イク姉 〜育ってMy Sister〜 1日目



※1日目 姉ちゃんが縮む非日常!?

「達樹、おはよー」
 姉の明るい声が、リビングに響く。
「おはよーって、もう11時だぞ姉ちゃん。休みだからって寝過ぎだろ」
 寝過ぎと言いつつ、この位の時間に姉ちゃんが起きるだろうと読んでいた俺は、姉のためのブランチを用意していた。
「ま、良いじゃん。せっかくの休みなんだからダラダラするのもさ」
「え、あの……君、誰……?」
 姉の大好きなチーズオムレツをテーブルに置こうと振り返った時、知らない女の子が座っている事に驚く。年の頃はたぶん10代半ばくらいの少女で、彼女はなぜか堂々と我が家の食卓についていたのだ。
 服装はトンでもなくラフというか、煽情的というか、淡い桃色のキャミソールと揃いのショートパンツという下着の状態。そのサイズはあまり合っていないらしく、肩紐は片方が大きくズリ落ちていて、豊満というにはちょっと足りない胸が今にも見えてしまいそうだった。
「何言ってるの、達樹? 何の冗談よ」
 俺を訝しがる時に特有の髪を掻き上げる仕草、口の尖らせ方、そしてあの足の組み方……それは、すごく見覚えがあって……。
「え!? まさか、姉ちゃん? そうだ、確かに、この感じ、姉ちゃんだよ!! うわ、姉ちゃん、何だよコレ!!」
 目の前の少女をよく見てみれば、それは信じられない事に若い頃の姉ちゃんの姿だった。
「達樹、何? 何言ってるの?」
 俺が焦っているのに姉ちゃんはついていけないらしく、更に表情を怪訝なものにさせている。
「姉ちゃん、若くなってる……っていうか、何か、多分、その感じだと10歳以上、いや15歳以上か……? とにかく15歳くらいまで若返ってると思う……」
 若返った理由は何だか分からないが、俺は出来るだけ見ているままを姉ちゃんへと教えた。
「は? えぇっ!? 何それ!! あ、そういえば今日はいつもより身体が軽い感じがして……嘘、ひぇぇぇぇぇぇ!? マジで若返ってるじゃないのよー!!!!」
 姉ちゃんはバカにしたように俺を見つめた後で驚き、何かをブツブツ呟きながら洗面所に走って行く。そして鏡を見てショックを受けたのだろう、慌てて戻ってきて俺の首を締め上げてきた。
「く、苦しい……ギブ、ギブ……」
 混乱しているからといって、俺に暴力で困惑を伝えられても困る。落とされる前に止めてくれと、必死に姉の腕を叩いて訴えた。
「あ、ゴメン。つい、力が入っちゃって……。はぁ……だけど、どうして私ってばこんな事になっちゃったのよ」
 再び椅子に座りこんだ若返った姉ちゃんが、珍しく大きな溜息を吐く。
「あのさ、昨日飲んだ通販の薬、アレ、何かヤバかったんじゃないのか?」
「通販の薬って言うと、若返りの魔女の秘薬? アレで本気で若返ったって事……?」
「その可能性もあるかと……。えーと、確か荷物の箱は、こっちのゴミ箱に……ん? 説明書、か……。……ちょ、姉ちゃん!! これ、ちゃんと読んで飲まなかっただろ!!」
 とりあえず何か手掛かりがないかと昨日捨てた小さな段ボールをゴミ箱から探り出すと、箱の残骸からヒラリと一枚の紙が落ちてきた。
 それは怪しい薬の説明書で、小さじ一杯を週に1回お召し上がりくださいと書いてある。そして注意書きには服用量が多すぎると若返り過ぎる事があるからお気を付けくださいだとか、出来れば40代以上、お勧めは50代を過ぎてからお使いくださいとあったのだ。
「え、説明書? 何が書いてあるのよ…………ど、どうしよー……。もしかして私、このまま若返り過ぎて、消えちゃったりしちゃうの!? そんなのイヤだー!!!」
 俺が渡した説明書を読んだ姉ちゃんがスクッと立ち上がり、右へ左へウロウロと歩き出し始める。その内に立ち止まって涙をボロボロ零しだし、今度は大きく激しい叫びを吐きだした。
 両親が揃って死んだ時も、借金が分かって家を追い出されそうになった時も、金が無いなら風俗で働けと脅された時だって冷静に対処していたのに、今の姉ちゃんは明らかにパニックを起こしている。
 姉ちゃんもこんなに取り乱す事があるんだと酷く驚き過ぎたせいか、俺の頭はいつも以上に何だか冴えている感じだった。
「姉ちゃん、焦っても仕方ないだろう。出来る事を考えよう。ほら、とりあえず落ち着いて椅子に座って……」
「う、うん……」
 姉ちゃんの飲んだ小瓶はたぶん30mlくらい入っていたはず。小さじ一杯は3mlだから、つまり本来の服用量の10倍くらいを飲んでしまったって事だ。
 一応20代の姉ちゃんが本来の服用量の10倍を飲んだのである、何が起こるのかなんて分からないが、販売元なら何か知っているかもしれない。
「とりあえず、この販売元に連絡してみるからな」
「……お願い、達樹……」
 また泣きそうになっている姉を見下ろし、俺は説明書の隅に書かれている番号へと電話する事にした。

『はい、研究所クロノスカイロスです』
「あ、あの……購入した若返りの魔女の秘薬について、聞きたい事があるのですが……」
『若返りの魔女の秘薬ですね。現在開発の担当者が席を外しておりますので、商品内容については折り返しとなりますが宜しいですか?』
 一体どんな相手が電話に出るのかと思ったが、とてもキッチリとした受け応えの女性が丁寧に話してくれている。
「いや、あの、かなり困っているんで、分かる範囲で良いんで、今、答えてもらえませんか?」
『分かりました、私の分かる範囲で対応させていただきます。何か商品に問題がありましたか?』
「実は……20代の女性が薬を一気飲みしてしまいまして……」
『えーっ!! の、飲んで何時間ですか? 今、飲んだばかりですか? 飲んだ人、そばにいますか? 大丈夫ですか!!』
 俺が状況を言った途端、優しい言葉遣いだった女性が取り乱した声を上げた。
 どうやらかなりマズイ事を姉ちゃんはしてしまったらしい。
「あ、あの……昨日の昼に飲んで、今、見た目が10代半ばくらいになっちゃったんです。で、その原因がもしかしてそちらの薬じゃないかと思って、そうなら何とか治らないかと思って電話したんですけど……」
『今が10代半ば……、ならすぐに命の危険はないはずだけど、結構マズイかも……』
「命の危険!? 結構マズイ!? ちょっと、どういう事ですか!!」
 電話口から聞こえてくる聞き逃せない言葉に、思わず俺も声を荒げてしまった。
『この薬は若返り過ぎて大変な事が起こる事があるんです。だから注意書きもしてるし、販売時のサイトにも40代以下には販売しませんって書いているし、同意するかしないかだって聞いてるんです』
 たぶん姉ちゃんの事だから、効果が気になって注文の時に自分の年齢を誤魔化して書き込んだり、ろくに注意書きも読まずに同意したのだろう。
「薬の効き目はいつ切れるんですか? これ以上若返ったりしませんよね?」
『……薬の効果持続期間は大体1週間前後ですが、たぶんまだ、若返られるでしょう。でも、中和薬を飲んでもらえれば若返りは収まるはずです。ただ発送に問題がありまして、商品を製作しているこの研究所が離島にあるので、中和薬のお届けは早くて3日後になってしまうんです』
 電話口からガサガサと何か紙がめくられる音やパソコンを操作する音が聞こえてきた後、少し落ち着きを取り戻した女性の声が答えてくれた。
「そんな! このまま若返っていったら、姉ちゃんはどうなっちゃうんですか!!」
『最悪な事態も起こりかねませんが……、効果を薄める方法はあります。もしお飲みになったのがすぐであれば、薬を吐きだしていただけば効果が薄まります。ですがお客様がお飲みになったのは昨日の昼の事ですので、もう肉体に吸収されきっておられるはずです。だから、少しでも薬の効果を薄めるために……その……エッチ、してください』
「は? え、今、何て……」
 エッチと聞こえた気がしたが、何かの聞き間違いだろうと聞き返す。
『女性の場合、汗や唾液、尿の何十倍も何百倍も、この薬は愛液から排出される量が多いんです。だから愛液がたくさん出るように、エッチする事が効果を遅らせる方法なんです』
 恥じらって小さかった声が今度は吹っ切れたようにハッキリし、俺に理由を含めてエッチしかないと説いてきた。
「……その……。それ以外の方法は……たとえば水をたくさん飲んで薄めるとか……」
『薄めるだけじゃダメです。排出もしないと……、尿を1L出すよりも愛液を10ml出す方が薬の効果は消えやすいんです』
 姉ちゃんにそんな事を言い辛いと他の方法を尋ねてみたが、相手はキッパリと言い切る。
「冗談じゃ、ないんですよね……」
『冗談でこんな恥ずかしい方法を言いたくありません。中和薬が届くまで、薬を飲んだ人にはたくさん愛液を出してもらってください。ひと瓶全て飲んだのでしたら、放っておけば半日で5〜10歳くらい若返ってしまうんです。たくさん愛液を出して薬を排出すれば、年齢を元に戻す事は無理でも、これ以上の若返りは防げます』
「そう、ですか……。分かりました、とりあえず出来るだけ早く中和薬の送付をお願いします。こちらの住所は……」
 そうして住所を伝えたり中和薬の飲み方なんかを聞いて、俺は力なく電話を切ったのだった。

「どうだった、達樹……」
「うん、若返ったのはやっぱりあの薬をたくさん飲んだせいだってさ」
「そうなんだ……。ちゃんと、説明書読んでおけばここまで若返らなかったかもしれないのに、失敗したなぁ……」
「効果を消す中和薬があるっていうから、それを送ってもらったよ。家の住所だとたぶん3日後に届くってさ。それを飲めば元に戻れるって言ってたから……」
「何だ、ちゃんと戻れる薬もあるんだ。そっか……じゃあ、たまには若い身体を楽しむのも良いわね。若くなって身体も普段より軽いし、せっかくだから遊園地……ううん、もっと別の遊びも……」
 オロオロと取り乱していた姉ちゃんだったけれど、戻れると分かった途端に笑顔になり、楽天的に若い身体を楽しむ計画をもう立て始めている。
「でも、戻れるけど……。放っておくともっと若返っちゃうから、若返りを少しでも止めるために、その……しなくちゃいけない事があって……」
「しなくちゃいけない事?」
「うん、その……えーと……」
「何? 説明が難しい事なの?」
「説明は難しくないというか、いや言いにくいから難しいのか……?」
「もー、達樹! ちょっとハッキリしなさいよね」
 どうにも姉ちゃんに伝えづらくて渋っていると、気合いを入れるように背中を強く叩かれてしまった。
 若返って中高生くらいになったせいで体力があるのか、今まで以上にその力は強くて、思わず前につんのめってしまう。
「姉ちゃんの乱暴者……。……向こうの人はこれ以上若返らないよう、薬を少しでも外に出すためにエッチしてくれって言ってたんだ!」
「は? エッチ? 何で、また、そんな……」
 姉ちゃんは恥ずかしがる素振りは見せなかったが、ただキョトンとした顔で俺を見つめていた。
「薬の成分が愛液から一番排出されるから、愛液を出して薬の効果を薄めてくれって説明で……」
「ふーん、そういう事もあるのね……。まあ、愛液出せば良いなら、一人エッチでも良い訳だし、仕方ないか」
 俺の言葉に頷き、姉ちゃんはそのままキャミソールの中に手を入れ、乳房を揉みしだき始める。
「うーん、オッパイがかなり小さくなっちゃって、なんか揉んでて変な感じ〜。これ、きっとCくらいだなぁ。いつもなら両手で包んでも胸が余るのに、今日は片手で胸が覆えちゃうじゃん……」
 確かに普段の姉ちゃんよりも胸はぐっと小ぶりになっていて、手のひらの中に包み込まれてふにゃりと形を変えた乳房はほとんど指の隙間から零れてこないようだった。 
 俺が普段洗わされているブラがGカップだったから、Cっていうと4サイズ小さくなっているって事だろう。
 グラビアなんかに載っているプロフとかではCもあればそれなりのサイズに見えたはずなのだが、Gカップだったはずの姉ちゃんの胸が4サイズも下がるとかなり小さく感じるのが不思議だった。
「……って、姉ちゃん。リビングでそんな事するなよ。自分の部屋でしてくれよ」
 可愛らしくなった姉ちゃんが肌を徐々に桜色に染めながら胸を弄んでいるのに思わず目が釘付けになってしまっていたが、見てはいけないものだと気付いて慌てて目をそらす。
「えー、だって朝ごはんまだだし、お腹空いたからご飯待つ間に少しでも愛液を出しとこうと思ったんだけどな」
 言われてみれば、ブランチを結局姉ちゃんにまだ食べさせていないままだった。
 俺は再びキッチンに向かってチーズオムレツを温め直し、作りかけだったサンドイッチを完成させる作業に入る。
「あのなあ、姉弟とはいえ俺も男なんだから、もうちょっと気を使ってくれよ。そんな事して、俺がその気になったらどうするんだよ!」
「……別に、良いよ。その気になるなら、エッチしても」
 姉ちゃんの言葉は棒読みとも違う、酷く平坦な、感情の読み取りづらい声だった。
「姉ちゃん、また俺の事からかってるんだろ。ほら、一緒に昼飯食べるぞ」
 姉ちゃんはたぶん本気で俺を誘っている。でも今、俺を誘っているのは、急に若返ったりして心が不安定になっているからだ。
 俺は弱みに付け込んでエッチするなんてお互いに後悔する事になるのが分かっているから、出来あがった昼食を素早い動作で姉ちゃんの前に並べて話を誤魔化す事にする。
「私、冗談じゃなくて……」
「腹減ってるから、変な事言ったに決まってるだろ。ほら、とっと食べて、これ以上若返り過ぎないように部屋で頑張れよ」
 姉ちゃんの手にフォークを握らせれば、黙ってモグモグと口を動かし始めた。
 静かで重い昼飯の時間。それは両親が死んだ直後の飯並に陰鬱な有様だった。

   *

『んんぅ……はぁ……はぁ、あくぅぅぅ……んっ、やぁ…………』
 壁の向こうから、姉ちゃんのくぐもった甘い声が漏れ聞こえる。
 たまにバイブレーターの音なんかもしてきて、玩具も使ってオナニーしているのが伝わってきていた。
 最初は1階のリビングにいたのだが上の階から聞こえてくる姉ちゃんの声や部屋からの物音が気になって落ち着いてテレビも見ていられなかった。
 だから昼寝でもしてやろうと自分の部屋に入ったのだが、隣の部屋から聞こえる音は下の階にいる時以上に生々しくて、とても寝られる状態じゃない。
 じゃあ音が聞こえないように外にでも出掛けようかと思ったけれど、何か起こるのが怖くて家を空ける気にはなれなかった。
 耳は勝手に姉ちゃんの声を追い、シーツのめくれる音が俺の身体を熱くする。
 いつの間にか窓の外は真っ暗になっていて、俺は億劫に思いながらも転がっていたベッドから立ち上がり、部屋の明かりをパチリと付けた。
「あれ……声が、止まってる?」
 カーテンを閉めようと窓に近づいた俺は、いつのまにか止んでいた姉の声に首を傾げる。
 耳を澄ませばドアの開く音が聞こえ、廊下をペタリペタリと裸足でゆっくり歩く音が響いてきた。
 そして、俺の部屋の前で止まる足音。
 しばしの逡巡の後、ノックも無しに部屋のドアが開かれた。
「……達樹、単三電池ってどこにあるの?」
 キャミソールだけでパンツすら穿いていない姉ちゃんが、手に持ったローターをカチャカチャ言わせながら俺の部屋に入ってくる。
 薄手のキャミソールに透ける股間は全くの無毛で、白くてマシュマロみたいに柔らかそうな恥丘や陰唇が見えていた。
「姉ちゃん、そんな恰好で俺の所に来て……。え? ……あれ、ちょっと待てよ姉ちゃん、何か更に若返ってないか? ちゃんとオナニーしてたんだろ? 濡れて、止まるんじゃなかったのかよ!」
 しっかりと姉の姿を目にとらえれば昼には十代半ばくらいだったはずなのに、今はかろうじて十代といった容姿である。
「触って、達樹……」
 開いていない陰唇の中に手を導かれ、強引に肉襞に指を触れさせられた。
「ね、姉ちゃん……!? あれ、あんまり、その……濡れて、ない?」
 グチュリと濡れた音がするとばかり思っていたのに、粘膜は湿っている程度の潤みで、蜜が滴る事は全くない。
 童貞なので女性の仕組みの詳しい部分は分からないが、エロ動画やエロDVDなんかで見た濡れる女性というのは、本当にビチャビチャ音がするくらい凄かった。
 それが多少誇張表現を入れているものだったとしても、あれだけ一人エッチをしていたくせにここまで乾いているのはおかしいだろう。
「気分がノらないの、だから濡れが悪くて……。達樹が触ってくれたら、きっと私……」
「ダメだって、姉ちゃん……」
「達樹、イヤ? お姉ちゃん、汚いから触りたくない? やっぱり私、たくさん、男の人としてるから汚いと思ってるんでしょ……」
 姉ちゃんの内側に触れていた指を離そうとすると、泣きそうな顔で腕を掴まれた。
 いつもは明るくて笑顔で元気な姉ちゃんの様子が、何かおかしい。
 そういえば高校生くらいからずっと明るかったから忘れていたけれど、昔、俺が小さかった頃の姉ちゃんは凄く暗くて被害妄想の強い人だった。
 俺が保育園にいた頃、中学生くらいだった姉ちゃんはいじめられっ子だったらしい。そのせいで酷く卑屈な事を言いがちで、今とは正反対のネガティブさだった。
 昔の姉ちゃんを知っている人なんかは、小学生の頃は今でいう引きこもりだった時代もあるとか言っていたっけ……。
 もしかしてあの薬は身体を若返らせるだけじゃなくて、思考まで若返らせる効果があるんだろうか? だからそれで、姉ちゃんはさっきから少しずつ言動が暗くて不安定になっているのかもしれない。

「別に汚いなんて、思ってないよ。俺と姉ちゃんは、姉弟だぞ。だから、俺だって、ずっと我慢して……」
 姉ちゃんは仕事でたくさんの男と寝ている人だ。でも俺は、それを汚いと思った事なんてない。
 家のため、俺のため、明るく元気な顔のまま、厳しく大変な仕事をしてくれて有難いと思いこそすれ、そんな姉ちゃんを卑下して見た事なんて一度だって無かった。
 俺が姉ちゃんに触れるのを戸惑うのは、姉ちゃんが汚いと思っているからじゃなくて、姉ちゃんが愛しいから、家族の関係も大事にしたくて……。 
「私、達樹が好き。達樹の手に触られたいの。達樹の熱を感じたいの……」
 俺の腕に縋りつく姉ちゃんが、ポロポロと涙を零していた。
「嘘つけ、誰だって、良いんだろ……。だって、前に、誰でも平気だって……」
 俺が嫌な客だっているんだろ無理するなよって言ったら、どんな人でもエッチするなんて大体同じ、入れて出してで変わらないから平気だって笑っていた覚えがある。
 あれは俺を安心させるためのその場しのぎの嘘だとは思っていた。だけど、誰としても感じられるとか、そういう事はあるんじゃないかって、だから10年近くも仕事が続けられるんだろうって、思ってた部分はあって……。
「達樹以外なら、私にとっては誰でも同じだもん。達樹と出来ないなら誰にされても一緒だから、平気だったの……。ねえ、今だけ、今だけで良いから、エッチ、私としよ……」
 姉ちゃんが涙声で俺を誘い、求めていた。
 俺以外なら誰だって同じで、俺だけを特別な相手として見ていただなんて、姉ちゃんも俺と同じ気持ちを抱いていたのだろうか。
 俺達は姉弟で想い合いながら、お互いにそれを心の奥に封じ込めていたようだ。 
「ヤダ」
 この特殊な状況で、今だけと誘われて……。でも今だけなんて、そんなのイヤだ。
「やっぱり、ダメ……?」
 姉ちゃんが俺の拒絶の言葉に、幼くなった事で大きくなった瞳から大粒の涙を零す。
「違う、今だけなんて、ヤダ。俺、一回したらもう止まれない。大好きな姉ちゃんの事、俺だけのものにしたくなる」
「良いよ、私を達樹だけのものにして……」
 ギュッと俺が小さな姉ちゃんを抱きしめれば、姉ちゃんの細い腕が俺を抱きしめ返してくれた。
「……ね、姉ちゃん?」
 しばらく抱き合って姉ちゃんの感触を堪能していると、小さな手が俺の懐に潜り込み、ボタンを外しに掛かる。
 というかボタンを外されていると気付いた時には、すでに俺のシャツは全開にされていた。
「達樹、結構イイ肉体してるよね。高校までバスケしてたせいかな?」
 姉ちゃんの手が俺の胸を撫で、乳首を下から上に舐め上げてくる。
「うぁ、姉ちゃん、そこ……」
 唇で乳首を挟まれて舌を中で素早く動かされると、背中がゾクゾクするような快感が走った。
「フフ。男も結構、乳首って感じるもんでしょう?」
「うん、感じるけど……。今、感じなきゃいけないのは姉ちゃんの方だろ」
 悪戯っぽい笑みで俺を見上げてくる姉ちゃんに、こちらが攻めなくちゃマズイだろうと抱え上げる。
「きゃっ!?」
「おお。姉ちゃん、スゲー軽いな。ねえ、本当にエッチしてイイの? こんな小さいと大変じゃない? 手で触るだけとかのがイイかな?」
 簡単にお姫様抱っこでベッドに運べてしまった姉ちゃんに、こんな小さくなったのにエッチして平気なのかと不安がよぎった。
「触れるだけなんて、そんなの耐えられないよ、達樹……」
「姉ちゃん……」
 シーツの上に横たわる姉ちゃんが首に腕を絡めて、俺の顔を引き寄せる。息がかかるくらい近くにある姉ちゃんの顔は紅潮していて、潤んだ瞳を見つめていると、胸がドキドキして仕方なかった。
 そして俺と姉ちゃんの唇はお互いの意思で0距離になって、そのままチュッと触れ合って、舌が絡み合う。
 姉ちゃんの小さな舌が俺の唇をぺろぺろ舐めて、歯列をなぞって、舌を吸って、リードされてばかりじゃツマラナイと、俺も真似して舌を動かしてみた。
「んんぅ……達樹、もっと……ちゅっ、れるぅ……ふぁあぅ……ちゅぱっ、ちゅぷ……」
 俺の唾液が流れて姉ちゃんに吸われ、ふにふにと柔らかい姉の口を吸いかえせばこちらにも唾液が流れ込む。姉ちゃんの口内はとても甘くて、もっと貪りたいと必死に唇を合わせた。
 舌を熱く絡めて唾液を吸えば吸うほど、その甘さと熱に頭がクラクラする。興奮しすぎて息が苦しいのに離れがたくて、俺も姉ちゃんもクチュクチュと唇を結び続けていた。
「……ん、はふぅ……」
 深く交わした唇が離れると、姉ちゃんが酷く色っぽい溜息を吐きだす。お互いの唇から繋がる唾液の糸が、キラキラ光りながら空気の中に消えていった。
 キスを止めるのはかなり名残惜しかったけど、いつまでもこれだけしている訳にはいかない。だってこれから姉ちゃんを、たくさん濡らしてあげなきゃいけないのだ。
「触る以上の事を本当にしてイイのか、姉ちゃん? こんなに小さくなってたんじゃ、いくら処女じゃなくても痛いかもしれないぜ? それに俺、キスも姉ちゃんにリードされてたくらいの、その……童貞だし……」
 姉ちゃんは9年以上も勤めてきた訳だから、常連のリピーターがたくさんいたとしても1000人切りなんてとっくの昔に済んでいるんだろう。
 対して俺は、ずっと姉ちゃんばっかり想ってきたせいで女の子と付き合う機会も全部棒に振ってしまって、キスすらマトモな経験のない状態だ。
 そんな経験不足の俺が、小さくなってしまった姉ちゃんと最後までするなんてきちんと出来るんだろうかと不安で仕方ない。
 こわごわと指で頬に触ると、小さな手が俺の手を包み込み、顔にグッと手のひらを引き寄せられた。
 朝起きた時はスッピンで、そのまま化粧をする余裕も無かったから、姉ちゃんの肌にはファンデーションも何も付いていない。
 しっとりしている柔らかい普段の姉ちゃんの肌も綺麗だけど、押したらふっくらと弾力のかえってくるハリのある肌も心地良い手触りで堪らないものがあった。
「痛くてもイイの……上手いとか下手とか気にしないで、達樹を感じさせて。それに、私も今、処女になってるから、だからこそ、達樹のオチンチンで全部貫いて欲しい……」
「処女!? え、どういうこと……?」
「あのね、若返ったら処女膜も戻ってきたみたいなの。さっきもバイブ入れようとして痛くて上手く入らなくて、指を入れようとしたら中が凄い狭くて出来なくて、鏡見たら膜があって、自分でもビックリしたのよ」
「処女で、これだけ体格差あると大変なんじゃ……」
 今の俺との身長差はたぶん40cmを超えている。しかも姉ちゃんの身体はちょっとでも乱暴に扱ったら壊れそうなくらいに華奢で、頼りないくらい幼い感じだ。
 それが処女の状態なんて、本当に俺がしても大丈夫なのだろうか?
「……達樹のオチンチン、結構なサイズだね。でも、しっかり濡れれば痛いのもすぐ終わると思うし、大丈夫だよ」
 姉ちゃんの小さくなった手が遠慮なく俺の股間に触れ、ズボンの上から握りこむように大きさを確かめてきた。
 キスをしただけですでに勃ち始めていたチンポが、刺激に反応して更に硬度と大きさを増してしまう。
 ズボンの生地越しに感じる姉の手のひらは小さくて柔らかくて、この心地良さをもっと貪るためにグリグリと押し付けたいと身体の熱は上がるばかりだ。
「本当に、大丈夫なのか?」
 気遣う言葉を吐きながらも俺の意識はもっとチンポを気持ち良くしたい事ばかり考えてしまって、姉ちゃんを濡らすのが目的なのにただひたすらに快楽に身を委ねたくなる。
「……最初が辛いのは当たり前だもん。ちゃんと濡れれば私が壊れたりする事はないから……。私は、達樹に抱いて欲しいの」
 竿や亀頭を巧みに撫でてくる手元とは裏腹に、姉ちゃんは酷く恥ずかしそうな顔で俺を見上げてきた。
「じゃあ、たくさん濡らしてからさせてもらうけど、ダメならちゃんと言ってくれよ」
「うん、ちゃんと言う。私だって、痛いより気持ちイイ方がイイもん」
「分かった、えっと、触って、イイんだよね……」
 緩く足を開いて寝ている姉ちゃんの股間に手を差し込み、恐る恐る無毛のクレバスに指を這わせる。
「んんぅ、いきなりオマンコ触るなんて……ふぁ、そんなに開いちゃ、溢れちゃうよ」
 姉ちゃんの声は酷く甘くて、俺の性急さを責めている言葉なのに、まるで悦んでいるみたいだ。
「本当に溢れてきてる……。さっきは湿ってる程度だったのに、こんな凄いグチョグチョに濡れるんだ……」
 ちょっと指を動かすだけでクチュクチュ、ヌチュヌチュと音が立つほど、ワレメの中はすでに大洪水になっている。前に見たAVの濡れ方が誇張表現じゃなくて、本当にそうなる事もあるんだとぬるつく指の感触に真実を垣間見た気がした。
 ちょっと下の方に視線を動かしてみれば、すでにシーツに染みが出来るほど濡れている。そのせいでシーツは少しお漏らししてしまったみたいに汚れてしまっていた。
「達樹が私のキスで勃起したみたいに、私も達樹とキスして濡れちゃったの」
「でも、もっと濡らした方がイイよね。姉ちゃんは、どこが好きなの?」
 肉体は小さいけどやっぱり元が大人のせいだろうか、感じている姉ちゃんの笑顔は何だかとっても淫靡な感じで、微笑まれるだけで身体の芯が熱くなってくる。
「どこが好きか探してみて、達樹。オマンコに指を当ててたら、どこを触ったり、どこを舐めたりしたら、溢れてきたか分かるでしょ」
「えっと、やってみる……」
「んんぁあっ、首、気持ちイイ……そこ、吸って……達樹の痕、私の好きな所にイッパイつけて……はぁっ、肩、噛んじゃ……ひぁああぅぅ、オッパイ、気持ちイイよぉ……」
 首に舌を這わせたらそれだけでジュワッて蜜が溢れてきて、姉ちゃんの望むままにキスマークを付けたらヒクヒクとオマンコが震えていた。
 肩を舐めてる時に歯が当たって、痛かったかなって思ったけど、姉ちゃんの愛液は増える一方で悦んでいるらしい。
 鎖骨の辺りからゆっくり舌を滑らし、キャミソールをずり下げて寝ても起きても平らな胸まで辿っていけば、小さな肉体がもっと舐めてって感じで反り上がった。
「……ねえ、クリトリスって、ここの事?」
 もっと感じさせたくて、漠然とスリットに触れていた指を上の方に動かし、突起を見付けて摘まみ上げる。
「ぁああっ、ダメ……もっと、優しく……指の腹で、ゆっくり円を描くみたいに撫でて、そう、上手……ひぅぅっ……ソレ、好き……達樹、気持ちイイ……気持ちイイよぉ……」
 摘まむのは刺激が強すぎるみたいで、姉ちゃんの指示に従って優しくゆっくり丁寧に愛撫を繰り返した。
 人差し指や中指に当たるクリトリスの粒はどんどん大きく硬くなってきていて、コリコリとした感触が楽しい。
「姉ちゃん、気持ちイイの? もっと、してあげるから……」
 俺の指の力は強くなっていってるけど姉ちゃんは全然嫌がらないし痛がる事もなくて、それどころかもっとってねだるみたいにオマンコを押し付けてきていた。
「やぁ、そればっかりしたら……ひぁああぅ、イク……イッちゃうぅ……ダメ、イク……イク――――っ!!!」
 姉ちゃんの手が俺のシャツをギュッて握って、ビクビクと肉体が跳ね上がる。
 肉体が痙攣するたびに愛液がトプトプ溢れてきて、手のひらが凄く温かかった。
「うわ、凄い、溢れて……手のひらまで、ベトベトだ……」
 姉ちゃんの股間から抜き出した手はヌルヌルで、粘膜に触れていた指だけじゃなくて全体が濡れてしまっている。
「うぅぅ、こんな短時間で、イカされちゃうなんて……。いつも、こんなに敏感じゃないのに、若返ってるせいかな? それとも、達樹の手、だからかな?」
 姉ちゃんはちょっと恨めしげな声を出した後、俺の手を取って濡れている指をこっちを見つめながらヌローッと舐め上げてきた。
 その表情も行動も凄くエッチで、指を咥え込まれてチュウチュウ音を立てて吸われると、何だかチンポを咥えてもらったみたいに錯覚してきて、ズクズクと痛いくらいに熱が疼く。
「そんな、指、舐めるなんて……」
「私の愛液で汚れたから、綺麗にしてるんだけど……指フェラ嫌い? オチンチン咥える方がイイかな?」
「もう、堪んないよ、姉ちゃん。俺、姉ちゃんの中に入りたい、入れても、イイよね?」
 この唇の気持ち良さならチンポを咥えてもらうのもきっと凄くイイんだろうけど、俺は今、口内よりも膣内をチンポで感じたかった。
「イイよ、達樹……。私の中に、きて……」
「う、うん」
 誘われるまま開かれた足の間に身体を入れる。
 早く入れて姉ちゃんの中を感じたいんだけど、バキバキに勃起して上を向いてるチンポの先が姉ちゃんの膣のある位置とどうにも噛み合いそうになかった。 
 姉ちゃんが小さくなってしまったせいか、それとも元々こういう低い位置に膣があるのが普通なのか、挿入しようにもどうしたらチンポと位置が合うのかが分からない。
「……達樹、私の膝か、腰を持ち上げて……今なら軽いし、抱えてするのも大変じゃないでしょ?」
 上手く挿入出来なくてまごついているのに気付かれてしまったのか、姉ちゃんが肉体をもっと近付けてというように、あげた足を背中の方に回してきた。
 俺は姉ちゃんの腰を持ち上げて支え、やっとちょうど良い位置で亀頭をオマンコに擦りつけられるようになる。
 こんなにピッタリくっついては入れる穴を視認出来ないと思ったけど、何度か擦りつけると先が引っ掛かる所があって、そこを押し込むと奥に向かって深さを感じた。
「うぁああぅぅ……達樹が、中に……はぁ、はぁ、はぁ……」
 狭くてキツくて、でもヌルヌルでトロトロで、チンチンの肉が姉ちゃんの粘膜に飲み込まれるみたいに埋まっていく。
 亀頭の先が入りきったくらいに酷く狭い所があって、姉ちゃんの肉体がビクっと強張った。
「大丈夫、姉ちゃん……」
「うん……平気だから、そのまま貫いて……ひぐぅぅ……ひはぁ……はひぃぃ……」
「本当に平気か? あ、血が……」
 抵抗がある場所を無理に貫いてイイのか心配だったけど、姉ちゃんが平気だと強がるから腰を押し進めていく。だけどオマンコを見ると血が出てきていて、どこか切れてしまったかと不安になった。
「今、達樹のオチンチンが、私の処女膜破ったからだよ……。ねぇ、もっと奥まで、最後まで達樹をちょうだい……」
 姉ちゃんの手が俺の背中にまわって、腰をもっと進めろと促すように腕で肉体を引き寄せる。
「俺を、最後まで……」
 姉の言葉に応じて腰を押し進めれば、柔らかくてキツい膣肉がチンポを絞るように絡みついてきた。肉襞を押し拡げるのは気持ち良い感触だけれど、濡れているのに酷く狭い窄まりを穿っていくのは姉ちゃんが辛そうで心配になる。
「ぁあああっ……くっぅう……はぁ、はぁ……ひぅぅっぅ……」
「姉ちゃん、大丈夫? やっぱり、耐えられないくらい痛いのか?」
 俺がチンポを深く埋めようとするたびに姉ちゃんが荒い息や呻き声を漏らして、自分は凄く気持ちイイだけに何だかとても申し訳なかった。
「平気だから、ちゃんと奥まで……声、出した方が、オマンコに力入らなくて、受け入れやすそうなだけで、出てる、声、だから……」
「……分かった。奥まで、貫いたら、一旦止まるから、入るまでちょっとだけ、我慢してくれな」
 ここで止めるなと俺を睨むみたいに見つめてきていて、とにかく奥まで入ってしまおうと少し強引に腰を進めながら、姉ちゃんの腰も引き寄せる。
「ひぁあああっ……今、達樹のオチンチンの先が、コツンって、私の子宮を突いて……」
「ここが、奥なんだ……チンポが包まれてる感じが、スゲーイイかも……」
 俺の亀頭が厚い感じの肉にぶつかり、それ以上奥へは進めなくなった。
「はぁ、はぁ、はぁ……達樹が根元まで入らないなんて、やっぱり、若返って、はふぅぅ……膣も、ちょっと浅いのかな……」
 小さな手が結合部に伸びてきて、俺の根元の膣に入りきらなかった部分を確かめている。
「姉ちゃんの中、熱くて、トロトロで、きゅーって締まって、入ってるだけでイキそうかも……」
 動くのは辛いかもと奥まで入っただけで止まっているのだが、これだけでもかなり気持ちイイ。
 姉ちゃんの肉襞は何だか勝手に蠢いている感じだし、俺のチンポは動いてなくても柔らかくしごかれているみたいで蕩けそうに気持ち良かった。
「達樹も熱くて、脈打ってて……達樹が中にいて、粘膜同士で触れ合ってて……何か凄く、感動しちゃうな……。これが、生セックス……なんだよね……。……はぁ、まだちょっと痛いけど、とっても幸せかも……」
「姉ちゃん、もしかして生はした事ないの……?」
 ウットリと呟く姉ちゃんの声に、もしかして、いやまさかありえないと思いながら尋ねる。
「私、必ずS着……ゴム有のお店しか勤めなかったもん。フェラは生でも、達樹が生で私のおマンコに挿入った初めての人だよ」
「でも、毎日ピル飲んで……」
 忘れないようにカレンダーに印をつけたり、ピルケースを持参していたりしていたから、てっきりゴムをしないでセックスしているのだとばかり思っていた。
「ゴムが破れちゃうとか、精子がついた指で手マンとかされる事があるから、安全のために一応、飲んでるだけだよ。ゴム有の店でもピルは大事なの」
「そう、だったんだ……。じゃあ、この粘膜にちゃんと生チンポで触れたのは、俺が最初なんだ……」
 お店の詳しい話まで聞く事なんて無かったから知らなかったが、姉ちゃんの粘膜に最初に触れたチンポになったかと思うとかなり、凄く、とてつもなく感慨深いものがある。
「んんっ、やだぁ……達樹の、中でまた大きくなって……今、私小さいんだから、これ以上大きくなったら、壊れちゃうよぉ……」
 若返ったせいでもう一度処女になった姉ちゃんの膜を破って、姉ちゃんに生で触れた最初になって、姉ちゃんを今だけの時間じゃなくてずっとこれからも独り占め出来る気がして、何だかチンコに肉体中の熱が集まるみたいに興奮していた。
「ゴメン、だって……色々興奮しちゃって……。でも、姉ちゃんの中がヒクヒクして、キュウゥってして、それで余計に刺激されるから、もっと大きくなるんだぜ」
「はふぅ……私の、アソコがキュウキュウしちゃうのは、……んんぅ……私も、興奮しちゃってるから、なの……。あくぅぅ……だって、大好きな達樹が私の中にいるんだもん。そう思うだけで、ドキドキしちゃうし、……ひぁあぅ……達樹に抱きしめられてるのも、すごく嬉しくて……それで……」
 姉ちゃんの顔が真っ赤になって、でも俺から目を逸らそうとはしなくって、お互いに視線が熱く絡まる。
「姉ちゃん……」
「達樹……」
 俺を潤んだ目で見上げていた姉ちゃんが、スッと目を閉じた。
 体格差があるから少し大変だったけど、俺は背中を出来るだけ丸めて唇を合わせる。
 口の中は最初にキスした時よりも熱くなっていて、ぬめりながら絡まる舌はさっきよりももっと甘く感じた。
「ちゅっ、ちゅぷ……れるぅ、れろぉぉ……んんぅ、たつ、き……はぁ、はぁぅ……た、つき……あむぅ、ちゅるるぅ……」
 吸われて吸って、舐められて舐め返して、絡まって離れて、深くキスするほどに肉体も深く繋がる感じで、もっと奥まで腰が進んでしまう。
「何か、さっきより深く入ってるみたいだけど、姉ちゃん、平気か……?」
「あふぅぅ……だいじょう、ぶ……もう、ほとんど痛くないし、私は、平気だから、達樹の好きに動いてイイよ……。オチンチンいっぱいズポズポして、お姉ちゃんをたくさん犯して……」
 深いキスで呼吸がままならなかったせいか姉ちゃんの目尻には涙が溜まっていて、肌は桜色に染まっていた。
 小さく軽く、こんなに華奢になってしまった姉ちゃんの肉体を、欲望に任せて揺さぶるのは申し訳ない気がする。
 だけど、大好きな姉ちゃんから『たくさん犯して』なんて腕をギュッと絡めてこられたら、止まれる訳がないのだ。
「姉ちゃん!」
「ぁああっ、スゴ……ひぁああっ、んんぅ、あくぅぅ、はげ、しい……んくぅっ……」
 グッと腰を引いて、また深くまで入って、激しく何度も擦って、穿って、小さな姉ちゃんの穴は俺のチンポに絡まって少しめくれて、赤く充血した肉が凄くエロい。
 繋がった部分は出し入れする度に泡立つくらいにグチャグチャに濡れて、姉ちゃんの粘膜まで蕩けてきてるんじゃないかってくらいドロドロになっていた。
「スゲー、ヤラシー音、してる……。姉ちゃんも、気持ちイイの?」
「うん……気持ち、イイの……んんぅ、達樹の、オチンチンにオマンコの中、擦られて……すっごい感じてるの……ぁああっ、達樹、好き……もっと、犯して……」
 俺が激しく突き上げるたびに肉体が浮き上がるぐらい軽く小さくなってるのに、姉ちゃんはすっごくエロい表情で俺に微笑んでくる。
「いっぱい、いっぱい……大好きな姉ちゃんの事、犯してやるから……もっと、俺の事、感じてよ……」
「ひぁああっ! そこ、イイのぉぉ……あひぃぃ、もっと、そこ、あきゅぅぅぅ……」
 俺が気持ち良くなるだけじゃなくて姉ちゃんの事も気持ち良くさせたくて、膣の中の悦い所を探すためにチンポを色々な角度で擦りつけてみた。
 上に突き上げるように擦ったのが凄く良かったみたいで、強く穿ったわけでもないのに、姉ちゃんの肉体が激しく震える。
 気持ち良くさせようと思って擦ってたのに、姉ちゃんが感じた時の締め付けの強さはまるでチンポをギュウギュウと絞ってくるみたいで、俺の方が切羽詰まってしまった。
「うぅぅ、締まる……俺、もぉ……はぁ、はぁ……ね、姉ちゃん……、ピル飲んでるんだから、中で出してイイよね」
 せっかく生で嵌めているのだから、このまま膣出ししたいと姉ちゃんにねだる。
「ダ、ダメ……、外にお願い……中は……んんぁあぅぅ、中は、今、ひぅぅっぅ……ダメなの……お願いだから、んくぅぅ、……達樹ぃ、中には、絶対に、出さないで……」
 姉ちゃんは首を振って、膣出しはダメだと必死に懇願してきてた。
「どうして、ダメなんだよ」
 姉弟でエッチするなんて十分マズイ事を許してるのに、なぜ膣出しは許さないのかと強く突き上げる。
「うぁああぅっ……だ、だって、この間、風邪引いた時に、ピル……飲み忘れて、だから、あの時に、生理来ちゃって……んふぅぅ……今、飲み直してる所だから、ホントは、生も危なくて……中に出されたら、妊娠しちゃうかもしれないの……」
 姉ちゃんは俺の突き上げに喘ぎながら、妊娠してしまうと泣きそうになっていた。
「そう、なんだ……。なら、姉ちゃん。俺の子供、孕んでよ」
 姉ちゃんは今、子供が産める肉体になっている。そう知った途端、余計に膣に出して全てを手に入れたい欲望が膨らんだ。
「ダメ……達樹の子供、嬉しいけど、ダメだよぉぉ……だって、私達、姉弟で……」
「俺は、姉ちゃんに種付けしたい! 俺の精子で、孕んで、姉ちゃん……!」
 姉ちゃんが俺から離れようと身を捩るのを押さえこんで強く腰を掴み、奥深くにチンポを埋める。
「ぁあああっ、そんな奥……気持ちイイ……イッちゃう、またイク……。ひぁあああああ―――っ! ひぅぅ……やぁっ……中に……子宮の中に、達樹の精液が、いっぱい、ビュクビュクって……熱くて……はぁああ……んんっ、もっと、精液が、注がれて……お姉ちゃんの中、達樹で、イッパイになってるよぉぉ……」
 絶頂に達した姉ちゃんの中が今までの比じゃないくらい波打って、俺のチンポを吸い上げるみたいにキュウキュウ締め上げてきた。
 俺はそれに逆らわず身を任せて、姉ちゃんの子宮口が吸い上げるみたいに収縮する膣の中でタップリと精液をぶちまける。
「全部、俺の全部を姉ちゃんに……」
 最後の一滴まで全て注ぎきりたくて腰をグリグリと押し付ければ、入りきらなかったドロドロがゴポッと音を立てて隙間から漏れ出してきた。
「ひあぅぅ……溢れて、きちゃう……」
「溢れても、何回でも注いでやる」
「ピルの効果ないんだから、本当に妊娠しちゃうかもしれないんだよ……」
 姉ちゃんが泣きそうな顔で俺を見上げている。その顔色は少し青くて、本気で妊娠する事を危惧しているようだった。
「姉ちゃんは子供が出来るのイヤなの?」
「ううん、欲しい……。でも、私達、やっぱり姉弟だし……」
「俺とエッチしたいって、姉ちゃんが言ったくせに……、どうしてそんなにイヤそうなんだよ」
 こんなに困った表情を見せるなんて、エッチするのは良くても、俺の子供を産むのはそんなにイヤな事なのだろうかと不安になる。
「エッチだけなら気持ち良かったで終わるけど、妊娠して子供が出来たらもう簡単に終わらないでしょ。大好きな達樹が将来、私や私との子供で困るのは見たくないもん」
 姉ちゃんの目尻で涙の粒が大きく膨らみ、ついにポロリと零れ落ちた。
「俺、子供出来たら姉ちゃんとずっと一緒にいられるから嬉しいけどな」
 俺は姉ちゃんの事が昔からずっと好きで、それこそ性欲とかそんなものを認識する前からずっと想ってきている。俺にとって姉ちゃんは、小さな頃からずっと想い続けてきている初恋の人なのだ。
 そんな相手と結ばれて将来も誓えるのなら、嬉しいと思いこそすれ、いつか重荷になる事なんてとても考えられない。
「本当に? 私でイイの? 私、今は達樹より若い身体になってるけど、元に戻ったら10歳も年上なんだよ?」
 姉ちゃんの涙を指で拭って力強く頷いても、まだ心配そうな顔をしていた。
「それがなんだよ。俺は本当の姉ちゃんが大好きだから、今の若い姉ちゃん相手でもチンコ勃ったの。俺、実際の好みは年上なのに、乳や尻や太ももが無くても勃ったのは姉ちゃんだからなんだぜ」
「……そういえば、達樹の部屋にあったDVDには『お姉さんが教えてあげるシリーズ』とか『お姉ちゃんの秘密シリーズ』が揃ってたし、エロ本で折り目ジワがついたページは『禁断! 姉さんの淫らな誘惑』だったよね。それからPCのお気に入りサイトには『アネズキ』とか『姉ちゃんねる』とか入ってて、思い出してみればどれもお姉さん系のばっかりだったっけ……」
「な、なんでソレを!?」
 俺の言葉に少し考える素振りを見せた姉ちゃんは、俺のコレクションをスラスラ口に出し、思わず動揺してしまう。
「……達樹がどんなのに興味あるのか気になって、悪いとは思いつつ……ゴメン」
「知られてたのは恥ずかしいけど、見たなら俺が年上が好きなの十分に分かるだろ? 俺の好みは年上で、でも、相手が大好きな姉ちゃんだからロリ体型になっててもあんなに興奮したんだよ」
「う、うん……」
「姉ちゃんこそ、俺みたいな若造でイイのか?」
 姉ちゃんはまだイマイチ納得していない感じに頷き、ちょっと悩んでいる顔で俺を見上げていた。俺は素直に好意をぶつけているつもりなのにここまで気持ちを疑われてしまうと、姉ちゃん自身の気持ちが本当に俺に向いているのかが気になってきてしまう。
「イイ。えっと、別に、若造なのがイイ訳じゃなくて、達樹だからイイの……。私もずっと昔から達樹の事が大好きだもの。でも、大好きって気持ちだけで大丈夫か心配で……」
「お互い好き同士ならイイだろ。生きていたら父さんや母さんが俺らの仲を咎めたかもしれないけど、あの人達はいないし。世間の目って言うのも含めて、そりゃあ姉弟の壁は大きいかもしれないけどさ、俺は姉ちゃんも俺の事が好きだって分かって凄い嬉しかったぜ。姉ちゃんは俺が好きって思ってるのは迷惑なのか?」
「迷惑なんてそんな事ない。達樹が私を好きだって言ってくれるのも凄く嬉しい」
「ならそれでイイじゃん。まだまだ姉ちゃんにはたくさん濡れてもらうためにエッチするんだし、せっかくだからたくさん種付けもしようよ。俺、ちゃんと姉ちゃんの事も、姉ちゃんとの間に出来る子も面倒見るつも……いや、姉ちゃんや子供とずっと一緒に暮らしていきたいと思ってるからさ」
 面倒みるなんて言葉は、まるで面倒事を背負わされると思ってるみたいに伝わりそうで、慌てて暮らしたいと思っていると言葉を改めた。
「……達樹。……何だか、今の、その……プロポーズみたい、だね……」
 姉ちゃんが俺の目をジッと見つめ、段々と顔を赤らめる。
「みたいじゃなくて、プロポーズなんだよ。こんなエッチの最中で、指輪とかも用意してないけどさ……。ずっと一緒にいたいから、俺は姉ちゃんと結婚したい。姉ちゃんの返事、教えてよ……」
 まだ俺のチンポは姉ちゃんのオマンコの中に入ったままなんだけど、出来るだけ真面目な顔を心がけて、結婚したいと直接的なプロポーズを口にした。
「……よ、宜しくお願いします」
「こ、こちらこそ宜しくです」
 姉ちゃんが妙に上擦った明らかに緊張した声で返事をしたから、俺まで裏返ったような声を返してしまう。
 思わずそのまま二人で見つめ合い、何とも気恥ずかしい沈黙がその場を支配した。
「……えへへ、何だかすごく緊張するね……。うぅ、心臓がバクバクしてる……」
 姉ちゃんがドキドキを抑えようと、手のひらを自分の胸に当てた。
 その手がほんの少しだけ胸の形を変えさせたのに違和感を覚える。
「……ん? やっぱ気のせいじゃないのか? 姉ちゃん、その……さ。何か胸が膨らんでるみたいなんだけど……」
 さっきまでおっぱいはまな板のように平らだったはずなのに、ちょっと先がとがって指でつまめそうな小さな膨らみが出来ていた。
 とてもささやかな膨らみだけれど、若返るばかりだった肉体が多少なりとも元に戻ろうとしているのが見て取れる。
「え? あ、本当だ。いつの間に少し戻ったんだろう? さっきまでオッパイ無かったのにまた膨らんできてる。たくさん濡れたからかな?」
 姉ちゃんはささやかながらも戻ってきたオッパイをつまみ、少しだけ育った肉体を不思議そうに確かめていた。
「そうじゃない? だってシーツが冷たくなるくらい濡れてるし」
 夜になると陽射しがない分だけ、より肌寒い春の初めの季節。睦みあって汗をかくほどだった身体もすっかり冷え、盛大なおねしょの後のように濡れてしまったシーツの冷たさが段々と気になってきていた。
「わわっ、本当だ。これはとんでもなくビチョビチョだね。たくさん濡れてるとは思ったけど、ここまでなのは気付いてなかったよ」
 姉ちゃんが自分の腰回りのシーツをペタペタと手で確認し、その濡れ方に自分で驚いている。
「これ、シーツだけじゃなくてマットレスまで染みちゃったかな?」
「そうかも、ゴメンネ。今度、新しいマットレス買うから……しばらくはこのままでお願い」
「え? うん、そうだな。中和剤が届くまで姉ちゃんには愛液をたっぷり出してもらわなくちゃいけないんだから、しばらくはこのままで問題ないな」
 マットレスってどう洗えばいいんだろうって思ったが、姉ちゃんに愛液を出させるのはこれで終わりなわけじゃないのだ。
 中和剤が届くまでの3日間、姉ちゃんが若返りすぎて困らないように愛液を分泌させるために俺達はエッチをする。
 ずっと触れたかった姉ちゃんに大義名分を得て堂々と触れられるのだから、マットの一枚や二枚、いくらでもダメにしてくれという気分だ。
「じゃあ、このままもう一回してもらってイイ? 眠ってる間は出来ないし、もう少し戻っておきたいから……」
 姉ちゃんが俺に動いて欲しそうに腰を艶めかしく動かすので、ビクッとチンポが反応してまた膣の中で逸物が大きく膨らんできてしまう。
 ぬかるんだ膣はトロトロと滑りが良いのに肉がキュウゥっと俺に絡みついてきていて、姉ちゃんの興奮のせいか、それとも俺の昂りのせいかヒクヒクと疼くような熱さが感じられた。
「一回と言わず何回でも付き合うよ。姉ちゃんとたくさん繋がりたいからさ」
 軽くピストンをすると、プチュッと蜜が噴きだすように溢れてくる。
「うん、たくさん付き合って、達樹。私も、達樹とイッパイ繋がりたいよ」

 それから俺達はベッドで2回して、姉ちゃんは気付けば朝の15歳くらいに戻っていた。
 その上、シーツを洗濯機に入れた時にそのまま洗面所で2回、一緒に風呂に入ってもう3回。
 寝る頃の姉ちゃんは18歳の時くらいの大きなオッパイになっていた。



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