理想の彼女の育て方
タイトル-----------------------------
理想の彼女の育て方
企画内容-----------------------------
彼女の出来ない主人公が、両親からプレゼントされたアンドロイド少女の心と自分の恋愛を育てていくのがテーマ。
タイトルに『育て方』と入っているが、育成ゲームでなくノベル形式の恋愛ゲーム用のシナリオ。
選択肢は６つ、迎えるエンドは４つの予定。
モバイルゲームとして、選択肢のボタンは「１」もしくは「３」を押すのを想定。
あらすじ-----------------------------
統一国と連合国に二分して戦われた大三次世界対戦から１０年の月日が経った世界。連合国の一つに住む青年、橋本由生が１９歳の誕生日を迎えた。
年頃なのに彼女も作れない由生を心配して、ロボットなどの元兵器開発者の両親は一体の女性型アンドロイドをプレゼントする。
自分の彼女になるために作られたアンドロイド、亜姫を渡され困惑する由生。
とりあえず亜姫を起動してみるが、彼女には由生を好きだと思う以外の感情が何も存在していなかった。性格の好みが分からなかったから好きに育てられるようにしたんだという両親に呆れつつ、理想の彼女を育てる由生の努力の日々が始まる。
教育の成果か色々な感情を身につけていく亜姫は、時に驚くべき行動をする事もあったが段々と女性らしく成長していった。
慌しい日常がずっと続くかと思った矢先、彼女のメンテナンスのため両親の勤める研究所に行った２人は、そこで暴漢に襲われてしまう。
暴漢（スパイ）の狙いは対戦で使用された史上最高の兵器と謳われた機械人形のボディ――すなわち亜姫を奪う事だった。
由生は亜姫を守るため、自分を捨てても助けるかどうかの決断を迫られる。
今までの選択と決断によって、亜姫と暮らすエンド２種と、孤独となるエンド２種の４つの内、何れかに辿りつく。
登場人物-----------------------------
主人公 橋本 由生 ハシモト ユウキ
大学１年生の１９才。人付き合いが得意ではなく、友人は少ない。また人見知りが災いして、せっかくの見た目なのに未だに彼女が出来た事はない。
人付き合いが得意でない事の理由は、大三次世界対戦で戦わせるために作られた生体兵器（モンスター）として扱われた幼少時代が関わっている。現在は能力を使う事なく普通に暮らしている。
ヒロイン 片代 亜姫 カタシロ アキ
由生の彼女となるために誕生日プレゼントにされたアンドロイド。言語などの知識はインプットされているが経験がないため、時にトンデモナイ行動をする事がある。感情は徐々に身につけていくが、どんな風に扱われても由生を好きな気持ちは決して揺らがない。
身長は由生よりも１０ｃｍ程低く、プロポーションはスラリとバランスが良い。、胸はＥカップと大きめ。髪は胸までのロングストレート、服は白のシンプルなサマードレス。
父 橋本 三助 ハシモト ミスケ
戸籍上は由生の父で、国立軍事研究所に勤めている。妻の凛子とは非常にラブラブ。実際は由生の開発に中心として携わった人物。
母 橋本 凛子 ハシモト リンコ （旧姓 片代）
戸籍上は由生の母で、夫と同じく国立軍事研究所に勤めいている。由生開発の核となった卵の提供者で、亜姫の元となったアンドロイド開発者。
友人 田村 智哉 タムラ トモヤ
由生の数少ない大学の友人。お節介な性格で知りたがり。
選択分岐-----------------------------
選択１つ目 Ａ
亜姫をプレゼントされた由生の反応
１．理想の彼女のイメージだ
３．理想の彼女のイメージじゃない
選択２つ目 Ｂ
亜姫に最初に教える事
１．亜姫に日常生活について教える
３．亜姫にエッチな事を教える
選択３つ目 Ｃ
亜姫を連れて海へ、まだ遊びたいが門限が迫る
１．門限を守る
３．門限を破る
選択４つ目 Ｄ
亜姫を学校に連れて行くか
１．すぐ終わる用事だし連れて行かない
３．１人は寂しそうなので連れて行く
選択５つ目 Ｅ
亜姫を友人にどう紹介するか
１．遠い親戚の子
３．自分の彼女
選択６つ目 Ｆ
亜姫をスパイの魔の手から助けるか
１．アンドロイドは強いから助けない
３．自分はどうなってもイイので助ける
＊エンド分岐＊
＊エンド１＊
Ｃ３とＦ３選択時（Ａ３・Ｂ３・Ｄ１・Ｅ１）の内３つ以上選択している
＜危険と判断され１人孤独に閉じ込められる＞
333113 133113 313113 333313 333133
＊エンド２＊
Ｃ３とＦ３選択時（Ａ３・Ｂ３・Ｄ１・Ｅ１）の内２つ以下の選択
＜危険と判断され閉じ込められるが亜姫と暮らす＞
113333 133333 313333 113133 113313 333333 113113 133133 133313 313133 313313
＊エンド３＊
Ｃ１とＦ３を選択している
もしくはＦ１選択時（Ａ１・Ｂ１・Ｃ１・Ｄ３・Ｅ３）の内４つ以上の選択
＜色々な障害はあるが亜姫と幸せな結婚を迎える＞
111331 311331 131331 113331 111131 111311
111113 311113 331113 331313 331333 131113 131313 131333 111313 111333 111133
＊エンド４＊
その他の選択
＜普通に暮らすが亜姫は感情を捨ててしまう＞
簡易プロット-----------------------------
共通パート：亜姫との出会い → シナリオっぽいもの有
プロローグとして世界観の説明。
主人公である由生の性格や置かれている環境の確認。
おかしな両親とそんな彼らからプレゼントされるアンドロイドの彼女の事。
選択パート：亜姫は理想である
理想なので緊張してしまい、なかなか起動キーだと言われたキスが出来ない。
とりあえず頬にキスをすると亜姫が目を覚ます。
両親にからかわれつつ、亜姫と部屋へ戻る。
選択パート：亜姫は理想ではない → シナリオっぽいもの有
理想ではないが起動のためにはキスをしろと言われると緊張する由生。
しかし、キスをする前に亜姫が目を覚まして驚く。
時間で起動するプログラムだったと両親にからかわれ、憤慨しつつ亜姫と部屋へ戻る。
共通パート：亜姫の育成方針 → シナリオっぽいもの有
部屋で二人っきりになり恋愛相手と言われても、一体どんな風に亜姫と過ごせば良いのかと悩む由生。
階下からは仲の良い両親が色々と励む音が聞こえてくる。
エッチな事から教えるか、それとも日常生活から教えるかで悩みだす。
選択パート：日常生活から学ばせる → シナリオっぽいもの有
恋愛するにもまずは日常を知ってもらうべきだろうと、黙ったままの亜姫と会話を試みる由生。
最初は無機質だった亜姫の言葉遣いも、由生と会話を繰り返すたびに段々と感情が表れてくる。
お互いに会話を交わす内にエッチに至り、かなり仲良くなる。
選択パート：エッチな事から教える
恋愛といったら行きつく所はエッチだろうと、セックスから始まる恋愛を目指す由生。
最初は機械音声のような喘ぎ声をだした亜姫だったが、由生の願いに応じて段々と女性らしく振舞っていく。
エッチの後、いくら相手が機械だからといって無理したかとちょっと反省してもう少し優しくしようと思う由生。
共通パート：海水浴へ行く → シナリオっぽいもの有
夏休みだからと家でダラダラ過ごす由生と亜姫に母の凛子が外出を勧める。
二人で海水浴に出かけ、デートを楽しむ。
海に合ったチラシで花火大会が夜に行われるのを知ったが、見ていては門限に遅れる。
門限を破ってでも花火大会を見るか見ないかで悩む由生。
選択パート：門限を守る。
悩んだ末に門限を守る事に決める由生。
バイクで亜姫と帰る中、大きく綺麗な夕焼けが海に沈んでいくのを眺める。
その光景に二人で感動し、良いものが見られたと満足して帰路につく。
選択パート：門限を破る。
一日くらいと門限を破って花火を見て帰る事にした由生。
亜姫もとても喜んでくれて楽しかった由生だが、帰った後の両親の対応は冷たかった。
次は許してもらえないし後はないと両親に告げられ、軽率だったと行動を後悔する由生。
共通パート：亜姫と学校へ
レポートの未提出者リストに名前が載っていると、友人の田村からの連絡を受けて驚く由生。
夏休み前に教授に手渡したのにと事実を確かめに行く事にする。
大学に行く準備をしていると、亜姫が一緒に行きたいと言ってくる。
すぐ終わる用事だから連れて行かないでおくか、授業に出る訳でもないし一緒に大学に出掛けるかを選択。
選択パート：連れて行かない
すぐ帰ってくるから留守番していてというと機嫌を損ねる亜姫。
凛子が面白がって付けた電撃機能の餌食になる由生。
仕方ないので大学へ連れていく事に。
選択パート：一緒に行く
面白い事はないんだけど一緒に行くのと言いながら、亜姫と出掛ける事にウキウキする由生。
これもデートの一種かもと思って楽しくなっているのに気付いて、亜姫と楽しく大学に出掛ける。
共通パート：友人への紹介の仕方
教授が未提出者リスト作成の際に名簿のチェックに失敗したのが原因と分かり、由生でなくその前の番号の生徒が問題だったと判明。
レポートはＯＫをもらい、すぐに問題は解決する。
連絡をくれた田村に礼を言いにいくと、亜姫の存在に興味を示される。
選択パート：遠い親戚
彼女だとか言うと後々の噂とかが面倒そうだと、戸籍上は親戚みたいだしそう説明する。
何とかそれで田村は納得したが、亜姫は帰り道で落ち込んだ素振りですっかり元気がなくなってしまう。
選択パート：自分の彼女
彼女だとキッパリと言いきって亜姫を紹介した由生に、田村がだから合コンにも参加して来なかったのかと納得する。
帰り道に自分を彼女と紹介してくれて嬉しかったと笑う亜姫と、仲良く散歩デートをする。
共通パート：スパイへの対応
定期メンテナンスのために研究所へやってきた亜姫と、付き添いの由生。
ところが敵国が亜姫の秘密を探ろうと、研究員の中にスパイを混ぜていた。
メンテナンスのために無防備になっていた亜姫を持ちだそうとスパイが行動を開始し、すったもんだあって武器を持ったスパイと対峙する事になる由生。
そんな事態になった時の由生の行動が選択として出てくる。
選択パート：亜姫を助ける
生体兵器としての力を発揮して、スパイを撃退する由生。
けれど力を出した事で政府の人間に拘束されてしまう。
実は生体兵器として開発された由生は酷く危険視されていて、対戦直後は存在を秘するために幽閉されていた。
しかし、人間ベースの由生を幽閉しているのは人道的ではないという意見もあり、開発者である三助と卵提供者の凛子の監視下で力や行動を制限させつつ、外での生活が何とか許可されていた。
ところが今回、研究施設内であったとはいえ、事情を知らない外部の人間に力を見せてしまった事で、再度幽閉すべく政府の人間が動いた。
亜姫は自分を助けてくれた由生が捕まるなんてとショックを受ける。
選択パート：亜姫を助けない
生体兵器である由生は、力を発揮すれば亜姫よりも強い。
だが、自分が力を発揮してしまえば両親にも迷惑が掛かると何とか踏みとどまる。
それに亜姫はアンドロイドだから頑丈だし、多少壊されたって修理出来ると心に言い聞かせ、自分を納得させる由生。
スパイは何とか別の者によって捕えられ、亜姫は無事帰ってくる。
だが、自分の力で彼女を救えなかった事に由生は胸の痛みを感じた。
エンド１：孤独な幽閉生活
由生から冷たくされ、ほとんど人形として扱われていたのにスパイから助け出された亜姫。
由生の行動の矛盾に思考がついていけず、亜姫は機能を停止してしまう。
由生は監視員でもあった両親の言う事も聞いていなかったため、政府から危険と判断されて再び完全なる幽閉生活に戻る事に。
大４次世界対戦が勃発するまで孤独な幽閉生活は続き、由生は寂しい人生を送る事になった。
エンド２：二人の幽閉生活
監視員でもあった両親との約束を守れていなかった由生は、政府から危険と判断され幽閉されてしまう。
しかしその幽閉生活は幼い頃のように孤独なものではなく、亜姫と二人で過ごす生活であった。
生体兵器である由生が子供を作るとどんな問題が起こるか分からないため、由生は彼女を作る事や風俗へ行くなど、セックスに繋がりそうな行いをする事が許されていなかった。
その問題の解消のために子供の出来ないアンドロイドの亜姫が相手としてあてがわれたのが、両親の誕生日プレゼントの真相であった。
けれどそんな事情など関係なく、亜姫の心は本物の女性として由生を想い、由生もまた亜姫を自分のパートナーとして心から愛していた。
二人は幽閉の身の上ではあったが、二人だからずっと幸せに暮らしていけた。
エンド３：ハッピーライフ
生体兵器ゆえに将来の危険を省くため子供を作る訳に行かず、彼女を作る事などセックスに繋がる全ての事が禁止されていた由生。
その問題もアンドロイドの亜姫相手であれば何の心配もない。
お互いに想い合い、両親の祝福も受け、政府からの渋々ながらの了承を受けて、由生と亜姫は結婚し、夫婦となった。
これからも問題は色々あるのだが、二人なら幸せに乗り越えて行けるという明るいハッピーエンド。
エンド４：孤独な自由
どうしても亜姫は人形だと思ってしまい、女性として見れなかった由生。
亜姫は由生をいくら想っても、由生が自分を人間扱いさえしてくれないのが辛いと言って思考を止めてしまう。
両親の言いつけを守っているお陰で生体兵器でありながら政府に幽閉もされずそれなりの自由を持って生活出来ているが、由生の心には何故か寂しさが溢れている事があった。
そんな時に由生は、部屋の片隅に置かれたダッチワイフが自分を呼んでいた声を思い出すのだった。
---------------------------------------------------------以上
あとがき
この企画はシナリオライターになれるかどうか分からないけれど、とりあえずそれらしいものを作ろうとしていた時のものです。
あるサークルさんのサブライター募集に応募した所、サブライターの頭数は埋まってしまったけれどモバイル用のシナリオを作ってくれるならゲームを作成する的な返事をもらいました。
なのでこの企画を考え書き始めてはみたのですが、全くシナリオを作った事もないのに一作品を完成させるのには無理があり、未完成のままとなってしまいました。
実際、シナリオとして書いたつもりの文章は現在見てみると、表示画面の文字数×行数の事は考えていないし、背景・ＣＧ・ＳＥなどの演出指定しなければならない事項への配慮も欠けていて、名前の冠をセリフ前に付けただけの小説という出来栄えです。
このシナリオ・プロットもどきは後でもうちょっと体裁を整えた物を作成していたのですが、ＰＣクラッシュでデータが破損して古いデータしか残らず、今回の状態のようなものだけとなってしまいました。
とりあえず初期の足跡の一つだろうと、誤字・脱字・表現がえ程度の修正で展示しておく事にしました。