つぐない

登場姉妹プロフィール

【 竹居 真由 】
 中学1年生、12歳。
 小さな身体に強い責任感を持っている面倒見の良い姉。
 普段はおとなしいがその芯は強い。周りのために自分を抑える所がある。
 胸は少しだけ膨らみ始めており、陰毛はまだ薄く産毛。
 初潮は小6の終わり頃。背は低めで体重も軽めの小柄。
 髪は肩までの柔らかくウェーブのかかった透けるような茶色。瞳も茶色でパッチリとしている。
 お人よし加減を表わすように眉はなだらかに下がっている。


【 竹居 美弥 】
 小学2年生、8歳。
 見た目は育っているが、年齢通りもしくは年齢以上にわがままな所のある妹。
 元気がよく、明るい。売り言葉に買い言葉な喧嘩っ早さがある。
 胸は平らで陰毛も初潮もまだ。背は高めで体重は普通。
 裸にすれば身体つきで真由より幼い事は一目瞭然だが、服を着ていると真由とどちらが姉か見分けがつかない。
 髪はストレートの茶色でツインテールにしている。
 瞳も茶色で顔立ちは姉とよく似ているのだが、目つきのキツさと、眉の上がり具合が、気の強い性格を表わしている。



「つまんない」
 隣に座る妹の美弥の一言に、真由は小さく溜息をついた。
「仕方ないでしょ。法事ってのはこういうものよ」
 祖父の13回忌。真由ですら赤ん坊の頃に会ったらしいとしか伝え聞かない相手の法事は、会った事も無い美弥にとっては苦痛以外の何物でもなかった。
「だって、つまんないんだもん」
 畳の上で足を投げ出してごね始めた美弥に、真由は再び溜息をつく。
「お母さん。美弥、このままここにいてもウルさくなるだけだから外に出してもイイ?」
 真由は逆隣に座る母に声を掛け、退室の可否を尋ねた。
「イイけど1人じゃ心配だから、お姉ちゃんも一緒について行ってあげてね……」
 真由の小声に母も小声で返すと、2人に向かって小さく手を振る。
「分かった。私もついて行くから安心して」
 真由は美弥の手を引くと、なるべく法事の邪魔にならないよう気をはらいながら外へと出ていった。
「あ〜! やっぱり外はイイね!」
 美弥がウーンと手を伸ばし、青空を見上げる。手を伸ばした美弥をくすぐるように初秋の爽やかな風が走り抜け、黒いフレアワンピースと、光に透けて淡い茶色を輝かせるストレートのツインテールがふわりと揺れた。
「美弥。外に出たって言っても、まだお寺の中なんだから静かにしなさいよ」
 膝を隠す黒のプリーツスカートに黒襟の夏のセーラー服。生徒手帳に記された規定どおりの制服を着こなす真由が、羽目を外しすぎる妹をたしなめた。
「はーい、分かったよーだ」
 口を尖らせ、全く納得していない様子で美弥が広い境内を自由気ままに走り出す。
 真由は何をしでかすか分からない妹を確保するため、慌てた様子で美弥の元へと駆け寄った。
「もう、本当に分かってるなら走り回るのやめなさいよね……」
 妹の自由を奪う目的で手を繋ぎ、真由が元々下がっている眉を更に下げて困り顔を深める。
 美弥の方は姉に手を取られてもいつも通りの生意気そうな笑顔で、ブンブンと繋いだ手を振り回し歩き始めた。
 走った事で呼吸の乱れている真由は美弥と共に歩きながら、まだ薄い胸の膨らみを浅く上下させている。
 そのなだらか過ぎる膨らみに比べれば、頬や肩に触れている茶色の髪の柔らかな曲線の方がよっぽど豊かな膨らみを持っていた。
「へへへ、分かってなかったかも〜」
 妙に楽しそうに姉と視線を合わせ、美弥が笑う。真由はふぅ……と溜め息をついて年齢以上にやっかいな妹を見つめた。
 真由は中1で誕生日前の12歳、美弥は小2で誕生日をすでに迎えた8歳。
 年齢こそ2人の間には4歳の差があるが、小柄な真由と背の高い美弥の背の高さに差はほとんどなかった。その上、童顔の真由と体格の良い美弥では、姉妹を逆転して考えられてしまう事も稀ではない。
「美弥ってば、すぐに笑って誤魔化すんだから……」
 2人が並ぶとどちらが姉なのかは見分けがつかないけれど、それでもその言動の端々には真由の姉的考え方がしみついていた。
 幼いワガママを繰り返す美弥と、それをなだめようとする真由の苦労加減が二人の会話にはいつも現れている。
「ねえ、お姉ちゃん。これって美弥達のお爺ちゃんが死んで12年経ったからって集まったんだよね?」
 寺で行われている法事の家ごとの割り当て時間を書き記した表を覗きこみ、美弥が首をかしげた。
「ええ、そうよ。それがどうかしたの?」
 美弥の覗きこんでいる表を同じく覗き込んでから、美弥の顔を見つめる。
「でも、この表。竹居って名前無いよ?」
 どうやら自分の名字がないという疑問に、美弥は首を捻っていたようだ。
「ああ、家の名前が無いって事? 竹居って言うのはお父さんの名前で、お母さんの昔の名前は江澤だからよ」
 真由が美弥の疑問に笑いながら答える。
「お母さんの昔の名前? お母さんは昔から竹居じゃないの?」
 美弥は姉が何を言っているのか分からず、更に首を捻り渋い顔になった。
「そうよ。結婚する前は江澤だったのよ」
 イマイチ納得してくれない妹の頭に手を置いて、真由が苦笑する。
「何それ、変なの〜」
 真由に笑われたのが気に入らないのか、美弥は頬を膨らませて姉を睨んだ。
「別に変じゃないわよ……」
 美弥に睨まれ、真由が困ったように溜息をつく。
「変、変、絶対に変!」
 美弥は真由から離れて階段の方に走り出すと、大きな声で叫んだ。
「ちょっと、美弥。お寺だから騒いじゃ駄目って言ってるでしょ」
 走り出した美弥を追って真由も走り出す。
「ふん、お姉ちゃんってば怒ってばっかり。お寺だから騒ぐなって言うなら、もっと外に出ればイイんでしょ?」
 しかし、真由に注意された美弥は追いかけっこでも楽しむように、スカートを翻しながら寺と外を繋ぐ階段を駆け下りていった。
「あ、ちょっと。美弥! そんな急いで走ったら転ぶよ」
 美弥の後をスカートが捲くれ上がり過ぎないよう気をつけながら、出来るだけ早足に真由が階段を下りていく。
「大丈夫だよ〜だ!」
 階段を下りきった美弥は真由を振り返り、得意満面の笑顔でVサインを決めた。
「お寺を出たのはイイけど何処に行くの? あんまり変な道に行くと迷って帰れなくならない?」
 遅れて美弥に追いついた真由が寺を見上げた後、前と左右に広がる道を確認し尋ねる。
「じゃ、迷わないようにずっと前だけ進んで、どこまで行けるか行ってみよ!」
 美弥はお寺を背に真っ直ぐにズンズンと進み始めた。
「真っ直ぐ前に行くわけね。分かったわ。じゃ、美弥。お姉ちゃんの事道案内してね」
 機嫌を損ねると面倒な妹の性格を知っている真由はニッコリと笑って美弥のしたいように任せる事にして、数歩後ろを歩いていく。
「いいよ〜。何処かイイ所に連れてってあげる〜」
「はーい、お願いね」


「……ん? あ、お姉ちゃん! 何か、太鼓とか笛とかの音しない?」
 それは、たまに後ろを振り返りながら歩いている美弥が、スキップを始めようとした時だった。
「え? あ、本当だ。何処かでお祭でもしてるのかな」
 美弥の声に立ち止まり、耳を澄ました真由にも微かにお囃子が届く。 
「お祭? うわ! 美弥、お祭行って遊びたい! う〜ん、こっち! こっちからするよ!」
 真由の祭という言葉にいてもたってもいられなくなった美弥は、姉の手を取ると精一杯のスピードで音の方へと走り出した。
 自分が10分前に発した前にだけ進むという決め事も遠い彼方なのか、美弥は音のする方へ笑いながら駆けていく。
「きゃ! 真っ直ぐ行くんじゃ……ちょ、美弥、そんなに引っ張らないで……」
 はしゃぎ過ぎる美弥をなだめようとするも、真由の声は風にかすれ妹には届かないようだ。
 活動的な美弥と違って、どちらかといえば真由はインドア派である。普段全力疾走をする機会などほとんどないため、足をもつれさせつつ妹に引っ張られていた。
 ハァハァと息を切らしながらも真由が美弥の手を必死に掴むのは、妹を一人にさせる訳にはいかないという責任感からくる意地である。
「あ〜、本当にお祭だ! 屋台も一杯出てるよ!」
 真由が体力の限界と姉の意地との間で頑張っていた事など全く知らずに、美弥は神社を見つけるとピタリと足を止め、なかなかに賑わう祭に手を叩いて喜んだ。
「ほ、本当ね」
 その横で真由は激しく肩で息をしながら、やっと止まった美弥に苦笑いを浮かべて言葉を返す。
 山の中に作られたらしい神社はやや長めの階段の上、木の繁る奥に社があるらしく、建物の全貌は階下からは臨めなかった。だが、祭の雰囲気を味わうのであれば社に辿りつかずとも、神社の敷地らしい未整備の道の両脇に並ぶ出店と下りてくる神輿だけでも十分である。
 真由は喧騒の中にある祭の全貌を感じ取るようにぐるりと視線を動かし、美弥がはしゃいでも迷惑にならなそうな場所に来れた事に、ホッと息をついた。
「ここの神社は階段の上にあるみたいね。美弥、せっかくだから上の神社の所までお参りに行く?」
 息を整え終わった真由は、明日は筋肉痛が必至となりそうな階段をチラリと見上げた後、妹が喜ぶならと覚悟を決めた表情で尋ねる。
「んー、それよりも美弥、カキ氷食べたい! ねぇー、お姉ちゃん。イイでしょ?」
 美弥が指差す先には赤・青・黄色・緑に透明。様々な蜜を並べたカキ氷屋があった。
「ハァ……カキ氷ね。分かったわよ。えーと、小でイイわよね?」
 カキ氷屋の前に立った真由は筋肉痛より財布の痛みの方がマシかと、ポケットから小銭入れを出す。
「え〜? 大がイイ! 絶対に大!」
 両手が回りきらないほどの大の容器と、紙コップほどの小の容器。
 美弥は小カップには目もくれず、大人でも1人で食べるには大変そうな大カップを見て目を輝かせていた。
「そんなに食べれるの? もう夏みたいに暑くないけど、もてあまさない? それに、こんなに食べたらトイレが近くなっちゃうかもしれないわよ?」
 真由は美弥に対して出来る限り説得を試みようとして、珍しく強めの口調で妹の目を覗き込む。
「美弥、走って暑くなったし大丈夫だもん。トイレだって、平気なんだもん……」
 そんな姉の目に向かって、美弥は普段見せないくらい気弱な表情と潤んだ瞳を向ける。
「分かったから、そんな目で見ないの。スイマセン。大きいカキ氷の――」
 美弥の攻撃に屈した真由は溜息混じりに、屋台で店番をする頭の禿げた男に声を掛けた。
「イチゴ!」
 味を決めていなかった事に気付いた真由が振り返ると、大きな声で美弥が答える。
「イチゴ下さい」
 余りに大きな声を出す美弥に恥かしそうな笑いを浮かべつつ、真由は再びほぼ老人といって差し支えない男に注文を続けた。
「イチゴね。はい、御代は確かに……っと。所で、お嬢ちゃん。見かけない制服だけど、この辺の子じゃないの?」
 真由からお金を受け取り、男は愛想よく笑ってから氷を削り始める。
「あ、ええ。祖父の法事でこっちに来ただけなんです」
 自分の制服姿を指摘され、真由は淡い水色のリボンを軽く摘み上げて笑った。
「そうかい、まあ、子供に法事はつまらないもんだろうしね。ここの秋祭は昼間から結構、屋台も出て盛り上がってるから、楽しんでいくとイイよ」
 イチゴのシロップを下、中、上と3段分重ねた大きなカキ氷を仕上げ、男がニンマリと笑う。
「ありがとうございます」
 男からカキ氷を受け取った真由は、ペコリと会釈をすると美弥へソレを渡した。
「わーい、イチゴだ〜! あ、お姉ちゃん! あっち、あっち行こう! 何か面白そうだよ」
 美弥は早速、カキ氷を口に含んで嬉しそうに味わうと、シャクシャクと口に運びながら今度は別の屋台へと移動し始める。真由はそんな美弥を見失わないように小走りで後をついていった。


「お姉ちゃん、トイレ行きたい……」
 射的を楽しんだり、神輿を眺めたり、祭を楽しんでいた美弥が切羽詰った顔で真由のスカートを引っ張った。
「もー。だから、あんな大きいカキ氷にしなきゃ良かったのに……」
 真由は美弥を軽く睨み、せっかく注意してあげたのにと憤慨する。
「おしっこはカキ氷食べなくたって行きたくなるもん!」
 それに対して美弥は、当り前の事だと言うように反論した。
「そうかもしれないけど、あのカキ氷を半分も残したのは誰?」
 美弥の言葉に、真由は頬を膨らませて妹を問い詰める。
 昼で日差しがあるとはいえ時折吹き抜ける秋風は、確実に涼を運んできていた。そんな気候の中、風通しのいい半袖のセーラー服で食べ残しのカキ氷を食べきるのはなかなか大変で、それが余計に真由の憤りを増幅させている。
「美弥だけどぉ……あ、駄目。すっごくオシッコしたい! トイレどこ?」
 珍しく強く出る真由に、美弥は素直に小さな声で非を認めた。だが、しおらしい態度も束の間、状況が更に差し迫ったようで、スカートの上から股間を押さえてオロオロし始める。
「美弥、女の子なんだからそんな恥ずかしい格好しないの。すぐ、トイレ探すから。えーと、あ、あっちにあるって看板がある」
 身体は大きくても行動はやはり小2だ。幼い大きな妹の手を引いて、小さな真由がトイレへ急ぐ。
「お、お姉ちゃん。トイレ、混んでるよ〜。美弥、こんなに我慢できない」
 しかし、トイレは人の溢れる祭会場と同じように混みあい、長い列が出来ていた。
「う〜ん、仕方ないわね……。じゃ、こっちおいで」
 真由はトイレの裏にある林へ美弥を連れて入り込む。
「お姉ちゃん、もう駄目。美弥はここでオシッコする」
 真由はもう少し林の奥へと美弥を連れて行こうとしていたが、耐えられなくなった美弥は急に立ち止まると黒の膝までのスカートを腰まで捲り上げ、白いグンゼのパンツを下ろし、しゃがみ込んで放尿を始めた。
 神社へ上がる通りより外れた林の中からは先程まで遊んでいた祭会場は見えないが、少し山になっている斜面の下には神社に来た参拝客が車を停めるための駐車場が見える。
「ふぅ〜……気持ちイイー」
 我慢したせいか、なかなか止まらない琥珀色の液体を吐き出しながら、美弥は長い息を吐いた。
「気持ちイイのは構わないけど、俺らの車に掛かってるんだよね」
 妹を見ていた真由と、生理現象を開放する事に夢中になっていた美弥が驚いて声のした方を振り向く。
 そこには、3人の男が不機嫌そうに2人を見つめていた。
「小便小僧ならぬ小便お嬢ちゃん。アレ、あそこに見える車。俺らの車なんだ。お天気雨かと思ったら、まさか小便が降ってくるとはね……」
 眼鏡をかけた男が、放尿姿勢のまま終了しても動かない美弥のももを抱え上げて無理矢理に駐車場の方を向かせる。
「何? 何なの!?」
 幼児がオシッコをさせられるように抱えられた美弥が何とかして逃げようとジタバタともがくが、痩せている割に力のあるらしい男はビクともしなかった。
「ご、ごめんなさい。スイマセン。妹が、本当に申し訳ないことを……」
 美弥に駆け寄ろうとした所を小太りの男に肩をつかまれて押さえられた真由が、必死に頭を下げる。
「妹? 同い年くらいじゃないの?」
 男は真由を押さえながら、その顔を覗き込み丸い目を一層丸くして驚いた。
「違います。私は小さいけど中1で、妹は大きいけどまだ小2なんです。妹のかわりに謝りますから許してください」
 真由は泣きそうな顔で美弥を見つめ、何とかして妹を助けようとしている。
「小2? あれで! 最近の子は発育が良いなー。まぁ、小2じゃ小便我慢できなくてこういう所でするのも仕方ないか…」
 髭の男が真由と美弥を交互に見比べ、苦笑いと共に溜息をついて諦めようとした時だった。
「ちょっと、離しなさいよ! オシッコしたくて仕方なかったの! だってトイレ混んでたし……別に車に掛かっただけで、オッサン達に掛かった訳じゃないんでしょ! 子供のやった事にいちいち目くじら立てないでよ! 心が狭いんじゃないの? それにオッサン臭い車が美弥のオシッコで綺麗になったんだから、お礼を言って欲しいくらいだわ!」
 美弥は自由を奪われ抱えあげられている事が気に入らないらしく、不機嫌そうにまくし立てる。
 3人の男の年の頃は20代後半から30代前半で、気分的にはオッサンと呼ばれるのが受け入れ難い微妙な年代だ。まだ加齢臭がする訳でもないのに美弥にいわれのない暴言をぶつけられ、みるみる3人の表情が険しくなる。
「美弥、何て事、言うの? ちゃんと謝って! お兄さん達に悪い事したのは美弥よ?」
 冷たくなる場の空気を感じた真由は、顔面を蒼白にして美弥に向かって慌てて叫んだ。
「……そうだね。オッサンは心が狭いんだよ〜。それに、アレ。丁度、洗車したばかりの大事な車でさ。えーと、美弥ちゃんだっけ? 俺は君にも同じ目に遭って欲しいなーとか思っちゃったわけだ」
 髭の男は残酷な笑みを浮かべ、ズボンからダラリとしたペニスを取り出す。
「イイねー。俺も同じ事、したいなーとか思ってたんだよね。車は大事な俺らの分身。ここは美弥ちゃんに小便を被ってもらって、俺らと同じオッサン臭い状態にでもなってもらおうか?」
 真由の肩をつかんでいた小太りの男も、同じくペニスを取り出そうとズボンに手を掛け美弥を睨みつけた。
「ごめんなさい! 美弥は、まだ小さいから、間違った酷い事を一杯、言っちゃったりするんです。許してください!」
 掴んでいた真由の肩を離し、美弥に近付いていこうとする男の袖にすがりついて、姉は懸命に頭を下げ続ける。
「小さい内の間違いは、早めに正さないと取り返しがつかない事になるもんだろ?」
 美弥を抱えている男が、眼鏡の奥の冷たい目で真由を睨みつけた。
「でも……美弥は……。お願いします。私が謝ります。私が美弥の代わりに何でもします。だから、許して下さい」
 真由が涙を流しながら、林の中の枯葉で制服が汚れるのも構わず土下座をする。
「君は妹思いなんだね……。名前は?」
 髭の男は取り出したペニスを一旦しまうと真由の事を立たせ、その泣き顔にハンカチをあてた。
「真由……です」
 しゃくりあげながら、真由が小さく答える。
「真由ちゃんね。じゃ、こうしよう。俺らは今から、1人、1つ。全部で3つのお願いを真由ちゃんにする。言う事を聞いてくれれば、美弥ちゃんには何にもしない。でも、真由ちゃんが出来ないなら、美弥ちゃんに罰を受けてもらう。どうかな?」
 真由の涙を拭きながら、髭の男はとても静かな優しい声音で尋ねた。
「……構いません。何でもします」
 涙によって潤んだ瞳で男を見つめ返しながら、真由が頷く。
「何でもだね、約束だよ。ああそれから、ここであった事は誰にも言っちゃいけない。もし話すような事があったら、何処に行っても2人を探し出して、2人に罰を受けなおしてもらうからね」
 髭の男は再び冷たい残酷な笑みを浮かべて、真由の頭を嬉しそうに撫でた。
「じゃ、真由ちゃんにお願いを聞いてもらう間、美弥ちゃんには静かにしていてもらおうか」
 眼鏡の男は自分のしていたベルトを外して美弥の腕を括り上げると、近場の木に結びつける。
「何す……んんぅーっ!」
 声を荒げようとした美弥の口にハンカチで猿轡を施すと、眼鏡の男は真由へと近付いた。
「最初は誰からお願いをしようか? そうそう、俺、実は今、こんなの持ってるんだよね」
 髭の男が2人に向かって、ポケットから白い小さな棒のような物を見せる。
「あ、それ。この間言ってた、新しい排卵日テストの?」
 体温計よりもやや大きい白い棒のような検査薬の存在に、小太りの男がニヤリと笑ってそれを受け取った。
「そう、以前と比べてどの程度の信頼性が上がったのか試すために使った余りが丁度、ポケットにあったんだよね。使い方は昔と変わらず。妊娠検査薬と同じで蓋を外して尿を掛けて、しばらく待てば結果が出るし、確かに前よりも結構、信頼性が良くなってたぞ」
 スティックの先端についた蓋を外して検査薬を眺める友人に、髭の男が説明をする。
「じゃ、俺から行くかな。真由ちゃん、一番近い生理が始まった日を言いながら、ここで俺らによく見えるようにマンコ拡げて小便してよ」
 小太りの男は小柄な真由を見下ろして、一つ目のお願い――というよりも理不尽な命令を口にした。
「え、何で……生理の日なんか……」
 理由が分からず、真由が不安げに男を見上げる。
「嫌ならイイよ。俺は真由ちゃんが小便しないなら、美弥ちゃんに小便をかけに行くし、恥かしい事とか言わせちゃおうかなとか思ってるんだよね」
 小太りの男は、あっさりと真由から視線を外して美弥の方へ歩き出そうとした。
「分かりました。言います! だから、美弥には……」
 真由は美弥の名前を出された途端、必死に男を引き止めようと声を荒げる。
「スカートやパンツに引っかかるといけないから脱いじゃおうね」
 男は真由の声に満足げな表情で振り返ると、真由の脛近くまである黒のプリーツスカートを指差した。
「ハイ……」
 真由は小さく返事をすると、スカートと小さく白いショーツを一気に下ろす。
 髭の男の手が真由の脱いだ物を受け取ると、真由は覆うものの無くなった股間を隠すようにしゃがみ込もうとした。
「座らず、立ったままだ。そう、足を広げて、もっと……、ああそんな感じだ。で、このビラを自分で開くんだ」
 小太りの男の太い指が、ほんのりと若草が生え始めたばかりの真由のスリットに触れる。
 マシュマロのように白くなめらかで柔らかな真由の柔肉が、男の無骨な指で摘まれ桃色のほころびを覗かせた。
「ひぁ……」
 真由は敏感なスリットに触れられた事で、甘く鼻にかかった吐息を漏らす。
「どうしたの? ああ、もしかして気持ち良かった?」
 男がニヤニヤと真由の顔を覗き込みながら、真由のピッタリと閉じたスリットをこじ開けるようになぞる。
 男はクレバスをわざと潤ませるように指をヤワヤワと蠢かし、真由を煽るように弄んだ。
「くぅ……やぁ、っん……自分で、開け……ますから……」
 スリットを開くというよりも嬲ってくる男の手を押しのけ、真由は自ら陰唇に指を添える。
 淫らな刺激を与えられる事を避けるため、真由は自ら大きくスリットを割り開き、まだピンク色の内側を外気に晒した。
「出そう?」
 真由が陰唇を引っ張る事で生じる、淫裂の皺の数まで数えられそうなほど近くに顔を寄せる男が、楽しそうに尋ねる。
「私も……オシッコ……したかったから……きっと、すぐ……」
 美弥の残したカキ氷を食べていた真由も、実はトイレに行きたいと思っていた。
 しかし、見つめられる事に緊張しているのか、それともいつもと違う姿勢での排尿に身体が拒否を示しているのか、なかなか尿は出てこない。
「真由ちゃんのオシッコ、つまってるのかな?」
 男の舌が、真由のフードを被ったクリトリスに伸ばされた。
 必死にビラ肉を指で押さえる真由は、男が与える淫らに刺激に小刻みに震える。
「駄目っ……そんな、ハァ……事したら、……っ……おかしくなるぅ……」
 淫猥な舌から逃れようと真由が腰を引こうとするが、男はグッと腿を掴み少女の股間に顔をしっかりと埋めて逃げるのを許さなかった。
 硬く尖らされた舌が、クリトリスと包皮の隙間をこそげるように卑猥に蠢く。上から下に何度も往復する舌の動きに、プルンと遂にクリトリスが剥け上がった。
 ツルンと赤く実った弾力ある小さな果実が、舌の上でよりプックリと膨れる。熟れきったグミのように張り詰めるクリトリスは男の唾液でツヤツヤと淫らに光っていた。
 感じやすい部分を舌先で嬲られ続ける真由のヴァギナから、蜜が滲んで尿の代わりにワレメを潤す。
「おかしくなったら、オシッコ出るだろ? ほら、手を離しちゃ駄目だよ」
 男を退けたいのか、それとも感じすぎて力が抜けるのか、陰唇を開く真由の指が力を徐々になくしていった。
 それに気付いた男は真由の小さく綺麗に整えられた爪を舐め、指先を咥える。
「んぅ……指、やぁっ……ちゃんと……ハァ、開くからぁ……それ以上、しちゃ……ヤダよぉ……」
 性器への刺激のような直接的な官能を刺激するのと違い、間接的に官能を煽られ真由は必死に柔肉を拡げながら荒く短い息で喘いだ。
 淫靡な男の舌に弄ばれ、真由の肉体がかすかな震えを見せ始める。
「真由ちゃんはイキそうなの? 凄いオマンコがヒクヒクしてるよ」
 今や放尿ではなく絶頂を迎えさせようと蠢く舌に、真由は唇を噛んで甘い声を抑えようとしていた。
 だが執拗にクリトリスを吸い、弾き、転がす、男の口の動きが真由の口の端から喘ぎを溢れさせ、空気を求めて開く口から堪えきれない官能の嬌声を導く。
 絶頂を迎えんと肉体が独特の震えを見せ始めた時、男は尿道をこじ開けるように激しく小さな穴を舌で突付いた。
「あぁ――っ! やぁ……イクぅぅ……オシッコも出る……出るのぉ! オシッコ出ちゃうぅぅ!」
 真由は絶頂を迎えて肉体を硬直させながら、勢いよく放尿を始める。
「ほら、真由ちゃん。この前の生理はいつ始まったの?」
 男は真由の尿を小さな白い棒の先端に受けながら、質問に答えるように促した。
「……生理は、えーと……9月の8日、でし……た……」
 長い尿を吐き出しながら、真由は訳も分からず自分の最終生理開始日を口にする。
「8日って事は……二週間弱か……。それは、なかなか期待できそうだな」
 小太りの男から排卵日テストの検査薬を受け取った髭の男は、尿をふんだんに吸った排卵日テストの先端のスポンジを見つめ、嬉しそうに口元を歪めた。
「今度は、俺がお願いをしようかな。真由ちゃん。君、自慰の経験あるだろ?」
 眼鏡の男が、先ほどの放尿で雫の残る真由のスリットを見つめながら尋ねる。
「じい?」
 聞きなれない言葉に、不安そうに真由が男を見上げた。
「ああ、この言葉だと分からない? オナニー。オマンコ自分で弄って気持ちよくなった事あるよね? って聞いてるんだよ。あんなにクリトリスで感じるって事は、普段から触ってるんだろ?」
 眼鏡の男は腰を曲げ、フニフニとした恥丘を突付きながら真由の顔を見つめる。
「答えなくても、その顔で充分分かるね。じゃ、ココでイくまでオナニーして」
 羞恥のため真っ赤に染まった真由の顔に、男はスッと姿勢を正してから二つ目の命令を発した。
「ここで、するんですか? でも……」
 男達を睨みつけている美弥と祭の音が流れてくる神社の方向にそれぞれ視線を送った真由が、ためらいがちに男を見上げる。
「うん、そう。でも、別に真由ちゃんがオナニー出来ないって言うなら、美弥ちゃんにやってもらってもイイんだよ」
「美弥にそんな事! ……分かりました。やります。やらせて、下さい……。私に、ココでオナニーさせて下さい」
 猿轡を噛みしめ、キツイ視線を送っている美弥に目を向けた男に、真由が慌てて宣言した。
 そして覚悟を決めたように頷くと、自分の尿で濡れているスリットに中指を伸ばし、真由はゆっくりとクリトリスを転がし始める。
「こっちは弄らないの?」
 男の手がセーラー服の中に潜りこみ、小さな膨らみを柔らかく包んだ。
「っ……そっちは、今、あんまり強くすると、痛いから……」
 胸を支えるというよりも、胸を保護するといったふんわりとした質感のファーストブラごと、男に胸を揉まれながら、真由の指がせわしなくスリットを擦っている。
「今? ああ、膨らみかけのオッパイは痛いんだっけ。でも、その言い方だと、前は触ってたのかな? 真由ちゃんってば、大人しそうな顔して、オナニー大好きで昔から一杯してたのかな?」
 真由は男の質問に顔だけでなく全身を朱に染め、涙を目に溜めながらも早く絶頂を迎え辱しめから逃れようと懸命にクリトリスを弄り続けていた。
「……気持ちイイ……けど……、全然、イケそうじゃ、ないよぉ……どぉ、して……? おかしく、なっちゃい……そう……」
 不自然な状況の緊張でなかなか達せない真由が、ブラジャーの中に忍ばせた手で頂点を撫でまわす男にもたれかかる。
「仕方ないね。もっと手伝ってあげようか」
 勃ちあがった乳首を摘み上げ、指でこね回しながら、眼鏡の男が真由の首筋や鎖骨に舌を這わせた。舌が肉体に触れるたび真由は切なく甘い声をあげ、ねだるように舌に肌を預けようと身を捩る。
「んぅ〜……っくぁぁんっ……」
 男の唇が真由の唇を塞ぎ、口腔を荒々しく犯し始めた。しかし、真由はそれを嫌がる事なく、自ら口を開けて舌で犯される快感に酔いしれている。
「自分の両手でおっぱいを好きなように揉んだり摘んだりしてごらん。オマンコは俺がしてあげる」
 男が真由の背中にまわりこみ、右手をスリットに伸ばし、左手で腿を撫でまわした。
 真由は男に言われたとおり自ら乳房を弄るため、セーラー服をたくしあげる。白い小さなブラジャーを上へと押し上げ、幼い乳房が外気に触れた。
 ツンと上向きプックリと膨らむ乳首と、興奮で色濃く彩られる乳輪が、呼吸によってせわしなく上下しながら刺激を待っている。
「ぅあっ、ぬちゅ……あむぅ……ハァ、はふぅ……んんぅ……」
 男の眼鏡に時折ぶつかりながら真由は唇を激しく絡ませ、自ら乳首を摘みだした。
 しごくように潰すように、痛々しいくらいに赤く色付く突起を指腹でこねくり、真由はしっとりと汗を滲ませ快感に喘ぐ。
 下肢の方では薬指の腹が膣口をクチュクチュと撫で弄り、折り曲げられた中指の爪がヌルヌルの肉芽をツルツルと刺激していた。
 男は真由と快感を共有するように荒い息で口を貪りあい、酸素を求めながらも唾液を交し合うのをやめられない。
 ずっと続くかに見えた長く激しいキスは、真由が首を振った事で突然の中断を見せた。
「も、イク……イッちゃう……凄い、あぁ……―――――っ!」
 真由が声にならない叫び声を上げて、ぐっと仰け反った。男は真由が倒れこまないように肉体を支えつつ、クリトリスに最後の一刺激を加えきる。
「とても可愛い、絶頂だったよ……」
 蕩けきった表情でグッタリと腕の中にいる真由の耳に、男が囁いた。
 
 
「……はぁ、はぁ……。……えっ!? 美弥っ! 私が、言う事を聞けば、美弥には何にもしないって……」
 目をつぶって荒く肩で息をしながら呼吸を整えていた真由が、何とか1人で立てるようになり美弥に視線を移す。先ほどまでベルトで木に括られていたはずの美弥が、裸に剥かれ、男のペニスの上で抱きかかえられていた。
「うん、そう。でも美弥ちゃんはね、真由ちゃんがあんまり気持ち良さそうにしてるから、自分もしたくなっちゃったんだって。ほら、証拠に猿轡してないのに、もう騒がないだろ」
 小太りの男のペニスに背面でまたがる姿勢を取らされている美弥はウットリと上気した顔で、必死にスリットを擦っている。
「美弥に絶対に入れたりしないで!」
 悲痛な声で真由が妹の処女だけは守ろうと叫んだ。
「大丈夫。美弥ちゃんは真由ちゃんと同じような背丈でも、おっぱいも全然平らでオマンコも全然毛が生えてなくてちっちゃいし、入れるなんて無理だからね。ああやって擦ってお互いに気持ちよくなってるだけだよ」
 髭の男は真由の隣に立つと、二度の絶頂にドロドロとした淫液にまみれて中の肉をほころばせるスリットを優しく撫でる。
「じゃ、最後のお願いは俺からだね。真由ちゃんのオマンコにチンポ入れたいんだ」
 恥丘にうっすらと生える産毛を摘み上げた後、快感の余韻で未だ硬く勃ちあがっているクリトリスを弾きながら、髭の男が願いを言った。
「……分かりました。真由のココに、オチンチンを入れてください」
 真由は拒否を口にすれば、美弥にどんな恐ろしい事が襲い掛かるかを思って、声を震わせながら必死に自ら柔肉を割り開く。
「聞き分けのイイ子は好きだよ」
 男は真由を対面で抱え上げると蕩けきっているとはいえ、未熟なスリットに慎重にペニスをあてがった。
「初めてなんです……。出来るだけ……優しくして下さい……」
 男の首にしがみつき、真由が泣きながら訴える。
「大丈夫、ユックリ入れてあげる。真由ちゃんも気持ちよくなるようにしてあげるからね」
 唇を包み込むようにキスしながら、男は抱えている真由の腰を重力に委ねて下ろさせていった。
「っん、ちゅ、れるぅ……ふぅぁ、くちゅ……ゃぁ……」
 徐々に膣へと埋まっていくペニスに怯えながら、真由は男にすがりついて必死に唇を合わせる。
「真由ちゃんはキスが好きなんだね。口の中がそんなに気持ち良いの?」
 男が舌を伸ばして真由の頬の裏側や歯列をねっとりとなぞった。真由は問い掛けに答えようとはしなかったが、男の舌に自分から舌を絡め合わせていく。
 キスを貪る真由は口内の刺激に肉体を甘く震わせながら、緊張と弛緩を繰り返して遂には膣の最奥まで男根を受け入れた。
 いつの間に傷ついたのだろうか。大人の男根によって限界まで引き伸ばされた真由の膣の隙間から、細い幾筋もの処女血が流れ出していた。
「……奥に、当たって、る……みたい……」
 まだ浅い真由の幼い膣や子宮口が、深い異物の挿入を感じてわななく。しかし異物を嫌がるように張り詰めている真由の膣からは2度迎えた絶頂のせいか、処女血をピンク色に薄める愛液も隙間からこぼれだしていた。
「そうだね。ココが、真由ちゃんの一番奥。子宮の入り口なんだね。ああ、まだ、俺のチンポの根元までは入らないくらい浅いんだ。でも、凄く狭くて、気持ち良いよ。真由ちゃんはどうだい?」
 まだ男根を受け入れいるには幼い女体は必死で異物を吐き出そうとしているが、重力には逆らえず、そのぜん動が逆に男に快感をもたらす結果となっている。
「痛い……けど……我慢できます……。でも、まだ、動かないで、ください……」
 痛みを堪え、真由が男を不安そうな顔で見上げた。
「イイよ。じゃ、気持ち良くなるように舐めてあげようか」
 男は真由に構わず上下させたい衝動を必死に抑え込み、少女を傷つけすぎる事の無いよう快感を与えるために、その首や肩で舌を蠢かす。
「あ、やぁ……ひぁ……っ!」
 しかし、動いて欲しくないと言ったはずの真由が、男の舌に身をくねらせ、自ら腰を振り始めた。
「どうしたの? 自分で動いてるけど気持ちよくなった?」
 男が真由の腰や背を撫でながら、愉しそうに呟く。
「違っ……ぁあっ! 髭が……くすぐったくて……」
 男の口周りに繁る髭が、少女の敏感な肌をチクチクと刺激するらしく、それに反応して真由は何度も身を震わせた。
「髭?」
 自分の髭が少女の肉体に刺激をもたらす事に気付いた男は、小さな胸に顔を埋め、グリグリと真由の可愛らしい突起を責める。
「駄目! ……痛っ……ひっ……ぁあっ……っんぅ……」
 ピンク色のプックリとした乳首は刷毛責めにあわされるような刺激に赤く張り詰め、真由の顔も赤く上気し始めた。
「イイ声が出てきたね。ちょっとずつ動くよ」
 真由の声音の微妙な変化に気付いた男が、ユックリと腰をゆすり始める。 
「……あぅ……ぅあっ……くぅ……」
 真由は男の肩口に顔を預け、揺さぶられる度に痛みと快感の入り混じった熱くくぐもった声を上げた。
「真由ちゃんは濡れやすいみたいだね。初めてなのに、もう、こんなに滑りが良くなるなんて淫乱なのかな?」
 グチュグチュと音を立て、上下にスムーズに動き始めた小さな肉体を抱きしめながら、男が真由の耳に囁く。
「そんな……ぁあ……ひゃぁ……っ、きゃ……あっ……っん……」
 真由は否定の言葉を吐こうとするが、ギリギリまで引き抜かれカリの太さを膣口に感じ、その次の瞬間には子宮口にカリの硬さを味合わされ、言葉にならない甘い嬌声を上げ続けた。
「俺がちゃんと支えてるから、自分でクリとか乳首とか弄ってごらん。もっとよくなれるよ」
 男は真由の溢れ出すグジュグジュとした淫液の潤滑に任せ、肉体を激しく振り立てる。
「っああっん! ……また、……こんな……凄いと……また……イッちゃう……らめぇ……もぉ……」
 真由は男の呼びかけに答える余裕も無いほど追い詰められているらしく、必死に首にしがみついて快感を訴えた。
「イイよ。イッて、何度でもイケばイイ。ほら、向こうで美弥ちゃんもイッてる」
 男の声の通り、小太りの男のペニスを無毛の股間に喰いこませ必死に腰を振りたてていた美弥が、激しく肉体を痙攣させながら絶頂を迎えている。
 真由は美弥の方を見ようと顔を動かそうとしたが、自分の快感が本当に押し迫っているらしく、ぶるりと肉体を震わせ顔を伏せた。
「……あぅぅ、我慢、出来ないぃぃ……イクぅぅ……イイ……――――っ!」
 そして、真由は大きく絶頂を叫ぶと、またしても声にならない叫びをあげて仰け反る。
「もともとキツいのに、イッた後はもっと凄ぇ締りになるな。食い千切られそうだ」
 男は仰け反りながら上下する真由の白い喉を舐め上げ、更に激しく腰を振った。
「……やぁ……ああ、ダメぇ……イッたばっかりなのに、……あひっ……そんな揺すらないでぇ……お願い……離してよぉぉ……」
 イッたばかりで全身が敏感になり、小さな刺激も強すぎる快感となっている真由が、必死に男の手から逃れようと身をくねらせる。
「こっちもイキたいから無理だよ」
 泣き叫ぶ真由の動きを押さえ込み、男は最後とばかりにガンガンと腰を打ち付けていた。
「イキそう……? それって精子? 駄目、精子中に出しちゃ駄目! ……中に出したら、赤ちゃんが出来ちゃう……っ!」
 真由は男の胸に手を当てて激しく後ろに仰け反り、何とかして逃れようと必死の抵抗をする。
「駄目なの? じゃ、美弥ちゃんのオマンコの中に出すかな」
 男の手が自ら結合を外そうとしている真由を手伝うように、その肉体を持ち上げようとした。
「イヤ、ごめんなさい。イイの。私の……真由の中にぶちまけて……赤ちゃん出来てもイイから、真由の中に精子出して!」
 真由は男の着ていたシャツにしがみつき、グッと出来る限りの力を膣にこめ、本当は望まない膣出しを涙を流しながらねだる。
「じゃ、遠慮なく出すぞ!」
 男は嬉しそうに口元を歪めながら、幼い真由の膣の中にたっぷりと精を注いだ。
「……どうしよう……赤ちゃん、出来ちゃったら……」
 真由がドクドクと脈打つ男のペニスを膣の中で感じ、入り込む精液に大粒の涙をボロボロと零す。
 青ざめた真由の顔とは逆に、赤く充血した幼いスリットからは、子宮に入りきらない白い精がねっとりと溢れ出していた。
「大丈夫、真由ちゃんは小さいから、生理も不順なんだろ?」
 男が優しく真由の背を撫でながら尋ねる。
 真由は男の顔を見つめ、小さく、しかし、しっかりと問いかけに頷いた。
「なら、きっと、なかなか妊娠しにくいだろうから、平気だよ」
 髭の男は精を吐き出しきったチンポを幼い性器からズルリと抜き、少女の肉体を地面へと下ろす。
「うぅ……」
 ふらつく真由の足の付け根は精液と血と愛液で汚れ、顔は涙で濡れていた。
 セーラー服を着せられたままの上半身が陵辱痕を際立たせ、真由の姿をより一層、痛々しいものにしている。
「じゃ、今度は俺のチンポも嵌めようね」
 眼鏡の男が真由を抱き上げ、勃ち上がった肉棒を恥丘へと擦りつけた。
 カウパーで湿る鈴口が真由の薄毛に擦れて、ベトベトと白い肌を透明のヌルヌルで汚していく。
「え? お兄さんだけじゃ……、無いんですか……?」
 髭の男を振り返り、真由が蒼白な顔色となった。
「俺は、確かに真由ちゃんのオマンコにチンポ入れたいと言ったけど。俺だけのだとか、一回だけとか言ってないよ」
 助けを求める視線を送ってくる真由に、男は非情な笑みを向ける。
「そんな……。私は、一回だけ、お兄さんだけだと思って……。そんなにされたら、私……壊れちゃうよぉ……」
 所詮、陵辱者。
 情のあるセックスをしてくれたと思わせるのすら演技だったのか、男達はギラギラとした目つきで真由の幼い肢体を見つめていた。
「したくない? なら、構わないよ。美弥ちゃんの方がエッチ好きみたいだし、小さいマンコだけど頑張れば嵌められるかもしれないしね」
 眼鏡の男は陵辱の鋭い目線を真由から外して、美弥へと興味を移す。
 抱えていた真由の肉体を地面へ下ろし、小太りの男と美弥の方へ近付こうと足を踏み出した。
「やめて! 美弥はダメ。お願いだから、美弥まで犯さないでください! 私が、私が何でもしますから……。中に射精されても、オマンコ壊れてもイイから、犯すのは私だけにしてください!」
 自分の傍から離れようとする眼鏡の男の袖を掴み、真由が必死に訴える。
「チンポは全部、自分のモノにしたいって事かな? 真由ちゃんってばホント、大人しそうな顔して淫乱だよね。おっぱいが膨らむ前から、オナニー大好きな小学生だしさ。舐められても、弄られても、嵌められても、どんな風でもオマンコで遊ばれるとイッパイ感じてすごい乱れちゃうしさ」
 足を止めた男は眉の青くまだ硬い尻たぶを掴み、ほぐすように揉みしだいた。
 真由はされるがまま顔を伏せ、抵抗をみせない。
「ねえ、真由ちゃん。俺のチンポ、真由ちゃんの血と愛液と、俺の精液で汚れたまんまなんだよね。でさ、真由ちゃんの口マンコで綺麗に舐って欲しいんだけど、出来るよね? だって、マンコにチンポ入れたいってお願いも、口マンコや尻マンコなら有効だろ?」
「……尻? もしかして、お尻の穴にも……」
 言葉の意味を考え、真由の顔が更に引き攣った。
「イヤ?」
「……い、いいえ。イイです。何でも、してイイです……。私のお尻も好きにして構いません……」
 眼鏡の男の静かな問い掛けにブンブンと首を振り、真由が力なく答える。
「さ、舐めるの? 舐めないの? 舐めるならちゃんと言わないとダメだよ」
 髭の男が汚れたペニスを真由に向かって突きつけた。
「舐めます。……オチンチンを真由の口マンコで舐めさせてください……」
 肉体を折り曲げ、男の肉棒に口を寄せた真由は、涙を目に溜めながら舌を伸ばす。
 両手で男根を握り、舌先を亀頭に当てた真由は、ペロペロと自分と男の体液を舐め清め始めた。
「やっぱ、頭イイ子は言って欲しい事も分かって最高だね」
「うぅぅ……ふぐぅぅ……あむっ、はぷぅぅ……」
 男の指が優しく真由の髪を撫で梳く。眉は必死に肉竿を咥え込んで、早く清めようと舌を動かし続けた。
「じゃ、俺も嵌めるかな」
 眼鏡の男が肉体を倒す事で突き出されている、真由の尻に手を掛ける。
 男は幼い尻襞を割り開いて亀頭を陰唇へと擦りつけながら、ヌチャヌチャと卑猥な音をわざとらしく奏でてみせた。
「そろそろ俺も出そうなんだけど、美弥ちゃんにかけてイイよね?」
 美弥の股間でペニスを擦っていた小太りの男が、真由のそばに寄って問いかけた。
「むぅっ、ぅん……ら、めぇ……っ……」
 自分の血と淫液と男の精液の鉄臭さや酸っぱさ、苦味、色々な味を唾液とともに必死に飲み下していた真由が、声も出せないほどペニスを口腔にほうばりながら激しく頭を振る。
 髭の男のペニスを咥え、腰は眼鏡の男にすでに抱えられ、うつ伏せで2人に支えられている真由は、必死に美弥を見つめて妹を気遣っていた。
「ダメみたいだねぇ……どうする? 俺の前に真由ちゃんに入れて出すか?」
 まだ、肉棒を突き入れていない眼鏡の男が、膣穴を譲ろうかと小太りの男に申し出る。
「いや、穴はお前嵌めてイイよ。でも、ちょっと体位を変えて貰えるか?」
 小太りの男は真由の制服に手を入れ背中でゴソゴソと動かすと、パチリとブラジャーのホックを外した。
「ん、どういうう風だ?」
「バックじゃなくて、仰向け。2人で犯すならこの位の軽さなら多少厳しい体位でも持ち上がるだろ」
 眼鏡の男が真由の腰を掴み、髭の男が真由の脇を抱える。クルリと反転させられ、足の着かなくなった真由は何処か落ち着かないが、それでも舌を動かし懸命に肉棒を横咥えながら舐め続けていた。
「こうか?」
 真由の腰でなく腿を抱え、嵌めやすく位置を調節ながら眼鏡の男が小太りの男に尋ねる。
「お、良い感じ。俺、この発展途上の胸にどうしてもぶちまけてみたかったんだよね」
 男は真由のセーラー服を捲くり上げると、尖り程度の膨らみでしかない少女の胸に狙いを定めた。
「お姉ちゃん……」
 小太りの男のペニスにまたがらされたままの美弥は蠢かすように動かしていた腰を止め、小さく姉を呼ぶ。
「みぃ、ゃ……」
 声に答えようとペニスを咥えながら、真由が美弥を見上げた。
「美弥ちゃん、もっと動いてごらん。今、またがってるオチンチンからね凄く気持ちイイって証拠の白いオシッコが出るんだよ」
 小太りの男は、美弥の腰を揺すって、再び動くように促す。
「でもぉ……そんな事したら、お姉ちゃんにオシッコが、掛かっちゃうよぉ……」
 更なる快感を求めている美弥は、熱く潤んだ無毛のオマンコを手で押さえモジモジと肉体を揺すった。だが、幾ら快感を得るためとはいえ、姉が汚れるのには抵抗があるらしく、真由を見下ろして泣きそうな表情になる。
「どうする、真由ちゃん? 美弥ちゃんが君に精液を掛けたくないって言ってるみたいだけど? やっぱり美弥ちゃんが精液を受け止めた方がイイのかな? それとも、真由ちゃんが精液を掛けたいと思ってるって事を教えてあげるのかな?」
 髪をグッと掴んで髭の男は、真由の口を再び怒張し始めたペニスから一旦引き剥がした。そして、少女の耳に囁きかけ、自らの意思だという淫語を引き出そうとする。
「美弥……大丈夫……。…お姉ちゃんは……オチンチンから出る、白いオシッコ……を……掛けてもらいたいの……」
 恥ずかしそうに、けれど妹に酷い事をさせないために、真由が自分が望んで精液を掛けてもらうのだと懸命に訴えた。
「そう、美弥ちゃんは気にせず、腰を振ればいいんだよ。真由ちゃんがやってるみたいにね」
 真由の腿を掴む眼鏡の男が、一気に肉棒を少女の膣へ押し込み、動く事を要求する為に腰を叩く。
「……っ! 美弥、見てて……お姉ちゃんが大好きな……、ぉ、おチンチン……で……、腰振るの見て……」
 仰向けで浮き上がる不安定な体位だが、男に促され、真由は自ら尻をくねらせた。美弥に心配をかけて酷い目に遭わせる訳にはいかないと、淫らに下肢を揺らし、涙を堪えて引き攣る笑顔で肉竿に舌を這わせる。
 再びペニスを咥えさせられた真由は、必死に嬉しそうな顔を繕い、口一杯に男根をほおばった。
「お姉ちゃんも……気持ちイイの? 美弥は、凄く、気持ちイイよ……。イクって凄く好き。どんな遊びより、好きぃ……イイ……イッちゃうぅぅ……また、イッちゃう! オチンチンにオマンコ擦って、美弥はイッちゃう! ひゃぁ……イイッ! イクぅぅぅうぅっ!!」
 男のペニスでマンズリを繰り返す美弥は、感極まった叫び声を上げて激しく痙攣する。
 それに一拍遅れて、男が真由の胸の上に精液を勢いよく吐き出した。
「すごぉい……白いオシッコ……イッパイだねぇ……。お姉ちゃん、嬉しい? 美弥はねぇ……気持ちよくて、スゴく、今、嬉しいんだぁ……」
 白い肌、ピンク色のささやかな乳輪、赤く突き出る乳首、上下に大きな肉棒を咥えこんだ真由の肉体が精液にまみれながら震える。
 そんな真由の姿を美弥がうっとりと熱に浮かされ、色に溺れた瞳で見つめていた。
「美弥ちゃんは、すっかりオマンコで遊ぶの大好きみたいだね……。じゃ、俺が、オチンチンが無くても一人でオマンコで遊ぶ方法を教えて上げようか」
 小太りの男は最後の一滴まで真由の胸になすりつけると、美弥の肉体を対面に抱えなおして潤んでいるスリットに指をあてがう。
「本当ぉ? 美弥……オマンコ、凄く好きになったから、一人で遊べるようになりたいよぉ……」
 美弥は男の指に自らスリットを擦りつけながら、トロンとした目で教えを請う。淫靡な遊びを悪や汚といった観点で捉える心が未だ育っていない幼い少女は、すっかり新しくて気持ちの良い遊びの虜となっていた。
「うんうん。美弥ちゃんは頭のイイ子みたいだから、きっと、すぐに遊びを覚えて、一人で一杯気持ち良くなれるようになると思うよ」
 男は愉しそうに美弥の指に、実地で淫核や穴の弄り方を教え込む。
「ぅう……み……ゃ……、だ……めぇ……」
 男によって自慰を覚えさせられようとしている妹に、真由が必死で声を上げた。
「真由ちゃん、美弥ちゃんばっかり見てないで、こっちに集中した方がイイよ?」
 髭の男は真由の頭を首を支えてガッチリと掴み、喉まで犯しきる勢いで腰を振りたて始める。そして、その動きに合わせるように眼鏡の男も、激しく真由の膣を責めたてた。
 真由が喉を突くペニスにむせ返りえずきそうになった時、上下で精液が一気に弾ける。
「んっ――っ! カハッ……イヤ…ゲッ……ひぁ……やぁ……顔にぃぃ……」  
 宣言無しに打ち込まれた子種に、真由は激しく身を捩り、何とか口からペニスを吐き出した。しかし、口から肉棒を吐き出したといっても射精が簡単に止まるはずはない。みるみるうちに、真由の柔らかなウェーブの掛かった髪と可愛らしい顔は、精液にまみれて穢されていった。


 日の傾き始めた頃、やっと男達から解放された2人は神社の外れの林にいた。
「……くぅっ、冷たっ……」
 林の奥に寂れた岩場に湧き水を見付け、白く汚された真由は自らの肉体を冷水で清める。
 手水舎に流れる湧き水と同じように山の中を通って溢れるその水は、今日の昼の夏日を感じさせない冷たさだった。
「ココも……もっと洗わないと……。……ひぐっ……ふぁぁ……っあ……」
 体表面の汚れを落として再び制服を着込んだ真由だったが、未だその手が水から離れる事はない。散々に嬲られた汚れがいつまで経っても落ちないようで、性器を清めるために小さな手が何度も湧き水を掬い上げていた。
 真由は冷水を恐れる事なく自らの指でビラ肉を割り開き、少しでも清めようと粘膜を擦っていく。洗えども洗えども何度も注がれた精液がポタポタと膣奥の子宮から零れだし、少女の清めの作業は一向に終わりが見えなかった。
「掻き出さなきゃ……ダメ、なの?」
 細指を膣に突き立てグリグリと掻き回し、穢れをこそげるように蠢かす。
「もっと、取らなきゃ……。きっと、二本、なら……ひぁっ……ふぅっ……あふぅ……」
 一本では洗い足りないと二本で膣を抉れば、膣で感じる事を覚えさせられた肉体が、勝手に火照り甘い声が漏れ出した。
 感じたくないと真由が快感に首を振ろうとも、慣らされた膣はジンジンと熱く潤み、少女の指をネットリと柔らかく締め上げる。
「……ふぁっ……お姉ちゃんもぉ、おなにぃ、してるのぉ? オマンコって……んんっ……ホント気持ちイイよね……」
 男に教わった指戯で、クリトリスを転がし、膣に指を入れる美弥はトロンと蕩けた表情で、絶望に暮れる姉に微笑みかけた。
 姉のように精液を浴びる事も犯される事もされていないが、美弥の脳内はすっかりオナニーという遊びで占められ、どうしようもない淫乱になっている。
「美弥……お、オマンコをいじるのは、ね……。オナニーは人前でしたら、絶対にダメ、だからね……」
 自分の肉体を洗う手を止め、真由は美弥の肩を掴んで言い聞かせた。
「どーして? ふぁっ……こんなに気持ちイイんだよぉ……。……あふぅ、んぅ……皆で、した方が、きっと、んっ……楽しいよぉ」
 気持ちイイ事を何故隠し我慢しなければならないのかと、美弥は小さな指をせわしなく蠢かし自慰に耽っている。
「どうしても……どうしても、だから。絶対に、今日あった事がバレたらダメだし、弄る時は1人か、お姉ちゃんと2人の時だけって約束して」
 崩れるように地面に膝をつき、真由が懇願した。
 今日の事が人にバレては、これからどんな白い目で見られ、後ろ指をさされるか分からない。
 その上、男達は去り際に幼い姉妹が今日の事を人に話せば、今度は真由だけでなく2人の穴という穴を犯すよ、と、散々に脅していったのだ。
「ヤダぁ……気持ちイイから、オナニーはぁ……一杯、いつでもしたいよぉ……」
 どれだけ自分が酷い事をされたのかも分かっていない美弥は、クチュクチュとオマンコを弄り続け荒い息でイヤイヤと首を振る。
「じゃあ、……もっと気持ちイイ事、してあげる。だから、今日の事もオナニーも秘密にして……ね、お願い」
 地面を見つめ、真由は交換条件を美弥に持ちかけた。
「もっと、気持ちイイ事ぉ? それ、なぁに、お姉ちゃん? それが凄かったら、美弥、ヒミツ守るよ」
 ヌルヌルにまみれた指を止め、美弥が新しい刺激を期待して姉を見下ろす。
「今からする事も、ホントに絶対、秘密だからね……」
 美弥を見上げた後、意を決して真由が妹のスカートをたくし上げた。
 跪いた姿勢の真由はスカートの中へと潜りこみ、何度もイッてぬめっている無毛のワレメに舌を当てる。
 幼いながらも弄られ続けて熱を持つスリットは、軽い舌の刺激にも更に愛液を滲ませ、真由を溺れさせるように蜜を溢れ出させた。
「ひぁぁっ……ふっ……あふ、ハァ……あはぁ……お、おねぇ……ちゃん……イイよぉ……あんっ……そこ、イイのぉ……指より、気持ちイイ……」
 男達をフェラチオする内に覚えた舌の動きで、美弥の剥けるようになったクリトリスを突付き、陰唇を吸い上げ、膣口を舐め蕩かす。美弥はかつてない刺激に悦び、真由の頭を抱え自分から股間を姉の口へと擦りつけた。
「うぁっ……イクぅ……イッちゃうぅぅ……凄い……舐められるの好きぃ……イク……ひぁぁあああ―――っ!」
 ビクビクと肉体を震わせ、美弥は真由の首にしがみついて絶頂を迎える。
 オーガズムを感じて小刻みに震えるスリットを真由は更に舐め続け、溢れる淫液を音を立てて啜った。
「ぁあ……イッたとこ、舐められるの……おかしく、なりそぉだよぉ……お姉ちゃん、美弥、またイキたくなっちゃうぅぅ……はぅ……気持ちイイ……イイのぉ……」
 真由は美弥を立て続けにイカせようとしているらしく、腰を掴み淫唇を舐める舌を止めない。
 スカートの中で顔をベタベタにしながら、真由は必死に美弥のドロドロになっているオマンコを責めていった。
 美弥が満足しきるようただ無言で必死に舌を動かし、愛液が枯れてしまわないかと祈りながら蜜を飲み下し、真由はひたすらにクンニをする。
「ひぅ……またイクぅ……イクのぉぉ……お姉ちゃんの口、気持ち良くて、美弥、イク、ハァ……ハァ……ぅぁああ――――っ!」
 イク事で更に溢れる愛液をズズッとイヤらしい音で啜り、真由は大きく舌で美弥のスリット全体を舐め上げた。
 2度続けて美弥をイカせた真由は湧き水を掬い上げ、熱く火照る幼いスリットを清める。
「気持ち、良かったよね? 美弥が、イイ子に……今日の事をちゃんと秘密に出来るなら……また、してあげるから……、だから、お願いだから……誰にも言わないで、頂戴……」
 跪いたまま美弥を見上げる真由の表情は、恐怖と苦しみのないまぜになった険しいものだった。
 それは誰かに話せば何としてでも2人を探し出し、2人を罰すると宣言していた男の言葉に怯えてのもの。
 そしてレイプされた自分の恥かしさと、妹をきちんと守りきれなかった情けなさを嘆いての表情だ。
「いいよ。また、お姉ちゃんが舐めたりしてくれるなら……凄く気持ち良かったし、美弥、ヒミツにする。オナニーも1人だけとか、お姉ちゃんとだけの時にする」
 快感に酔う美弥は、上気した顔で真由の言葉に頷く。
「ゴメンね、美弥」
 真由はいたたまれなさに美弥の顔を見られなくなり、再び地面へと視線を落とした。
「何で、謝るの?」
 きょとんとした顔で、美弥が姉へと問い掛ける。
「ゴメン、なさい……うぅっ、ゴメンなさいぃ…………」
 男達に散々に弄ばれ、妹の口止めのため快楽を利用した自分の汚らしさに真由は謝りながら泣き出した。
「お姉ちゃん、泣いてるの?」
 突然泣き出した姉に驚き、美弥が顔を覗き込む。
「ぅ、ぅうっ……うわぁぁぁっ…………」
 オナニーを覚えさせられ快楽の虜となっても未だ無邪気な妹に縋り付き、真由は泣きじゃくった。
 大声を上げボロボロと涙を流す姉の背を、美弥は優しく撫で元気付けようとする。
 だが、緊張の糸が切れてしまった真由には美弥の手の温もりも足りないのか一向に泣き止めない。
 何とか真由が泣き止んだ頃には、すっかり日が沈みきっていた。


「なぁ、あの姉妹。あれで解放するには勿体無い淫乱っぷりだったな」
「ああ、もっと難癖つけて、遊べたんじゃないのか? いっそ、向こうに連れ帰ったって良かったかもしれないぜ」
 後部座席で眼鏡を拭きながら、溜息まじりに感想を漏らした男に、助手席でエアコンの目盛りを調節する男が同調した。
「いいや、アレでいいのさ。あの真由ちゃんの制服、アレは帝淑の奴だ。この辺に田舎があるだけで、恐らく生活圏は俺らと同じ辺りだろう」
 座席の前と後ろで盛り上がり始めた会話に、運転席の男が静かに口を開く。
「流石、ロリコン。お嬢様学校の制服の特徴はインプット済みか」
 眼鏡を再び掛けた男が、運転席の男の後頭部を軽くはたいた。
「一見、普通のセーラー服に見えて、貞淑の制服は胸元に特徴的な刺繍があるからな」
「じゃ、すぐに探せるって事だから、別に解放して構わなかったって事か?」
 車に置いてあるガムを取り出し、それを2、3粒口に放り込みながら小太りの男が隣に尋ねた。
「いいや、探さなくても、恐らく向こうから飛び込んでくるさ。コレ見ろよ」
 信号のない長い直線に運転が差し掛かったところで、男が胸ポケットから白い棒を取り出す。
「ん? コレって」
 助手席の男が受け取った棒を後部座席の男とともに確認した。
「あ、ラインが」
 少女の尿をたっぷり含んだ排卵検査薬は、終了サインだけでなく、陽性反応を知らせる窓にもラインを示している。
「そう。陽性反応だ。幼いとはいえ、排卵陽性の日にあれだけ膣出しをかましたらなぁ」
 愉しそうにスティックを再びポケットにしまった男が、髭をいじりながら残酷な笑みを浮かべた。
「子供が子供を産むシーンか、興奮するな」
 それぞれに想像を巡らせる男達が、ゴクリと唾を飲み込む。
「だけど、妊娠に気付いて中絶したりする前に、真由ちゃんを見つけられるのか?」
 妄想に身を委ねていた男が、ふと考えられる可能性を目の前の後頭部にぶつけた。
「まあ、心配ないだろ。アレだけ誰にも言うなとか、不順な生理じゃ妊娠はまず無いとか言い含めたし、きっと気付かず、いや気付いても可能性を否定しながら暮らすだろうしな」
「本当に悪だな、お前は」
 小太りの男が、運転席でほくそ笑む男を見つめて嫌な奴だというように、ニヤニヤと呟く。
「何言ってるんだ。楽しそうに美弥ちゃんにマンズリ教えてたのは誰だよ。すっかり、サルみたいになってたじゃないか」
 髭の男はチラリと隣の男に視線を移し、悪いのは自分だけじゃないだろうと言った。
「ハハハ、子供に大人の遊びを教えるのは、確かに俺も悪だな」
 助手席の男が大きな声をあげて笑う。
「あんな小さな女の子が子供を産むとなると、それなりの設備の整った所って話になるだろうし、帝淑に通う辺りの生活圏だと、必然的にお前の所に話が来るって訳か……」
 しばし考え込んでいた後部座席の男は、良く考えたものだという様に溜息をついた。
「恐らくな。まあ、俺は子供が子供産むのをタップリと取り上げた経験があるし、他の所に掛かったとしても紹介されて来る可能性もあると思うぞ」
「ったく、取り上げた赤ん坊の内、何人が自分の種なんだか」
 噛んでいたガムを紙にくるんで車内のゴミ箱に放りながら、男が羨ましそうに運転席の男を見る。 
「テメーらのかもしれないだろ」
 しかしその視線に、運転席の男は髭を撫でつつ苦笑した。
「ま、その可能性も捨てきれないのは認めるよ」


「……何とか、大丈夫だよね……? さ、美弥。帰るわよ」
 散々繰り返したうがいをもう一度終え、真由は美弥の手を握る。
「ん、帰るぅ……」
 イキ疲れたのか眠そうに目を擦り、美弥は真由の手を握り返した。
「よいしょ……っと」
 林と雑草をかき分け、数分も歩くと神社の裏道へと繋がる。
 雑木林の中の静けさは何処へやら、祭りに訪れる人並みは昼よりも賑やかに増え、心なしかお囃子の音も強く高く道に溢れていた。
「お祭り、スゴいねぇ〜」
 キョロキョロと美弥は頭を動かし、眠気も吹き飛ばして遊びまわりたそうにウズウズしている。
「ダメよ、美弥。もう、帰るんだから……」
 元来た道を戻ろうと、妹の手を真由が強く引いた。
「真由! 美弥! やっぱり、ココにいたのね!」
 聞き慣れた声が姉妹を呼ぶ。
「お母さん……」
「あ、お母さんだー!」
 真由はビクッと身体を震わせ、美弥は姉の手を離れ母へと抱きつく。
「もう、真由も美弥も全然、帰ってこないんだから……。行ったきり連絡もしないでダメじゃない。心配するでしょう?」
 ドンッと音がしそうなほどの勢いで抱きつかれ、母は娘達を叱りながらも安心したように、優しく美弥の頭を撫でた。
「ご、ゴメンなさい」
 真由はゆっくりと母の方へ歩み寄り、頭を下げる。
「あら? 濡れてるわね。どうしたの? 雨はなかったはずだけど……制服も、髪まで濡れてるじゃないの」
 母が気にしたように、真由のフワフワとした柔らかな髪は水を含んでしっとりと顔や首に絡みついていた。
 心配そうに真由の濡れた髪を撫で付けながら、母の目が理由を求めている。
「あの、ね……。私、背が小さいでしょ……。大きい、人がいてね。クレープを落とされちゃって……汚れを落とそうと思って、向こうにあった、湧き水で、洗ってたんだけど……」
 親に会ったらどう言い訳しようか、真由は幾度も脳内シュミレーションをしていた言葉を詰まりながら口にした。
「別にクリームの汚れくらい、全身ずぶ濡れになるまで洗わなくても……。ところで、相手の人は?」
 水を含んで重そうな制服と、寒そうに少しだけ青褪めている真由の顔に苦笑しつつ、母は犯人を尋ねる。
「それが……、逃げられちゃって……」
「美弥はその人、見てなかったの?」
 真由が力なく首を振るので、母は自分に抱きついている美弥に視線を動かした。
「見たよー。えーとね、3人組のオジサン……じゃなかった、お兄さん達だったの」
「顔は分かる? 制服を新調させるのは無理でも、せめてクリーニング代くらい弁償してもらわなくちゃ!」
「い、イイの……。……別に、私、平気だし……」
 母の剣幕と美弥のイマイチ事態を分かっていない口の軽さでは、犯された事まで露見してしまうと真由は慌てて首を振る。
「何言ってるの、こんなに震えて、濡れて寒くなったんでしょう? 昼は暑かったけど、やっぱり秋ですもの。日が沈めば冷えるわ。こんな目に遭ったキッカケはクレープの汚れなんでしょう。男の癖に甘い物なんか食べてるから、根性も女々しくて逃げ出したに違いないわ!」
 言いながら余計に腹が立ってきたのか、母は下手人をからなズ捕まえるといった雰囲気で拳を握り締めた。
「よ、汚れは大した事、なかったの。だから、イイの。私が、水で洗うの、失敗、して……それで、それだけだから……。遅くなって、ゴメンなさい。制服も汚しちゃって……」
 怒り心頭の母にしがみつき、真由が泣きそうな顔で懇願する。
「……分かったわ。真由がそんなに言うならやめておきましょうか。これ以上、帰るのが遅くなるのも困るしね」
 娘の表情に怒りを削がれ、母は姉妹の手を握って、お寺の方へと歩き出した。
「でも、何でもっと早く帰ろうとしなかったの? それか、せめてお父さんか私の携帯に連絡するとか……。2人でとっても心配してたんだからね」
 半分寝ながら歩いている美弥はそのままに、母は真由へと問いかける。
「ゴメンなさい。今度から、気をつけるから……」
「本当に気をつけてもらわないと、お姉ちゃんと一緒なら美弥も安心と思ったけど、やっぱり2人でいたって知らない土地だと心配だしね。それに真由は押しが弱いから、何かの時に文句も言えなくて、今回みたいに逃げられちゃうでしょ……。もっと、強くならなくちゃね」
「……はい、ゴメンなさい……」
「あら? 虫刺され? 赤くなってるわ」
 月夜に照らされた娘の首筋に赤い小さな腫れを見付け、繋いでいた手を離してその1つに触れた。
「ひっ……」
 男の唇が吸い舐め上げた感触が蘇り、真由の全身の毛が逆立つ。
「痛かった? あの神社、林が深いから虫も多いのよね。家に帰ったら、ちゃんと薬を塗っておくのよ」
 娘の激しい反応に母は心配そうに様子を窺った後、再び手を繋いで父と車の待つ寺へと戻っていった。


「お姉ちゃん。お風呂、一緒に入ろう」
 美弥に声をかけられ、真由がビクッと身体を固まらせる。
 秋口より外遊びに興味をなくしおとなしくなった美弥は、以前は余り好んでいなかった風呂に真由と入るのがお気に入りになっていた。
 それは、真由と風呂に入れば必然的に2人きりの空間となり、オナニーもクンニも思いのままという状況に気付いての事である。
「う、うん。分かった。ちょっと、待ってね……」
 自分の机で勉強をしていた真由は、暗めの表情で美弥の呼びかけに問題集から顔を上げた。
 以前に輪をかけて引っ込み思案になった真由は、学校以外に出かける場所も作らず、冬の寒い日を鬱々と過ごしている。
「じゃ、美弥は先にお風呂に入ってるから、後からちゃんと来てね」
 風呂への身支度を終えた美弥は2人の部屋を出て、1階の風呂場へと階段を軽やかに下りていった。
 真由はノロノロと着替えを準備し、重い足取りで脱衣所へと向かう。
 ガラリと引き戸を開けた先には誰もおらず、既に美弥は洗い場の中へと入っているようだった。
 ただ煌々と灯る明かりだけが真由を迎え入れ、風呂場の曇りガラスの向こうからシャワーの音が聞こえてきている。
「何だか、すっかり太っちゃったな……」
 真由は脱いだ服を洗濯カゴに入れながら、自分の横にある姿見に視線を止めた。
 全身を姿見に映しいれ、真由は今の姿をジックリと観察する。
 女性らしい丸みといえば聞こえは良いが、小さくスレンダーであった肢体はところどころに肉がついてポヨポヨとした感触になってきていた。
 何よりも問題なのは、ポッコリと突き出すように出てきた腹である。ヘソの形は縦から横溝となり、皮膚も今にも肉割れを起こしそうなほど張り詰めていた。
「こんなお腹、まるで妊婦さんみたい……。……まさか、何、言ってるのよ。ちょっと便秘気味だから、それで太ったから……。そう、成長期なんだし、それだけ……。絶対に、それだけよ……」
 真由は自分の発した言葉を否定するため、ブンブンと首を振る。
 しかし鏡に映る真由の今の肉体付きへの説明は、便秘や肥満、そして思春期の成長で済ますには難しい事ばかりだった。明らかに少女らしさを失い、半年前とは違ったものになってきているのを、どうしても真由は認められないでいる。
 重みを増してきた乳房の頂点周辺は以前のような淡い色合いではなく、茶色く色素が沈着していた。
 昔は感じるまではなだらかだったはずの乳首がいつもプックリと膨れ、刺激を与えられた時などは指先ほどの大きさに勃ち上がるようにさえなっている。
 腹が重みを増してきたせいか真由の足取りはややガニマタ気味になり、動作も鈍くなっていた。
 他にも様々な変調が、この半年の間に真由の肉体には次々と襲い掛かっている。
「お姉ちゃん、まだ入らないの?」
 鏡の前で立ち尽くしている真由に、美弥の声が掛かった。
「今、入るわ」
 真由はスッと鏡から視線を外し、風呂場へと歩を進める。
「はい、シャワー。美弥はお風呂に入るから、これで身体洗ってイイよ」
 美弥に言われるままシャワーを受け取り、真由は変化の著しい肉体をなるべく見ないようにしながら洗い始めた。

「美弥ちょっと詰めて、お姉ちゃんも湯船に入るから」
 身体を洗い終えた真由が湯に浸かろうとすると、美弥がザバッと湯船から立ち上がる。
「お姉ちゃん一人でお風呂に入っていいよ。美弥はシャワーで遊ぶから」
「シャワーで……。良いけど、声はちゃんと抑えないとダメだからね……」
 シャワーオナニー宣言をした妹に、姉が暗い表情で注意を促した。
「大丈夫、ちゃんと指を噛んで声が出ないようにするもん」
 温度をやや低めに設定してからシャワーの水流を最強にした少女は、スリットに挟み込むようにシャワーを当て始める。
 居間や台所にいる両親に気付かれないよう声を抑えるため、美弥は指を噛んで快楽へ浸りだした。
 水流が美弥のめくれやすくなった淫唇を更に大きく拡げ、興奮で剥け上がるクリトリスは細かく強い流れでヒクヒクと快感に震える。
 ギュッと腿でシャワーヘッドを押さえつけ、美弥は気持ち良さそうに表情を緩めていた。
「んっ……ふぅ……はぁ、ハァ……ぁふぅ……んんぅぅぅ―――――っ!」
 声を必死に抑えながら、美弥はシャワーによってまず一度目の絶頂を迎える。
 イッてもシャワーを股間に当て続ける美弥はまだ足りないのか、腿をすり合わせ物欲しげに真由を見つめた。
「……口で、して欲しいの?」
「うん……。オマンコ、舐めて欲しいの……」
 真由の問い掛けに美弥は足を開いて素直に頷く。仕方なく真由は湯船から上がって、美弥の前へと跪いた。
 シャワーノズルをフックにかけ、暖かな水流が上から細かに降ってくる中、真由の両親指が美弥の大陰唇をビラりと開く。
 ポッテリとしたワレメの中で、ジュクジュクと熱を持ち赤く色付く器官に、真由の舌が伸ばされた。
 美弥は姉の舌にグイグイとオマンコを押し当てながら、まだ平らな乳房を手のひらでこねくり回す。
 ふくらみの無い乳房でも触れれば感じるのか、乳首がコロコロと勃ち上がり、すぐに摘める硬さとなった。
 その突起をグニグニと刺激し、美弥は一層激しく真由の口へと性器を擦り付ける。
「お姉ちゃん、気持ちイイ……気持ちイイよぉ……」
 硬く尖り突き出される舌に、剥け上がったクリトリスを押し当て、美弥は与えられる快感に甘い声で悦んだ。
「美弥、声、大きいよ……」
 顔を挙げ、ひそめた声で妹をたしなめる姉は、クレームがつかないよう指だけはスリットに忍ばせ、刺激を与え続ける。
 クチュクチュと音を立てる淫唇は、お湯では説明のつかない粘ついた淫液を滲み出し、太腿や尻たぶを淫らに濡れ光らせていた。
「だって、気持ちイイから……声が、出ちゃうんだもん……」
 プックリと勃ち上がる乳首を親指と人差し指で摘み、ゴシゴシと擦りながら美弥はウットリとした顔で呟く。
「口を押さえてなさい」
 真由は美弥をたしなめながら、慣れた手つきで蜜ごとオマンコを揉みこみ、美弥を快感の高みへ導いていた。
「ヤダァ……口、押さえちゃうと、乳首を両方で引っ張れなくなっちゃうもん……」
 柔らかく伸びやすい乳首を引っ張り、美弥はふるふると震えながら唇の端から涎をこぼす。
「お姉ちゃんがどっちかしてあげるから……、だから、ちゃんと口を押さえてちょうだい……」
 再びタップリと濡れた秘裂に顔を埋め舌を動かしだした真由は、妹の平らな胸に手を伸ばし、指先で愛撫を始めた。
「んふぅ……あふ……ひぅぅ……んんぅ……」
 姉から与えられる悦楽に美弥は指を噛み、満足気にウットリと甘い息だけを吐く。
 何とか真由が美弥の声を抑えさせた時、ガラッと脱衣所の扉が開かれる音がした。
 その突然の音に驚き、ビクッと肉体を震わせながら、真由が動きを止める。
「バスタオル、足りないかもしれないから持って……、あら? まだ上がってなかったのね……。真由も美弥も、あんまり長風呂すると冬なのにのぼせるわよ? 気を付けなさいね」
 曇りガラス越しに母親のシルエットが映り、真由はドアを開けられるのはないかとドキドキと成り行きを見守った。だが、そんな事情などどうでもよく、ただ気持ち良くなりたいと願う美弥は、口を閉じてしまった真由の顔にオマンコを擦りつけ愛液でベタベタにしていく。
「お姉ちゃん……、早く、続きしてよぉ……」
 焦れた美弥は真由に先をせがんで口から手を離した。
「分かったから、声を抑えて……」
 美弥を放っておけばイカせろと騒ぎ出すかもしれない。それを察して、真由は再び舌を動かし始めた。
 母親は2人の様子に気付かないようで、洗面所の棚を開けてゴソゴソとバスタオルを詰め込む音が風呂場に響く。
「ちゅぱっ……くちゅ、れるぅぅ……ちゅぴ、じゅるるぅぅ……」
 真由は曇りガラスを挟んで母親が立つ状況の中、妹に卑猥な言葉を吐かせないために必死に舌を使い続けた。
「んぅ……ひぅ、ハァ……ぁはぁ……」
 舐め吸われるクリトリスが硬く大きく勃ち上がり、真由に攻められている美弥の息遣いが更に激しくなっていく。
「あ、そうだ。美弥のリンス、切れ掛かってたから新しいの……真由? 美弥? ちょっと、何してるのアナタ達!」
 何とか無事に出て行ってくれそうだと真由が安心して妹を絶頂に導ききろうとした時、ガラッと前触れもなしに母が風呂場のドアを開いた。
「……お母さん」
 洗面所から吹き込む冬の冷気以上に、淫行を母に見られてしまった事に真由が震える。
 美弥のオマンコにペッタリと吸い付いていた真由は、ヌチャリと糸を引きながら顔を上げ、小さく母を呼んだ。
「やめちゃダメ、イクの……美弥、もうイクからぁ……お姉ちゃん、もっと舐めてぇぇ……! 美弥、イク……イクよぉぉ―――っ!」
 イク寸前で刺激を止められ、美弥はなりふり構わず姉の顔にギュウギュウとスリットを押し当てる。
 真由と母の間で場が凍りつく中、美弥が絶頂に達した。
「み、美弥……? え……? 真由、アナタ、そのお腹……まさか、妊娠してるの……? ちょっと、こっちに来なさいっ!」
 オーガズムで震える美弥とそれに跪く真由の姿に、母はどうしてイイのか分からず、その場に固まってしまう。だが、視線を下に落とした母の目は、妊婦特有の膨らみを見せる娘の腹をしっかりと捉えてしまった。
 美弥と真由の間で起こっていた痴態も問題だが、真由が妊娠しているのならそれ以上の大問題である。母は緊迫した表情で真由の腕を掴み、風呂から長女を引きずり出した。
「違う、違うの! そんなんじゃない、そんなのじゃないわ!」
 真由が母親に首を振り、妊娠などしていないと騒ぎ立てる。
 その声の張り上げ方は、普段のおとなしい真由とはかけ離れた必死の叫び声だった。
「あれ、お母さん? お姉ちゃん、どこ連れてくの……?」
 やっと険悪なムードに気付いた美弥が、快楽に惚けた顔で母に連れ出される姉の姿をボンヤリと追う。
 乱雑に肉体を拭かれ、とりあえずの衣服を身につけさせられた真由は、夫婦の寝室へと引っ張られていた。
「真由、違うのなら、証明しなさい。コレが何か分かる? 妊娠検査薬。おしっこをかければ妊娠してるかどうか、すぐに分かるのよ」
 3人目が出来る可能性を信じて、夫婦の部屋に置かれていた検査薬を母は娘へと手渡す。
「イヤ! 私、妊娠なんかしてない。だから、そんなのイヤ!」
 不安が湧き上がってどうしようもなくなってきた時、真由は何度か薬局のそのコーナーの前を行き来していた事があった。
 店員も客の目も無い時には商品を手に取り、使い方を読んだ事だってある。
 99%以上の信頼性のある無慈悲な器具は、余りに恐ろしく真由に買える物ではなかった。
 その検査薬が今、母親の手によって真由に突きつけられている。少女は自分を信じるためにも、激しく頭を振って検査を嫌がった。
 だが、真由の主張など通るわけもなく、無理矢理に検査薬を握らされトイレに押し込まれ、泣く泣く検査を始める。
 もちろん、その結果は真由も本当は分かっていたように、陽性反応だった。


 自分が妊娠していると知った翌日は雪の降る寒い日で、真由は雪に紛れて溶けてしまいたいという哀しい気持ちで窓の外を眺めていた。
「さあ、着いたわよ」
 レディースクリニックと看板を掲げる小さな病院に車で連れられ、真由は母親に急かされながら産婦人科の敷居をまたぐ。
 診察は淡々と進み、冷たい感じのする女医は母親と真由に既に妊娠が23週を迎えている事を告げた。
「あの……中絶は出来ますか?」
 診察室で俯き言葉を発しない娘の変わりに、母は医者に縋るような声で尋ねる。
「申し訳ありません、お母様。中絶は21週までが対象です。既に真由さんのお腹の子供は6ヶ月を迎え、人工中絶には適しません。せめてもう一月早ければ希望に沿う事も出来たかもしれません。ですが今は、無事に出産できるよう環境を整える事しか出来る事はありません」
「そんな……、だって、まだ13歳ですよ。中学生の子供が子供を産むなんて……。真面目な子だと思ってたのに、何でこんな馬鹿な事を……!」
 法律の壁に道を絶たれ、母はふしだらな娘への怒りを露わにした。
「お母様、落ち着いてください。真由さん、どうしてこんな事になったのかの原因は分かるわよね?」
 真由は女医の問い掛けに小さく頷く。
「ならもちろん、相手の方は誰だか分かっているのよね?」
 真由は動作での返事すらせず、じっと診察室の床を見つめ沈黙を守っていた。
「……真由、誰なの! せっかく苦労して帝淑に入って、高い授業料だって払っているっていうのに、こんな、こんな事になるなんて……。こんな大事な事を今まで黙っていたなんて……。真由、相手は分かってるんでしょ? ちゃんと、言いなさい!」
 椅子から立ち上がり、娘の肩を揺すって母親が問い詰める。
「……お母様、ちょっとこちらへ……。真由さんは今回の事にどうやら非常に怯えているようです。もしかしたら、相手に何か口止めをされているのかもしれません。……恐らく暴力の結果の妊娠。端的に言うと、強姦されたのだと思います……」
 女医も立ち上がり、母親の背に手をあて真由から少しだけ離れてひそめた声で憶測を話し出した。
「……え?」
 母親の赤く怒りに震えていた顔は、一気に血の気が引き蒼白になる。
「きっと怖かったと思います。妊娠した事を隠していたのではなく、妊娠していると認めたくなかったのかもしれません。妊娠したと認める事は襲われた事を認める事です。そういった事を忘れ去りたくて、ずっと自分が妊娠している訳が無い。だって、セックスなんてされてないから……。そう、自己暗示をかける人もいるんです。お母様は何か、心当たりになるような出来事はありませんでしたか?」
 女医は冷静に、母の事を責める訳でなくただ熱くなりすぎた彼女の心を冷ますため、推測される事実を述べ、問い掛けた。
「そういえば、9月の半ばに出掛けた法事の時に……外に出たままなかなか帰ってこなくて、ずぶ濡れになった姿で……」
「9月の中旬、計算も合います。多分、その時なんでしょう……。ココまで来てはもう、産むしかありません。さあ、お母様、もう一度席に着いてください」
「……はい」
 すっかり激昂が冷め、女医に導かれるまま母親が席に着く。
「それではお産についてなんですが、紹介状を書かせてもらいます」
 デスクに戻った女医がカルテに何事かを書き込み、母娘に向き直った。
「あの、ここでは産めないのでしょうか?」
 女医の言葉に、娘と同じく俯いていた母親が顔を上げる。
 ここで産めるものとばかり考えていた母親は、何がマズイのだろうと不安げに尋ねた。
「勿論、ここでも出産は出来ますが何かの時にすぐ手術出来る病院が良いでしょう。乳児用の小児科も併設の病院の愛聖総合はどうですか? 竹居さんの家からもそれほど遠くありませんし、あちらでは難しいお産も沢山症例があって、真由さんのような若い方の出産数も多いようですから……」
 冷たそうな見た目と口調の割に、患者に対し誠意を尽くす女医は、幼い妊婦のために丁寧な紹介状をしたためる。
「そうですか、では、お任せします……」
 女医に言われるまま頷き、母娘は病院を後にした。


「私、一人で行くから……」
 先週訪れた病院とは比較にならない大きさの総合病院。その婦人科待合室で、真由が重い口を開いた。
「一人で大丈夫?」
 姉妹での痴態、妊娠の発覚、中絶出来ない週数、出来の良い自慢だったはずの娘から生じる様々な問題。母は疲れきり、この数日の間に十以上の年齢を重ねたように老けていた。
「うん、平気」
 これ以上、母に迷惑は掛けられないと真由は小さく、だがしっかりと声を発する。
『竹居真由様、診察室3番にお入り下さい』
 女性看護師のアナウンスが待合室に響き、真由は母を置いて一人で診察室へと赴いた。
「初めまして、竹居です。宜しくお願いします」
 診察室の中では男性医師がデスクにつき、傍らに女性看護師が控えている。
 医師は電子カルテと紹介状を見つめていたが、真由の声に向き直り笑顔を浮かべた。
「こんにちは、真由さん。紹介状、読ませていただきました。山里です。これから出産、それからその後の母体の健康管理も努めさせていただきます。良いお産になるように、一緒に頑張っていきましょうね」
 髭が印象的な男は人の良さそうな笑みのまま、立ち尽くす真由に握手を促し手を差し出した。
「……はい」
 真由は忘れたくとも忘れられない男の顔に顔を引き攣らせたが、待合室にいる母に心労をかける事を心配して震える手を山里の手に重ねる。
 男は看護師には気付かれぬよう、握った真由の手を指先でいやらしく撫で回した。

 少女に用意された道は、もうどうにも逃れられない堕ちていく運命にがんじ絡めにされたもの。
 真由は目を伏せ、わずかだったはずの罪を延々と償い続けなければならない己の身の上を呪ったのだった。



あとがき
ロリ小説として投稿するために書いた作品でしたが、結果は不採用でした。
せっかく書いたのに勿体ないと思ってでじたる書房さんで販売させていただいていましたが古い作品ですし、今回サンプルとしてサイトに掲示する事に決めたので販売は中止しました。
最初は姉妹が凌辱されて呆然とし、男達がまた弄べる機会もありそうだと思った所で終わっていました。
ですが、家に帰ってからの姉妹も書いた方が良いだろうと思って、でじたる書房さんで発売する際に加筆しました。
もし今さらに加筆するのなら、真由が妊婦なのに犯され出産後にも凌辱を受け続けて淫乱ビッチ化、美弥も孕ませられて姉妹妊婦にしてしまいたいところです。
そしていっそ母親も凌辱に巻き込まれて……などなど、この後の展開への妄想はどんどんと膨らみますが現在加筆の予定はありません。