イク姉 〜育ってMy Sister〜 3日目



※3日目 姉ちゃんと俺のこれからの日常

 俺と姉ちゃんが起きたのは昼頃で、どうやらこの2日間の疲れがちょっと響いたらしい。
 まあ、昨日は一日犯り通しだったから、疲れるのも当たり前な気はした。
「それにしても昨日の達樹の、服を脱がせてる時の真剣で興奮した顔はホント凄かったわね〜」
 姉ちゃんはカリカリに焼いたベーコンを美味しそうにモグモグしながら、俺にニヤニヤした笑みを向けてくる。
 今日の姉ちゃんは高校生の時くらいの体格で、とりあえず今の服を着ていてもブカブカにはならないので、普段通りの服装だ。
 ただしブラジャーは微妙に合わなかったのでノーブラだそうで、ちょっと動くたびに胸がたゆんと波打つのが気にかかってしまう。ノーブラなのだから濃い色や厚手の生地の物を着ればイイのに、オフホワイトの長袖ワンピは薄手の生地で、何となく乳輪の色が透けているのが朝から卑猥だった。
「またその話をする……。恥ずかしいから、俺が服脱がせるの好きなのは放っておいてよ」
 胸元に行きそうになる視線を姉ちゃんの顔に向けてたしなめるように睨んでも、姉ちゃんは全く堪えていない表情である。
「イイじゃない、達樹の脱がせ方、優しいしヤラしいし、私、好きよ」
「何か、服脱がせるのって凄い、興奮しちゃうんだよね……。そういや姉ちゃんはどんなので興奮するの? 今日は姉ちゃんが今までで一番興奮した感じのでしようよ」
 愉しそうな姉ちゃんには敵わない事を悟って、イングリッシュマフィンにスクランブルエッグを挟んで頬張りながら、素直に興奮する事を認めた。
「どんなので興奮って、シチュの事? それなら達樹と出来るなら何でも興奮しちゃうよ?」
「いや、俺となら興奮しちゃうじゃなくて、今までで一番に興奮したのを教えてよ」
「え〜、難しい質問ね。私、達樹とするまでお店の仕事でしかエッチした事ないから、エッチした事がある場所は店内設備……ベッドとかイス、後はマットとか湯船って所かな。だから場所で興奮したってのは特に経験がないのよね。それから服装で興奮したとかも覚えがないなぁ。制服とかのコスを持ち込んで着てくださいって人が結構いて、それはそれで面白かったけど、だからって特別濡れた訳じゃないしね。……私はやっぱり達樹と出来るだけで興奮するし、だから、達樹のしてみたいエッチに付き合うよ」
 高校生くらいの見た目の姉ちゃんとノンビリとブランチを食べながら、話題はエッチの事。
 まさか姉ちゃんと朝からこんな猥談で盛り上がる事になろうとは、3日前の俺には想像もつかなかった事だ。
 しかも猥談の中身は昨日したエッチや、今日これからするエッチのための話なのである。
 46時間前、7万円を払わされた時は消えていく金の悲しさに泣きそうだった。だが、今はお互いの好意を確認出来た上にエッチまでしている、あの時との嬉しい格差っぷりで泣けそうだった。
「う〜ん。それならさ、姉ちゃんはどんな体位でするのが一番興奮するの?」
 エッチ=仕事の姉ちゃんじゃ、もしかしたらどんな体位も一緒とか言われてしまうかもしれない。だけど、薬の排出を促すために姉ちゃんに愛液をたくさん出させなくちゃいけないのだから、少しでもより多く感じてもらえる事をしてあげたかった。
「興奮するって言うと、それは好きな体位じゃなくて、感じる体位の事?」
「それって違うの?」
「うん、ニュアンスが違うかな。達樹とするなら対面出来て密着出来る体位が好きで興奮するんだけど、感じるの優先ならかなり直立な感じの背面立位でされたのが今までで一番たまらなかったからさ……」
「背面立位?」
「そう、立ちバックとも言うかな。後ろから立ったまま、しかもお互いに直立に近いと、こう、子宮が突き上げられるのが凄くて、そりゃあ、もう、感じるわね」
 姉ちゃんがその時の事を思い出すようにウンウンと何度も頷くので、よっぽど良かったのだろう。
「へー、そうなんだ。じゃあ、今日はそれからしてみよっか」
「え? マジで? 私アレやると、達樹がひくくらい、喘ぐかもよ」
「それはぜひ見てみたいな」
「喘ぐっていうか、叫ぶっていうか、獣っていうか……本当にイイの? ビックリしても知らないからね?」
「大丈夫、どんな姉ちゃんだってドンと来いだ!」
 そうして食事の後、2人で洗い物を済ませてから、リビングで立ちバックに挑む事にした。

   *

「んんっ、はぁ、はぁ……達樹の指、気持ちイイよぉぉ……」
 壁に手をついた姉ちゃんが、膣の中を抉っている3本の俺の指を嬉しそうに締め付けながらに腰をくねらせる。
 熱く潤んだオマンコはちょっと指を動かすだけで、クチュクチュとイヤらしい音を奏でていた。
「ほら、姉ちゃん、胸を弄る手、止まってるぞ……」
 フレアスカートの中に顔というか、身体ごと突っ込んでいた俺は、その中から抜けだし、手をさぼらせている姉ちゃんをとがめる。
 立ちバックの前に愛撫として俺がオマンコをほぐし、姉ちゃんが自分でオッパイを弄る事になっていたのだが、姉ちゃんの手は今はどちらも壁にピッタリと預けられていた。
「だって、オマンコだけで気持ち良くて、壁に手をついてないと、崩れちゃいそうなんだもん……」
「確かに、こんだけトロトロになるくらい気持ちイイんじゃ、支えがないと辛いのかもな……」
「あ、達樹、ダメ……私の舐めたら、達樹まで若返っちゃうでしょ……」
 チュポッと音を立てて膣から抜き出した指はふやけそうなほどの蜜をまとっていて、したたり落ちそうな淫液をしゃぶると姉ちゃんが後ろを振り返りながら俺を睨んでくる。
「ちょっとくらい大丈夫だよ。だって、今から俺も射精するしさ」
「んんぅ、でもぉ……」
 立ち上がって、前ボタンを外してまろびでている姉ちゃんの乳房を後ろから優しく握ると、俺を攻める視線が甘く蕩け出した。
「ねえ、もう、挿入してもイイ? 姉ちゃんのドロドロのオマンコ見てたら、我慢出来なくなってきた……」
 ロングスカートをめくりあげ、少し硬くてハリのある姉ちゃんのお尻にビンビンに勃ちあがっているチンポをギュッと押しつける。
「うん、挿入れて……達樹のオチンチンでお姉ちゃんの子宮まで貫いて……」
 姉ちゃんが後ろ手に自分の尻たぶを開き、俺のチンポを誘ってきた。
「うぅ、姉ちゃんの中、やっぱり熱くて、すげぇ、気持ちイイ……」
「はぁぅぅ、もっと、奥まで、達樹のオチンチンで犯してぇぇ」
 ぬかるんだ姉ちゃんの中はスムーズに俺を受け入れ、あっという間に奥まで達してしまう。ところが姉ちゃんは亀頭が当たっているにも関わらず、もっと深く犯して欲しいとねだってきた。
「もっと奥まで? もう、奥に当たってるぞ?」
「大丈夫だから、もっと押し込むみたいに、オチンチン、深くして……」
「もっと、押し込む? えっと……うわっ!?」
 姉ちゃんに言われるままに深くチンポを押し込んでみると、急にギュッとチンポの先を締め付けらたのに驚き、思わず腰を引いてしまう。
「ひぁあぅ、ダメ、抜いちゃ……そのまま、もっと深くに、来て欲しいの……」
 姉ちゃんはリビングの壁に必死に捕まり、俺にもっと入って来いと尻を左右に小さく振った。
「分かった、このまま、もっと深くだな……うぐぅ、すげぇ……チンポが先から全部喰われるみてぇ……」
 コリっとした感触の輪が俺のチンポの先に当たり、そこをググッと押し上げるとキュウッと肉が亀頭を握るように締め付けてくる。まるで膣の中の唇にキツく咥えこまれたみたいで気持ちイイけど、こんなに奥まで入り込んでいいのか少し不安だ。
「あぁっ、ひぐぅぅ、来てるぅぅ……達樹の、チンポ、子宮に、挿入ってるのぉぉ……あぎっ、すごぃぃ、気持ちイイっ、あぐぅぅ、気持ちイイよぉぉ……」
「子宮……。そっか、俺、今、子宮の中まで姉ちゃんを犯してるんだ……」
 一体、何にこんなに亀頭を絞られているのかと思っていたが、姉ちゃんの言葉に本当の奥まで達しているのに気付く。 
「うぶぅぅ、ぎぼち、イイ……ぁあがぁっ、イイのぉぉ……ひぐぅぅ、もっと、おがじてぇぇ……」
 大きく口を開けて喘ぐ姉ちゃんは涎も涙も垂れ流しで、目の瞳孔まで開いてきていた。
「姉ちゃん、すげぇ、イイんだ……ああ、もっと犯してやるからな」
 激しく抜き差しするのでは子宮から抜けてしまうので腰を抱え、子宮口をくすぐるようにその場で小刻みにピストンを繰り返す。
「あぎぃぃ、イクぅぅぅ……イグのぉぉぉ……私、イッぢゃうぅぅぅ」
「うぁっ、すげえ、締め付け……でも、俺は、まだ……」
「ひぎぃぃ、きぼち、いいよぉぉ……子宮まで、チンポの形になっぢゃうんぉぉ……あぎぃぃ、ひぐぅぁぁっ……」
 絶頂とともに子宮口の締め付けが激しくなったが、何とか射精を堪えてとどまっていると姉ちゃんが俺のチンポにグリグリと尻を擦りつけてきた。
「そんなに押しつけると……はは、すげぇ、亀頭が、飲み込まれてる……」
 グポッと亀頭が全て飲み込まれ、エラが子宮口に裏から撫でられる刺激が堪らない。
 姉ちゃんは辛くないのかと顔を見れば、すっかり目がイッてしまっていて、ひたすらに快楽に酔っているようだ。
「うぎぃぃ、中から、おがざれりゅの、イイのぉぉぉ……もっどぉぉぉ、チンボでいっばいに、なりだいよぉぉぉ……」
 飲み込まれたカリが出てくる時に子宮口を引っ掻くのが中から拡げられる感じで気持ちイイらしく、姉ちゃんがその刺激を求めて腰を振ってくる。
「ぁぎぃぃ、イグぅぅぅ……まだ、イグぅぅぅぅ……きぼぢいい……オマンゴ、ぎぼぢいいのぉぉぉ……」
「くぅぅぅ、姉ちゃん、またイクのか……ぁあ、まだまだ、俺は、もうちょい、耐えて……みせる……」
「ひぎっ、ぁあがぁっ……うぶぅぅ……あぐぅぅ……」
 姉ちゃんは感じすぎてもう言葉も喋れなくなり、壁に爪を立ててひたすらに激しい喘ぎ声を漏らすだけだ。
「涎も涙も、ああ、鼻水まで垂らして、すっげぇ、ブサイクで、すっげぇ、可愛い……俺のチンポで姉ちゃんがこんなにおかしくなるくらい感じるなんて、無茶苦茶嬉しいよ……」
「うびぃぃぃ、ぁあ゙っ、ぁあ゙あ゙あ゙っ゙、イグゥゥゥ……イグゥゥゥゥゥ……」
 膣からの愛液だけじゃなくて、目や鼻や口、穴という穴から汁を垂れ流し、姉ちゃんが3度目の絶頂に咆哮する。
「ああ、俺も、もう、イッちまう……」
 アクメで子宮が激しくわななき、俺のチンポが強烈に吸い上げられた。
 これ以上射精を我慢する事は出来なくて、その激しい快感に身を任せて俺も絶頂に達する。
「うぶぅぅ、ででるぅぅぅ……子宮に……いっばぃぃぃででりゅよぉぉぉ……」
 子宮に直接精液を叩きこめば、姉ちゃんの中に俺が満ちていくのが感じられた。
「はぁ、はぁ、はぁ……はぁ……マジで、凄かったぁ……」
 崩れ落ちそうになっている姉ちゃんの肉体を支えながら、チンポをユックリと子宮や膣から抜き出す。
 せっかくたっぷりと子宮の中に精液を注いだけれど、俺のチンポの形に開いてしまった子宮口が上手く閉じないようで、白濁のドロドロが後から後から溢れ零れていた。
「はふぅぅ……すご、かったぁ……途中から、頭、真っ白で、何か、凄い、イッパイ、犯された感じがする……」
 姉ちゃんは俺の顔が見やすいようにひっくり返って背中を壁に預け、長い息を吐きだす。
「今の、子宮に入ってたんだよね?」
 姉ちゃん自身が子宮に入っていると言ってたし、あんな膣奥の更に先で亀頭がギュウギュウと締め付けられた場所として考えられるのは子宮だけだ。
 だけど本当にそんな場所まで犯したのか、終わってみると何だか信じられない気持である。
「うん、ウテルスセックスって言って、子宮口を越えて、子宮に達樹のオチンチンが入ったんだよ」
「そこまで犯して平気なの?」
「ちょっと疲れるけど、平気、だよ……。オチンチンの大きなお客さんに立ちバックされた時になっちゃった事があって、調べてみたら、そういうセックスも有りだってあったから……」
「その時も、姉ちゃんはこんなに感じたの?」
「たぶん、ここまでじゃなかったと思うよ? だって、された時に気持ち良くて本気で喘いだりはしたけど、今みたいに、何にも分かんなくなるくらいまで感じた訳じゃなかったもん」
「ふうん、そっか……」
 俺の時よりも感じた訳じゃないと言うけれど、姉ちゃんの子宮まで犯した男がいるのだと知るのは何だか面白くない気分だった。
「ね、達樹……今度は、後ろからじゃなくて、前からしようよ?」
 こちらの複雑な男心を知ってか知らずか、姉ちゃんが俺の首に手をまわして、ギュッと抱きついていくる。
「前から? 姉ちゃん、身体、まだ辛いんじゃないのか? フラついてるみたいだしさ」
 しがみついてきている姉ちゃんの肉体はまだ足元がおぼつかない感じで、もっとエッチはしたいけれど、はたして無理をさせてイイのか心配だった。
「うん、でも、達樹とちゃんと抱きしめ合って、肌を感じながらイキたいの……」
 立ちバックでは嵌めるだけで何度もイッていたけれど、それよりももっと密着した甘くて安心出来るセックスがしたいのかもしれない。
「じゃあ、姉ちゃんが倒れないように、俺がしっかり抱きしめてやるよ」
 俺もちゃんと姉ちゃんと抱き合って顔を見ながらセックスしたいと思っていたから、腰や腿をしっかりと両腕で抱きしめた。
「ええ、お願い、達樹。しっかり支えてね……」
 姉ちゃんの声に頷き、再びぬかるんだ肉の中に挿入していく。
 耳元に姉ちゃんの声を聞きながら嵌めるのは、とってもヤラしくて気持ち良かった。

 対面立位の姉ちゃんは確かに、背面で嵌めた時よりも喘ぎ声が控え目だった。
 けれど、しがみついてくる腕とか、絡みついてくる足とか密着感が凄くて、感じている声は少し落ち着いていたけど、滴った愛液の量は対面の方がずっと多かったみたいである。
「うわ……床がビチャビチャだ。私って、こんな濡れやすかったっけ?」
 俺が姉ちゃんの足を床に下ろすと、それだけでピチャッと濡れた音が立つくらいの愛液の水たまりがそこに出来ていた。
 フローリングの床はシーツみたいに水分を吸わない分、どれだけ濡れたのかが如実に分かって何だか凄い状態である。
 匂いやとろみ具合で愛液だと分かるけれど、それがなければまるでお漏らしでもしてしまったかのような水たまりのでき方だった。
「もしかして身体が薬を少しでも排出しようって、濡れやすくなってるのかもよ?」
「そういう事ってあるのかな?」
「さあ、分からないけど……とにかく、ここを拭かないとマズイな」
「じゃ、ぞうきんを……」
 ピンポーン
「あ、誰か来た」
 どう掃除しようかと考えている時、玄関からチャイムの音が聞こえてくる。
「私が出て誰か知っている人だと若返ったの見られて困るし、達樹が玄関の方をお願い。私はここを片付けておくから」
「うん、分かった」
 慌ててズボンを穿き直し、俺は玄関へと急いだ。

   *

 玄関に来ていたのは配達員で、姉ちゃんの身の安全のために待ち望んでいた中和剤を届けてくれた。
「姉ちゃん、中和剤が届いたぞ」
 リビングに戻ればすでに掃除は終わっていて、何かを感じ取っていたのだろう姉ちゃんが、何だか落ち着かない様子でソファーに座っていた。
「どうしても、飲むの……?」
 俺が渡した包みを前に、姉ちゃんが何だかしょんぼりした顔をしている。
「もちろん、飲まなきゃダメだ」
 姉ちゃんに持たせていても包みを開けないので、俺はテープを剥がし、段ボールの中から青い液体の入った小瓶を取り出した。
「だって、年取った姿に戻っちゃうんだよ?」
 小瓶には風邪薬のシロップを飲む時のような小さなプラスチックの器が一緒に添えられていたので、説明書に指示されている通りに3mlを注ぎ入れる。
「飲んで戻らなきゃ困るだろ。ほら、ワガママ言わないで飲む」
「むー……ペロッ、ゴク……うぇぇ、これ、美味しくないっていうか、酸っぱくて、辛くて、苦い〜!!」
 姉ちゃんは薬を一舐めして、そのマズさに思い切り顔をしかめた。
「たった3ml飲むだけなんだからそれくらい我慢する」
「うぅぅ……、何か口直し用意して、これ、頑張って飲むからさぁ……」
 握りしめた少量の薬を前に、姉ちゃんが据わった目をしている。
「分かったよ、ジュース持ってきてやるからちゃんと飲むんだぞ」
「うん……うぅぅ、せぇ、のっ!」
 よほどマズイらしい薬の後味を直すため、冷蔵庫にあったオレンジジュースをグラスに入れ姉ちゃんを振り返れば、勢いで薬を飲み下そうとしている所だった。
「……ごくんっ!! ……うぐぐぐぐぅぅぅ……は、はやく、ジュースをっ!!」
「あ、はい、コレ」
「ごくっ、んくっ、ぷはっ……はぁ……美味しくない口、直ったー!」
「ジュースもういっぱ……あ、姉ちゃんの身体……」
 凄い勢いでジュースを飲み干した姉ちゃんからグラスを受け取り、もう一杯飲むかと尋ねようとした時、20を越えたくらいだったその肉体が徐々に変化を見せ始める。
「え? あ……、何か、熱い……身体が、急に……」
 ゆっくりと身体の年齢が移行するのでなく、急激に戻っていくせいだろうか?
 姉ちゃんは苦しがって倒れ込んだりうずくまるほどじゃなかったけれど、身体の熱さを訴えて自分自身を抱きしめ出した。
「大丈夫か、姉ちゃん?」
「……うん、もう大丈夫……。だけど、はぁ……この顔の感じ、手や腕のツヤ……もう、戻ってるよね……」
 ペタペタと身体や顔に触れ、姉ちゃんがガックリと溜息を吐く。
「うん、戻ってる」
 ソファーに座っているのは、4日前まで見慣れていた普段通りの姉ちゃんだ。
 20くらいから姉ちゃんの見た目はほとんど変わっていないんじゃないかと思っていたけど、こうして変化を間近で見ると、頬の高さの違いや目尻に薄っすらながらも存在する皺なんてものに気付いてしまう。
 他の人と比べれば姉ちゃんは老いていないように感じていたけれど、昔の姉ちゃんと比べれば確かに年は取っていたようだ。
「あーあ、本当に戻っちゃったんだ……。お肌のハリがなくなったのが凄く悔しいなぁ……」
「弾力があるのもイイけど、しっとり吸い付く肌ってのも魅力的だけどな」
 姉ちゃんの隣に腰掛け、化粧ののっていない顔に触れてみる。
 若い時の跳ね返されるようなハリはないけれど、俺の指を柔らかく受け止めてくれるこの弾力も何とも心地よいものだ。
 あれだけ化粧をしているから荒れていたりするんじゃないかと思っていたけど、姉ちゃんの肌はちゃんとスベスベで、化粧が無くても十分今でも綺麗である。
「そうかなぁ……?」
「うん、俺は大好き。やっぱり、姉ちゃんは姉ちゃんのままじゃなきゃ、何か落ち着かないしさ」
 姉ちゃんは頑なに若い時の方が良いと思っているみたいだけど、俺としてはやっぱり、一緒に年を重ねて、そして傍にいてくれたこの姉ちゃんこそが、本当の姉ちゃんだと思っていた。
「私は私のままが、達樹はイイの?」
「うん、それが好き。そのままの姉ちゃんが好き」
「私も達樹が好きだよ」
 姉ちゃんを堪能するようにギュッと抱きしめれば、姉ちゃんも俺の腕に手を触れ身体を預けてくる。
「30歳、オメデトウ。姉ちゃん」
「ん……、達樹……あっ、や……もう、エッチ、必要ないのに……」
 耳元に囁き、そのまま耳たぶを柔らかく食めば、姉ちゃんが鼻にかかった吐息を漏らして、ピクッと肉体を震わせた。
 その反応が可愛らしくて、もっと見たくて、そのまま首筋に舌を這わせていく。 
「必要無くても、したい。俺、ちゃんと今の姉ちゃんとエッチしたい」
「イイよ……エッチ、して……。お姉ちゃんの身体、全部、達樹のものにして……」
 俺の求めに姉ちゃんが微笑み、俺の腕を掴む力を強くした。
「うん、全部、姉ちゃんを俺のモノにする。……でも、ここじゃ落ち着かないから、俺の部屋に行こう」
 本当の姉ちゃんと繋がれるのだから、こんなソファーじゃなくてちゃんとベッドで愛し合いたい。
 今日は天気がイイから干しておいたマットもそろそろ乾いているだろうし、俺の部屋できちんとしたいと思った。
「イイよ、達樹の部屋に行こう」
 姉ちゃんが少し震えている手で、俺の手を取って立ち上がる。
 お互いに何だか妙に緊張しながら、2階への階段を上がった。

   *

 マットレスは予想通りもう十分に乾いていて、早く繋がりたくて気持ちが焦っていたけど、ちゃんとシーツをひいて綺麗にベッドメイクする。
「姉ちゃん、開けてイイ?」
 俺がベッドの準備をする間、姉ちゃんは化粧をするからと自分の部屋に籠ってしまっていた。
 俺は別にスッピンで構わないのだけれど、姉ちゃんの気持ちとしては30の顔でスッピンは許せないらしい。
「うん、イイよ」
 扉を開けると薄化粧の姉ちゃんが、俺を微笑んで迎えてくれた。
「じゃあ、俺の部屋に行こうか」
「きゃっ!? ちょっと、達樹。私、もう大人の身体なのよ。こんな事したら、重いでしょ!?」
「隣の部屋に行くくらい平気だよ」
 確かに最初にエッチした時よりも、お姫様だっこした時の重みはズッシリとくる。だけど、どうしても姉ちゃんを俺の手で運びたくて、少しだけ無理をした。

「ありがと、達樹……」
 丁寧に寝具の上に身体を下ろすと、首にしがみついていた姉ちゃんがチュッと唇を寄せてくる。
「んんっ、姉ちゃん……」
「ちゅっ、れるぅ……んふぅ……はむっ、ちゅぱ……」
 姉ちゃんの上に覆いかぶさり、唇を激しく交わせば、口紅の不思議な味と一緒に甘い唾液の味がした。
「ちゅ……あふっ。ねえ、脱がせて、達樹……」
 唇が離れると姉ちゃんはトロンとした目で、俺を見上げる。
「ああ、脱がせてやる……」
 逸る俺の気持ちを焦らすように、姉ちゃんはボタンの多い薄桃色のブラウスとたくさんのボタンで留められた黒のタイトスカートを穿いていた。
「達樹の指、すっごく頑張ってるね……」
 俺がマットレスを取り込んでいる間に着替えたらしくて、ボタンを外すのに手間取る指を楽しそうに見つめている。
「こんな脱がせにくい服で脱がせてって言うなんて、姉ちゃん、イジワルだ……」
「達樹、脱がすの好きだから嬉しいんじゃないの? ほら、ブラが見えてきたわよ?」
「ごくっ……脱がすのは好きだけど、やっと本当の姉ちゃんと繋がれるのにこんな風にオアズケ喰わされるなんて……」
 姉ちゃんの言うとおり、やっと半分を外し終えたブラウスの中から、とても煽情的な赤色のブラジャーが見えていた。
 赤いブラジャーの生地はほとんどがレースで出来ていて、乳輪や乳首が透けて見えるのが卑猥で、余計にオアズケ感が満載である。
「オアズケなんてしてないよ。達樹の好きに私を抱いてイイし、服を破ったって構わないんだから」
「このブラウスは俺が中学生の頃、姉ちゃんの誕生日にプレゼントした奴だろ。それにこのスカート。姉ちゃん洗濯に出す時に、気にいってるから丁寧に洗えっていつも言ってる奴だし……。そんなの破れる訳ないじゃないか」
 破ってでも早く姉ちゃんを抱きたいとも考えてしまわないでもないけど、大事に着てくれているブラウスや、大事にしているスカートを俺の欲望のままに破るなんてとても出来なかった。
「達樹って、本当にイイ子だよね。お姉ちゃん、本当に達樹の事、大好き! 服を大事にしてくれる達樹はお姉ちゃんの事も本当に大事にしてくれそうだし、達樹が大好きで良かったって、思うよ。……それにね、焦れてる達樹の顔、すっごく可愛いぃ〜」
「うわっ!? ちょ、姉ちゃん! く、苦しい……。そ、それに、こんな風に抱きしめられたら……服、脱がせられないって……」
 何だかいつも以上にテンションの高い姉ちゃんが、俺をギュッと胸に抱きしめる。
 ふかふかと柔らかい乳に押しつけられ、下手すると窒息してしまいそうな息苦しさに圧迫されていた。
「だって、達樹と、本当に結ばれるって思ったら嬉しくて……。せっかく化粧したのに、涙で崩れちゃいそうで……、顔、見られたくなくて……」
「大丈夫、姉ちゃんはいつだって綺麗だし、とっても可愛いよ。だから、俺に全部、姉ちゃんを預けてよ。服なんかよりもっと大事にするからさ」
「達樹……」
 姉ちゃんの胸や腕から解放され、改めて顔を見れば確かに化粧はかなり崩れてきている。
 だけどやっぱり姉ちゃんは十二分に綺麗で、俺を欲情させる存在だ。
「あ、このブラジャー、前にホックがあるんだ……」
 何とかブラウスのボタンを外し終え、改めてブラジャーを見つめれば、胸の谷間にある留め金に気付く。
「そう、これ……フロントホックになってるの……」
「これも、俺が外してイイの?」
「うん、全部、達樹の好きに脱がせて……」
 金具の辺りを撫でながら尋ねれば、姉ちゃんが赤く色づき始めた顔で小さく頷いた。
「じゃあ、外す前にこのまま揉んでもイイ?」
「イイよ、私のオッパイ、達樹の手で触って……」
「……うわぁ、姉ちゃんのオッパイ、すっごい柔らかくて、気持ちイイ……」
 左右の手でそれぞれの乳房に触れれば、どちらも指の間から肉がこぼれ、柔らかい感触が手のひらいっぱいに広がる。
 柔らかな膨らみはその感触すらも心地よくて、レースのザラツキもまた良いアクセントだった。
「んんぅ……ぁあっ、レースが、擦れて……」
「ブラの中で乳首、勃ってる。レースに擦れるの気持ちイイの?」
「気持ち、イイの……んんぁあっ、やっ、そんなに摘まんじゃ、ダメぇ……」
 勃ちあがった乳首を指でこね、レースごと摘まみあげると姉ちゃんが甘く高い声をあげる。ダメなんて言ってるくせに声は気持ち良さそうで、全然、止められている感じがしなかった。
「ゴメン、痛かった?」
 痛い訳じゃないと分かっているが、手を止めて反応を窺えば、姉ちゃんがトロリと潤んだ目で頭を振っている。
「ぁあぅぅ、違うの、痛いんじゃなくて……ひぃぃんっ!?」
 ブラを少しだけ下げて乳首を外気に晒し、フーッと息を吹きかけたら乳首がピクピク震えて、より硬く勃起した。
「舐めた方が、楽になるかな?」
「ひぃぁあっ、舐めたら、余計、気持ち良くて……あくぅぅ……んぁあぁっ! はふぅぅ……」
 可愛らしく上向く桃色の突起をなるべく優しく舐めてあげれば、姉ちゃんがキュッとシーツを握りしめる。今の反応を見るにどうやら乳首の刺激だけで軽くイッてしまったようだ。
「そろそろブラ、外そうか……」
「んふぅ……」
 ホックを外すとメロンみたいに大きな乳房が、たゆんと波を打って零れ落ちる。
 重力に従って胸は流れるように少し広がったけれど、それでも十分に大きな山の形を魅せていた。
「姉ちゃんの肌、イイ匂いする」
 胸に顔を埋めれば、しっとりと汗ばんだ姉の香りが鼻腔をくすぐる。
「やだ、朝からエッチしてるし、汗臭いでしょ……」
「その汗の匂いも、イイ香りだよ……。ああ、姉ちゃんのオッパイ、本当に柔らかいな」
「んんぅ、そんなに顔を付けられたら、達樹の息が……あふぅぅ……」
 乳房をギュッと中心に寄せ、その谷間から立ち上る芳香を堪能すれば、姉ちゃんが恥じらうように身をよじった。
「うわ、大きいとこんな事も出来るんだ。せっかくだから、一緒に舐めちゃおうか」
 大きいだけじゃなくて、若い肉体と違って乳房が柔らかいせいもあるのかもしれない。両胸を寄せると乳首がピタッと合わさり、いっぺんに両乳首を味わえるような形に乳房が集まった。
「やぁあっんぅ、2つとも吸われるのすごいのぉぉ……あひぃぃぃ、乳首、そんなに吸ったらダメぇぇぇ……」
 口の中に含んだ2つの乳首が、どんどん硬さを増して大きく膨らんでくる。引っ張るようにチュウチュウと激しく吸ってやれば、姉ちゃんの肉体が気持ち良さそうに震えていた。
「ちゅぱっ……。姉ちゃんの乳首、ビキビキに勃起してる。そんなに気持ちイイんだ?」
 唇を離すと長く上に向かって延びていた乳房が弾みながら元の膨らみに戻ったけれど、乳首は赤く勃起してさっき以上に興奮しているのが伝わってくる。
「気持ち、イイけど……んんぅ……」
 物足りなさそうな顔でモゾモゾ腿を擦り合わせながら、姉ちゃんは恨めしげな視線を俺にぶつけてきた。
「姉ちゃん。そんなに腰をくねらせてどうしたのさ?」
「だって、達樹がオッパイばっかりで、オマンコに触ってくれないから……」
 タイトスカートなので足を開いてねだる事も出来ず、姉ちゃんは何とももどかしげな様子である。
 俺のチンポもかなり疼いてはいるのだが、オッパイを弄るのが楽しくて、繋がるのはもう少し先でもイイかなと思っていた。だけどこんなに切なげな表情の姉ちゃんを放っておくのも可哀そうで、俺はスカートのボタンに手をかける。
「じゃあ、こっちのボタンも外そうか……」
 前に並んだボタンを一つ一つ丁寧に外していくたびに、むっちりと綺麗な白い肌が露わになっていった。
「んんぅ、はぁ、はぁ、はぁ……はふぅぅ……早く、ボタン外して、オマンコ触って欲しいよぉ……」
 俺の指が腿を撫でるたびに甘やかな息を吐き、姉ちゃんの瞳が淫らに潤む。
「ボタン、まだ5つもあるからなぁ……」
 最初は俺が焦らされていたボタンに、姉ちゃんの方がすっかり参っていて、主導権を握っている状態なのが何だかちょっと愉しかった。
「ねえ、はやくぅぅ……達樹、早くしてぇ……」
「ああ、やっとボタンが外れた。姉ちゃん、足開いて……」
 脱がせたスカートにシワがつかないよう気を付けながらベッドの下に置き、パンツだけになった姉ちゃんの足を優しく撫でる。
「達樹、早く触って……」
 腿を拘束するように締め付けていたタイトスカートがなくなり、姉ちゃんは大胆に足を開いて俺に股間を見せつけてきた。
「姉ちゃんのパンツ、ベトベトになって透けてる。クリトリスの膨らみも見えてるよ」
 赤い布地は元々薄い素材のようだったが、そこに姉ちゃんの蜜がたっぷりと染み込んでそこはほとんど透明なくらいにスリットを透けさせている。
 黒々とした茂みはベットリと陰唇に張り付き、淫らな肉色をはみ出させるスリットの間には、膨らんでポッチリと主張する陰核が見えていた。 
「あひぃぃっ……ダメ、そこ触ったら、悦すぎるよぉぉ……」
 ショーツの上からクリトリスをコリコリと指で引っ掻いてやれば、激しく肉体をのけぞらせて姉ちゃんが快感にむせびなく。
「姉ちゃん、すげぇエロい顔。無茶苦茶、可愛い……」
 涎をこぼしながら喘ぐ姉ちゃんは本当にエロくて素敵で、チンポの熱は上がりっぱなしだ。
「んんぅ、達樹……お願い、達樹のオチンチン、早くちょうだい……。このまま焦らされてたら、オマンコのおツユが溢れすぎて、おかしくなっちゃうよぉ」
 姉ちゃんの手が俺のチンポに伸びてきて、早く欲しいとファスナーを下ろしてくる。
 パンツから抜き出された俺のチンポはこれ以上ないほどに勃起していて、お互いにもう繋がり合うのを我慢するのは無駄な事に思えた。
「今、すぐ……。姉ちゃんのオマンコに、俺のチンポ、たっぷり嵌めてやるから……」
 愛液で肌に張り付くパンツを脱がせるのがもどかしくて、このまま嵌めてやると布地を横ずらして姉ちゃんへと正常位で突入する。
 ちゃんと姉ちゃんと出来る時は、優しくして、もっと余裕ある態度でエッチしようとか思ってた。だけどやっぱり姉ちゃんを前にすると、どうしてもがっついてしまう。
 きっと俺は、姉ちゃんを前に落ち着いてセックスなんて出来ないのだ。
 出来ない事を頑張ったって仕方ない、それならもう、どこまでも突っ走るしかない。
「ひぁああぅぅぅ、達樹の、オチンチン……奥まで、一気に来て……あくぅっぅ、すっごく硬くて、大きくて……突かれてる子宮まで、気持ちイイよぉぉ……」
 柔らかくネットリと絡んでくる肉襞を穿ち切り、姉ちゃんの肉体をギュッと抱きしめた。
 姉ちゃんの手足も俺にしがみついてきて、それと同じように膣が俺のチンポにしがみつくみたいに締めあげてくる。
「俺、姉ちゃんとセックスしてるんだよな……。本当の姉ちゃんと、繋がってるんだよな……」
 若返っていた姉ちゃんと必要に迫られてするエッチじゃなくて、本当にただ一緒になりたいから俺達は今、セックスをしているのだ。
 姉弟だけど、お互いに大好きで、相手に欲情してしまうから、こうして2人でもっと気持ち良くなろうとしている。
 今やっと、本当に愛し合い繋がっているのだと思えてきて、気持ちイイのに何だか泣けてきそうな気分だった。
「うん、私達、セックスしてる……姉弟なのに、セックスして、すっごい気持ち良くて……ひぁあぅぅぅ、私のオマンコに、達樹の、オチンチンがあって……すごい、硬くて、大きくて……んんぅぅ、今の私に、欲情してるから……あひぃぃ……こんなに、達樹のオチンチンが、バキバキに勃起してるんだよね……」
「そうだよ、俺が姉ちゃんの事が本当に大好きだから、こんなに興奮してるんだよ」
 泣きそうになっているのは俺だけじゃなくて、姉ちゃんも涙を浮かべながら俺を見上げている。一緒の事を感じているのが嬉しくて、もっと感じ合いたいと激しく姉ちゃんを突き上げた。
「うぁあっっ! んんぅ、あきゅぅぅぅ……嬉しい……私、今、達樹とセックス出来て、すっごく嬉しいのぉぉ」
「姉ちゃん、俺もすげぇ、嬉しいよ……やっぱり、本当の姉ちゃんが一番好きだ!」
 ピストンを繰り返すたびに姉ちゃんの柔らかな胸が上下に揺れ、タプタプと水袋のように波打つ。その胸に顔を埋めながら腰を振ったり、姉ちゃんに口付けしながら粘膜を犯すのは、堪らない興奮だった。
「んんっ、ちゅぱ……れるぅぅ……私も、達樹が好きっ! あふぅぅ、ちゅぴ、れろぉぉ……もっと、いっぱい、口も、オッパイも、オマンコも……んんぁ、全部、私の全部を達樹で、愛してぇぇ!!」
 舌や唇を絡めながら、絶え絶えの息の合間に姉ちゃんがもっと貪って欲しいと俺に願ってくる。
「ああ、愛してるっ! 姉ちゃんの奥の奥まで、全部、俺のモノだ!!」
「あくっぅうぅ、達樹も全部、ひぅぅぅ、全部、私の物なんだからぁっ!!」
 抱き合って密着して、熱く火照る肉体を強く抱きしめながら、激しいピストンを何度も繰り返せば、まだ終わりたくないのに、絶頂が近づいてきていた。
「くぅぅ、もぉ、出そうだ……姉ちゃんの膣に出すぞ……」
「来てぇっ! 達樹の精液、お姉ちゃんの子宮に全部流しこんでっ!! 達樹の精液でイキたいのぉぉ」
「姉ちゃんっ、俺の精液で、イッちまえ!!」
 肉襞の粘膜全てに俺を擦り込んでやるとばかりにチンポをギリギリの際まで引き抜き、入り口で精液をぶちまける。そして、スペルマを吐き続けるチンポを子宮口まで押し込んで奥深く種付け射精をしてやった。
「ぁあああっ!! 来るぅぅぅ……達樹の精液が、入ってくるのぉぉぉ……イクぅぅぅ! イッちゃぅぅぅぅ!!!」
 俺の精液を膣襞に擦り込まれ、姉ちゃんがだらしない喘ぎ顔を曝す。涎や涙で汚れまくっていたけれど、その表情は誰にも見せたくないくらい俺だけの可愛い顔だった。

「はぁ、はぁ、はぁ……達樹、凄かった、ね……」
 すっきりした顔の姉ちゃんが俺の額に手を伸ばし、汗で張り付いた髪の毛を優しく撫でてくる。
「凄かった? まだ、終わりじゃないだろ、姉ちゃん。やっと本当の姉ちゃんと出来たのに、一回で終わりなんて、出来る訳ないじゃないか」
 エッチの後戯に入ろうとしている気配を感じて、これで終わりたくないと、再び姉ちゃんの腰を掴んだ。
「やっ、また中で膨らんで……ひぅぅぅ、だめ、こんな立て続けに犯すなんて……」
「ゴメン、姉ちゃん。俺、止まれないや……」
 逃げようとする姉ちゃんをガッチリと捕まえ、もっと貪りたいと再度硬く膨らんだチンポを突きたててやる。
「んひぃぃぃ、あくぅぅ、やぁっ、2回目、なのにぃぃ、こんな、激しいの……イッたばかりでそんなにされたら……」
 ガツガツと突きあげれば、姉ちゃんが白い喉をさらしながら甘く高い声で俺を責めた。
「イッパイ、イッてよ姉ちゃん。イク時の姉ちゃん、スゲぇ、綺麗だよ」
「ぁあっ、ひぐぅぅ……達樹ぃ、らめぇぇ……気持ちイイ、イイのぉぉ……あぐぅ、イクぅぅぅ、また、イッちゃぅぅぅ……イクゥゥゥッゥゥウ!!」
 まだ快感が肉体にくすぶっていたせいか、姉ちゃんは本当にイクのが早くて、膣の中がブルブルとオーガズムにわなないている。
「うわっ、中が波打って、スッゲェ気持ちイイよ、姉ちゃん。もっとイッパイ、感じて、一緒に気持ち良くなろうぜ……」
「はぁ、はぁ、あひぃぃぃ、らめ、らめなのぉぉ……こんにゃ、にゃんろも、イカしゃれたら……あくぅぅぅ……あらひ、らめら、よぉぉぉ……」
 どんどん言葉の呂律は怪しくなっていったが、それでも俺はやっと堪能出来た姉ちゃんの肉体が愛しくてどうしても離す事が出来なかった。

   *

「うくぅぅぅ………」
「ふぅぅ……。今度は、どんな体位でしようか? ……あれ? 姉ちゃん!? 姉ちゃんっ!!」
 何度目の射精の時だっただろうか。
 ついに姉ちゃんは俺の性欲に負けて、失神してしまったようだ。
 俺は慌てふためきながらチンポを抜き、姉ちゃんの顔にピタピタと手を当てる。
「……ふぇ……? うぅぅぅ?」
 しばらく後、姉ちゃんは何とか目を開いたが、すぐには視点が定まらず、ぼんやりと俺の顔を見上げていた。
「……はれ、あらし……ろう、したんだっけ……」
 姉ちゃんは視線をさまよわせたまま、滑舌の悪い言葉で問いかけくる。
「ご、ごめん、姉ちゃん。まさか、失神すると思わなくて……」
「失神……。あ、そっか、イキ過ぎて、頭の中、何も考えられなくなって、落ちちゃったんだぁ……」
「あ、あの、どっか苦しい所とかある? 何か、して欲しい事は?」
「ん〜……喉、乾いたから、スポーツドリンク欲しい、かも……」
「畏まりました!!」
 姉ちゃんの言葉に即座に頷き、階下の冷蔵庫に走った。
 エッチして俺と姉ちゃんの力関係が少し変わったように感じたのも束の間、俺はいつも通り離れて動く姉の手足としてベッドに横たわる姉ちゃんにスポーツドリンクを届けに急ぐ。
 そう言えば3ml飲め以外の説明を読んでいなかったと、部屋に戻る前に説明書も手に取っておいた。

「はい、どうぞ姉ちゃん」
「ん、ありがとう。んくっ、ごくっ、ぷはーっ、身体に染みるわー。……ごくっ、ごきゅ、こくっ……ふぅー、美味しかったー!」
 姉ちゃんは俺の届けた500mlのペットボトルをあっという間に空にして、少し疲れ顔ながらも普段通りの笑顔を見せる。
「うわっ、一気に空になっちゃった。余ったら俺も貰おうかと思ったのに……」
「だって、達樹がイッパイするからたくさん汗掻いたし、凄くオマンコも濡れちゃったんだもん。これくらい水分補給しなきゃ、また倒れちゃうよ」
 姉ちゃんは自分の今の勢いは俺のせいだと、ベッドの中で口を尖らせていた。
「本当にゴメンなさい、それについては俺が全面的に悪いです。最初は1回だけのつもりで、2回目してる時もコレで終わりにしようとか思って、でもまだ3回だしとか、ここまで来たら5回とか、どうしようもない事考えちゃったんです……」
 自分が暴走した事で姉に迷惑をかけたのが明らかなので、もう床に土下座するしか誠意を見せる方法はない。
「反省してるみたいだし今回は許すけどさ、本当に気を付けてちょうだいね。元の身体に戻ったら私、10歳上なんだから、その辺の体力の違いの事、ちゃんと考えてくれなきゃダメよ?」
「はい、以後、気を付けます……」
「だけど達樹はまだまだ若いんだね〜。連日エッチしてるのに、ちょっと薄めとはいえ、ほら見て……私のオマンコに入ってる精液、こんな風にまだ白くて粘りのある状態なんだもん」
「うぅぅ、姉ちゃん。そんな刺激的な事しないでくれよ。俺、またしたくなっちゃうだろ……」
 姉ちゃんが俺に見せつけるために陰唇を割り開いて、膣の中の精液をゴプッと溢れさせた。
 トロトロと白濁に濡れたオマンコは魅惑的で、もう十分にセックスしたはずなのに、あの肉襞の蕩けるような熱さをまた味わいたくて疼いてきてしまう。
「したくなっても我慢してちょうだい。私、また失神なんてイヤだもの」
「分かってるよ。これからはもっと気を付けてするからさ……」
「本当にお願いよ。それと、エッチするのは数日の間オアズケだからね」
「えっ? 何で、オアズケ!?」
 さすがに今日はもう無理でも、明日にはまたエッチ出来るものだと思っていた。
 それなのに急にオアズケを言い渡され、あんまりな仕打ちだと驚いて、思わず声が裏返ってしまう。
「だってこんなにセックスで疲れて、私絶対、明日か明後日、筋肉痛で動けなくなっちゃうもの」
「エッチのせいで筋肉痛!? 姉ちゃん、お店に出た後に筋肉痛とかで弱ってるの見た事ない気がするんだけど? だって一日に何人も相手にするなら、エッチの回数も俺としたよりイッパイだったりする事もあるんじゃないの?」
「確かに回数だけならもっと凄かった事もあったけどさ、お店でするエッチは相手をイカせるのが目的な訳じゃない。だから自分があんなにイッたりする事ってなかったし、エッチしててもほとんど乱れたふりばっかりだったのよ。それがこの3日間は本気で感じてエッチにのめり込んだでしょ……。その上、30に戻った身体で失神するほどイカされて、疲れがすでに結構、出てきちゃってるのよね……」
 身体をいたわるようにさすりながら、姉ちゃんが困ったように微笑んだ。
「もしかして、姉ちゃん、かなり辛かった?」
「うーん、ちょっとイキ過ぎで苦しかったのはあったけど、トータル的にはとっても気持ち良かったわよ。ただ、これからきっとかなり辛くなると思うわ。だから身体の疲れがちゃんと取れるまではオアズケなのよ」
 姉ちゃんはニッコリ微笑んでいるけど、やっぱり疲れがあるのか何となく覇気に欠けている。
「それでオアズケなのか……。分かったよ、筋肉痛が出そうな姉ちゃんを出来るだけいたわらせていただきます」
 毎日、思い切りエッチをして、これからも爛れつつも素敵な生活が送れるんじゃとか考えていた。
 だけど、一緒に気持ち良くなれなきゃ意味がないのだし、オアズケも仕方のない事である。これからは姉ちゃんの体力に合わせたエッチを心がけようと心に誓った。
「ええ、お願いしますね、達樹殿」
「心得ました、姉上様」
 姉ちゃんがわざとらしくフフンと笑ったので、俺も大げさに手を上げてから伏してやる。
 すると手に握ったままだった説明書がカサッと音を立てた。
「あ、そう言えばその紙。何持ってきたの、達樹?」
「これ? 中和剤の説明書だよ」
 姉ちゃんに見せてやれば説明書は苦手とばかりに首を振るので、俺の知識の再確認のために説明書に目を通す。
「……中和剤を一回3ml、付属のカップ一杯、もしくはティースプーン一杯ずつ飲め以外の説明は……確か一回飲むと中和効果が1日持続だっけ……うん、うん。覚え間違いじゃないな。それから、薬の効果が完全に消えるよう10日分しっかり飲んどけって……ああ、よし、これも記憶間違いなし」
 先日の電話で教えてもらった飲み方を間違えて覚えていないか入っていた説明書と記憶を照らし合わせれば、問題は何も無いようだった。
「中和剤が効果1日って短いよね。10日間も飲まないで、一気にひと瓶飲んで終わればイイのに……」
「元々、3mlを1週間に一度でイイものなのに10回分になる量を全部飲んだんだから今回の騒動が起こったんだろ? 命の危機を考えたら、これくらい面倒がるなよな」
 唇を尖らせる姉の頬をちょんと小突けば、ふんわりしっとりとした肌が指先に触れる。
 少女のハリのある肌もイイものではあったが、俺はやっぱりこの柔らかさが好きだった。
 別に熟女や年上じゃなきゃいけないとは思わないが、硬さのある青い果実よりも、柔らかく熟した果実が少しだけ好きなのである。
「でも、若返り薬の効果は1週間前後でしょ。10日も中和薬飲んだら年取らないの?」
「中和薬は飽くまで若返り薬の効果を和らげるだけで、年を取らせる薬じゃないから、たくさん飲んでも、効果が消えてから飲んでも、平気なんだってさ」
「ふーん……」
 俺は姉ちゃんが読む気のないだろう説明書をヒラヒラと振って理由を説明するが、イマイチ理解は薄いようだった。
「うわっ! 何だそりゃ、スゲー高けぇ……。姉ちゃん、中和薬の飲み方の3ml、ちゃんと守れよ。たくさん飲んでも、規定量の3mlだけ飲んでも同じ1日だけの効果だし、足りなくて注文なら20万円掛かるって……若返り薬より高いって酷いな……」
 説明書を読み進めていくと、今回は初めてだから無料で貰えた中和薬だが、何らかの理由でもっと欲しい場合にはトンでもない値段が掛かる事がアナウンスされている。
 俺はその吹っかけ具合に、今回だけでも無料でもらえて良かったとホッとした。
「別に酷くないよ、達樹。若返りの魔女の秘薬は初回限定で7万円だっただけで、リピートすると50万円するんだもん」
 しかし俺がその値段設定の凄さに驚く横で、姉ちゃんは若返り薬がもっと恐ろしい商品だった事を暴露する。
「マジかよ……。まあ、アレだけの効果があるなら、50万でも買うような人はいるんだろうな……」
「うん、いると思う。50万で10回分の瓶って事は、5万円で5〜10歳も1週間若返ってられるんでしょ? それなら欲しがる人はたくさんいるわよ」
「たった1週間でも若返られるなら5万は惜しくないって人ねえ……」
「たったじゃなくて、1週間も、だよ。5万で確実に5歳以上若返るんだからね」
 俺にはよく分からないが、女の心理はそんなものなのだろうか?
 もしかしたら5万の価値の重さが学生の俺と違うってのも、根底にある気がした。
「まあ、向こうの設けている規定としても姉ちゃんが飲むのはマズイ薬だった訳だし、これに懲りて、もう変な薬買うのはやめてくれよ……」
「うん、反省する。これからはもっと注意書き読んで買ったり飲んだりする」
「そうじゃなくて……」
「分かってる。ちゃんとやめるって。信用しなさい」
 ニコニコした姉ちゃんがバシバシと背中を叩いてくる。
 その満面の笑みが逆に信用できない気がしたが、まあそれでも信用するしかないかと小さく溜息を吐いた。 
「だけど姉ちゃん、どうしてそんな若くなりたかったのさ。今でも十分綺麗じゃないか。やっぱりお客さんとかスタッフに老けたって言われるのがイヤだったのか?」
 老けたと言われたとか、お客さんの層が変わったとか、そういう事を気にした話をしていたし、やっぱり営業活動を円滑にするために取り寄せをしていたのだろうか。
 ナンバー1を維持するのも大変なのだと言いながら、世情を知るために新聞や色んな本を読んだり、スタイル維持のための体操もしていた訳だし、若返りを目指してたのもやっぱり営業努力の一環ってやつな気がした。
「ううん、違う。別にそういうのは気にしてなかったわ。だって10年前に比べて老けるのは当然だし、熟女の魅力を徐々に身につければイイと思ってたから……。……だけど、ね。どうしても気になってたのは、その……達樹と姉弟とか恋人同士に見てもらえないのがイヤだったの……」
 少し言い辛そうに沈黙した後、姉ちゃんが拗ねたように口を尖らせて呟く。
「は? どういう事?」
「達樹の高校の卒業式の時に父兄の席にいたら『お若いお母様ですね』って、言われて、若いとはいえ高校生の子持ちに見えるんだって、ショックだったの。それからお店の人とかお客さんに、達樹と歩いてたの見られたら、若いツバメを囲ってるって思われて……。だから姉弟とか、せめて対等な恋人同士に見られるために若くなりたいって……」
「それで去年くらいから妙な通販に凝りだしたのか……。あのさ、俺は別に今の姉ちゃんで何にも問題ないと思うぞ。綺麗だし、美人だし、凄く魅力的だしさ」
「でも、達樹の隣にいる私を、周りの人がそう思ってるとは限らないもん……」
「周りがどう見ようが別にイイよ。俺は今のままの姉ちゃんが好きだし、姉ちゃんも今のままで俺が好きなんだろ?」
「……好き」
 真っ赤に照れながら、姉ちゃんが小さく頷く。
「じゃあ、別に薬とかいらないだろ」
「うん、いらない。でも、達樹がもっと若い頃の私が良いなって思ったら、いつでも言ってね。私、今度は若返りの魔女の秘薬、ちゃんと使いこなすからさ」
「そんなの要らないよ、姉ちゃん。俺らはこれからもずっと一緒に、ちゃーんと年食って、それでも幸せに暮らしてこうよ」
「私、隣に達樹がいれば幸せだよ」
「俺も、美幸が隣にいるだけで幸せだよ」
 姉ちゃんを名前で呼んでみたら思いのほか恥ずかしくて、顔が熱くなってくる。
 姉ちゃんはどう思ったかなって顔を見てみれば、ゆでたこみたいに真っ赤になっていた。



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