「……ああ、そろそろ出るわ。俺の子種で、今度は触手じゃなくて本物のガキを孕んじまいな!」
 キリカの膣を思うさま蹂躙し味わっていたカシラが、限界が近いと更に激しく短いストロークで子宮を叩きだす。
「やだ、イヤぁぁ!! やめてっ! やめてくださいぃぃ! 中に出しちゃ、いやですぅぅ!! 赤ちゃん、なんて、欲しくありません!!」
「おら、奥に出すぞ!!」
 ドビュルルルル! ドビュドビュ!
 子供など欲しくないと泣き叫ぶキリカを押さえつけ、カシラは膣奥にネットリと濃いスペルマをたっぷり吐き出した。
「ぁあぅぅぅ、出てますぅ……オマンコの奥に、精液、出て……うくぅぅ、精液ドクドク、入ってきてますぅぅ」
 子宮の中に入り込んでくる子種汁に絶望の声をあげるキリカだったが、その膣襞はヒクヒクと雄汁の勢いに嬉しそうに収縮している。
 カシラはチンポを絞ってくる襞肉のわななきに身を任せ、最後の一滴までキリカの中に注ぎこんでいった。
「ふぅ、なかなかイイ味のマンコだったな。次はダンナが使いますかい?」
 肉奴隷となった少女剣士の穴を堪能した人攫いが、闇商人に声をかける。
「そうですね。オマンコの方も使い心地を試しておきましょうか」
「んひぃぃ、また入ってきてますぅぅ」
 間を置かず膣に挿入してきた肉棒に、キリカが甘い叫びを漏らしながら肉体を跳ね上げた。
「次はダンナですかい? 俺も使いたかったんですがね……」
 イマイチ口で楽しめていないカスクは膣が開いたのならそちらを使おうと思っていたようで、ティオンに譲られた下の穴に羨ましげな視線を送る。
「ふむ。触手を産んだばかりでまだ膣も柔らかいですし、2本挿しても平気そうですよ? 一緒に犯りますか?」
 陰茎の埋まっている膣穴を指でめくりあげて柔らかさを確認してから、ティオンがキリカの肉体を抱え上げる。
「そいじゃ、失礼して……」
 商人の誘いに人攫いがニヤニヤと笑って、少女剣士の腰に後ろから手を添えた。
「いやぁっ! 2本は、無理です! うぎぃっ! オマンコ裂けちゃぅぅ、やめてくださいぃぃ、あぐぅぅ、はひぃぃ……入って、くるぅぅぅ……」
 身を捩るものの凌辱を重ねられた肉体は思うように動かないらしく、キリカの抵抗に鋭さはない。2人の男はそれぞれに腕や足を押さえつけ、少女の膣を2本の肉棒で凌辱し始めた。
 ぴったりとティオンの肉竿にまとわりついていた襞肉がカスクの亀頭にこじ開けられ、膣穴が縦にのばされながら拡がっていく。ヴァギナはキリカが嘆くように裂ける事はなく、柔らかく2本の陰茎を受け止めてしまった。
「へぇ、2本入るなんてどんだけ緩いのかと思ったが、なかなかイイ締め付けじゃねぇか。おい、頑張ればこのマンコ、もっと入るんじゃねぇか?」
「だめぇぇっ、お願い、です……。これ以上は本当にやめてくださいぃ……指を入れないで、くださいぃ……」
 粘膜を真っ赤に充血させながら男2人を咥え込む穴ふちをなぞるように、カスクが指をあてる。すでに限界まで拡がっている場所を更に拡げられる恐怖に、キリカが悲痛な声を上げた。
「ぶつかるだけで溢れるとは、随分たっぷりと乳が溜まっているようですね」
 キリカがカスクの指から逃れようと肉体を前に出した時、ティオンの顔にギュッと乳が押しつけられる。乳房に溜まったミルクが乳首から零れだし、闇商人の顔を濡らした。
「ちゅぱっ……。ふむ、母乳も良品質のようです。これなら牝牛として売り出すのも良いかもしれません」
 大きく勃起したままの乳首を咥え、ティオンがキリカの乳汁を音を立てて吸い上げる。吸っても吸っても溢れるミルクは、量だけでなく味も商人の眼鏡に適うものだった。
「んんぅ……お願いです、やめてくださいぃ。私の……オッパイ、はふぅぅん……吸っちゃ、ダメなんです……」
「キリカ。あんまり駄々をこねるとまたクリエットの子を孕ませますよ?」
「うぅぅ、でもぉ……あくぅぅ、ひぐぅぅ、やっ、激しっ……ひぁああぅ」
 乳を吸われたくないとグズるキリカであったが、ヴァギナに嵌まり込んだ2本の肉棒が暴れ出す事で生まれる甘い快楽に言葉が乱れる。
「ぁああっ、スゴいぃぃ。オチンポ、2本もズポズポされるの、気持ちイイよぉぉ!!」
 そうしてキリカを中心に行われた淫楽の宴は、夜が更けるまで続いたのだった。
   *
 昨晩の洞窟にはキリカの甘やかな絶叫が響いていたが、今日はすっかり静寂が支配している。
「うぐぅぅぅ……」
 いや、かすかに呻くような声と、湖の水がパチャパチャとはねる音が洞窟の中に響いていた。
「……はぁ、サッパリした。アンタ達も馬鹿よねぇ。あんなに母乳を吸わないでって、私は言ってあげたのに。わざわざ捕まるために行動したようなもんじゃない」
 精液でドロドロになった身体を湖で洗い流したキリカは、地面で苦しそうに呻いている男達に嘲笑うような視線を向ける。
「い、いったい……何を……私達に、したのです……」
「アンタ達はどうせ牢に入るんだから教えてもイイかな? 私、確かに鍛えてるから多少の力はあるの。でもね、握力だけじゃ柄を簡単に握りつぶせるほど強くないのよね」
 触手に破かれた服を拾い上げて端を結び、膨らんでしまった乳房や尻を苦労しながら覆いつつ、キリカは自分の中にある真実を語り出した。
「ど、どういうこと、だ……」
「私、毒娘なの。血液に色んな物を弱らせる毒が流れているから、汗に流れ出した毒が手袋を越えて柄に滲みて腐らせて、それで弱ってしまった柄を握り潰しているのよ」
 破れずに落ちていた手袋を大事そうに身につけながら、キリカが問いかけてきたカスクに微笑む。
「じゃあ、俺の……弟の腕を潰しかけたのは……毒のせい、なのか……」
「そういう事ね。私、集中すると毒を指先とかに集められるから、それで少し肉を腐らせてから攻撃したの」
「……そうですか、怪力ゆえに毒が入ってもまだ力が残っていると思いましたが、毒娘ゆえに毒の効きが悪かったのですね……」
「読み違え残念でした」
 キリカは奴隷商人と人攫いを鎖で捕縛し、女達の捕らわれた洞窟にフィスピスの警備隊を呼んだ。
 こうしてフィスピスの連続女性誘拐事件は無事解決したのだった。


あとがき
投稿するために作った凌辱小説ですが、結果は不採用でした。
当時は頑張って書いたつもりですが、サイト掲載のために改めて見直してみると、展開が駆け足過ぎて凌辱描写がお粗末です。
小説の場合CGに頼れないので、もっとねっとりと描写しないとエロくならないと反省しました。
キリカのキャラ設定はそれなりに気に入っているので、どこかでもっとしっかりガッツリ書きたいとも思いますが、今のところその予定はありません。